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肩関節リハビリをする上でしておきたい11の評価

リハ塾の松井です!

今日は肩関節における視診・触診から、肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節をメインにその他の関節も含め、評価と解釈について解説します!

評価→介入→再評価という流れがどんなリハビリでも必ず必要ですが、個人的に肩関節のリハビリは評価が不十分のまま介入して何となく続けている場合が多いなと感じます。

介入してあまり良くなっていなくても、評価が不十分だと何が悪いのかも分かりません。
この評価というプロセスの重要性を分かってもらいたいという意味でも、今日の内容は評価を中心にまとめました!


肩関節のリハビリのポイント

まず始めに、僕が思う肩関節のリハビリのポイントがあります。
それは以下の3つです。

・肩甲上腕関節を安定させる
・関節包、腱板筋群が機能している
・肩甲胸郭関節による安定性が得られている

これらを機能させるためにと考えた上で必要な評価を選択しています。
中でも必ず行う評価を抜粋し、以下に解説していきます!

肩関節の視診

肩関節は自由度が高い分、不安定な側面も持つ関節なので、セラピストが不用意に触ることで痛みを誘発してしまう可能性もあります。
なので、僕はまずは視診を重要視しています。

僕が必ずチェックするのは以下の項目です。

・肩甲骨下角の高さ
・脊柱と肩甲骨内側縁の幅
・肩甲骨の内旋、外旋への偏位
・骨頭の位置
・PSISの高さ
・下垂位の上腕、前腕の位置関係
・SHAの確認

肩甲骨下角の高さ

前額面で背面から視診します。

下角が高い場合、肩甲骨上部の僧帽筋上部繊維、肩甲挙筋、菱形筋、三角筋、棘上筋などの過緊張、短縮が予測されます。

反対に下角が低い場合、肩甲骨下部の僧帽筋下部繊維、前鋸筋下部繊維の過緊張、短縮が予測されます。

注意する点としては、どちらを基準にして視るかということ。
健側を基準に患側を視てしまいがちですが、健側が偏位していて患側が偏位しているように視える場合もあるので、確認は必要です。

脊柱と肩甲骨内側縁の幅

これも前額面で背面から視診します。

幅が広い場合、肩甲骨外側の三角筋、前鋸筋、小円筋、大円筋、棘下筋、棘上筋などの過緊張、短縮が予測されます。

反対に幅が狭い場合、肩甲骨内側の菱形筋、僧帽筋、肩甲挙筋の過緊張、短縮が予測されます。

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