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The 肩関節の臨床

リハ塾の松井です!

さて、最近は肩関節のリハビリにおいて、自分の中でかなり評価やアプローチがすっきりしてきたので、自分の考えを整理する意味でもどんな評価をするのか、評価結果からどんなアプローチをしていくのかをまとめました!


疼痛の評価

肩関節において疼痛は問題点となりやすいので、必ず評価するべきです。

・安静時痛→炎症、関節内圧の上昇
・他動運動時痛→筋スパズム、関節内圧の上昇
・自動運動時痛→筋スパズム、関節内圧の上昇、インピンジメント
・夜間痛→関節内圧の上昇

まず見るべきは安静時痛があるかないか。
安静時痛がある場合は、炎症が強い場合と関節内圧が上昇してしまうようなポジショニングになっている可能性があります。
なので、この場合は積極的な関節運動よりは、安静時のポジショニング指導などが必要です。

他動運動時痛と自動運動時痛の大きな違いは筋収縮があるかないか。
他動運動でも自動運動でも痛みが出る場合は、筋スパズムによる痛みが疑われます。

筋スパズムと短縮の違いは以下の通りです。

筋スパズム→圧痛+、伸張時も収縮時も疼痛+
短縮→圧痛-、伸張時も収縮時も疼痛-

他動運動でも自動運動でも疼痛がある場合は、筋スパズムによる痛みの可能性が高いです。
他動運動では痛いけど自動運動では痛くない場合は、必ずしも筋スパズムによる痛みではない可能性があるため、他の原因を評価する必要があります。

関節内圧に関しては、屈曲40°で急上昇し100°付近まで上昇していきます。
なので、ポジショニングとしては40°以下で設定し、関節運動も痛みを誘発しやすい40~100°は注意して行うべきです。

夜間痛に関しては、烏口肩峰靭帯直下の圧が高まっていることが原因と考えられるので、肩関節伸展位あるいは内転制限による棘上筋と肩峰下滑液包との滑走障害があると夜間痛がある場合が多いです。

まとめると、炎症があるかどうか、筋スパズムの有無と部位、棘上筋と肩峰下滑液包との滑走障害の有無を評価しましょう。

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