マガジンのカバー画像

リハ塾マガジン

臨床で感じるなぜ?を解決し結果を出したい人のためのWebマガジン。 機能解剖、生理学、病態やメカニズムの理解、そこから考えられるアプローチを学び、より臨床で使える形で知識を提供し…
臨床に関するコンテンツがほぼ毎日配信されます。初月は無料で購読できます。 1000以上のコンテンツ…
¥500 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

#股関節

安易に股関節伸展方向へストレッチしてはいけない

リハ塾の松井です! 特に高齢者が多いですが、臨床で色んな方々を見ていると骨盤が後傾位で股関節が屈曲して、立位や歩行時に抗重力伸展活動が出にくい方がおられます。 そんな方にはどんな介入が有効でしょうか? 骨盤を前傾、股関節を伸展させるために制限組織をストレッチなどで解消する。 間違いではありませんが、気を付けないと安易にストレッチすることで逆効果になってしまう場合もあります。 ただ、一見悪いように見えても悪いことばかりではなく、背景には理由があってそうなっていることを

¥300

中殿筋を鍛える前に機能解剖を知るべき

リハ塾の松井です! 中殿筋はトレンデレンブルグ徴候との関係や膝OAの内反変形や痛みにおいても関連が言われており、注目される筋肉の1つです。 教科書的には殿部の真横についているイメージがありますが、実は中殿筋は殿部の後方まで広がっています。 となると、一般的な中殿筋のトレーニングとして側臥位や背臥位での股関節外転ではごく一部の繊維しか収縮を促せない可能性がありますよね。 今日は解剖学的に中殿筋はどのように走行するのか、それぞれの繊維はどんな働きがあるのか、どこが弱化しや

¥300

股関節の神経支配の理解し痛みに役立てる

リハ塾の松井です! 変形性股関節症に対するTHAや大腿骨頸部骨折に対する人工骨頭置換術など、股関節に対する手術は臨床でも少なくありません。 基本的に骨折部、術創部の痛みが症状のメインかと思いますが、中には患部から離れた部位に痛みを訴える場合もあります。 そのような場合、その痛みに対して適切に考察できていますか? そこで重要なのが、「末梢神経の理解」と「手術方法の理解」です。 手術では皮膚や筋肉、脂肪といった軟部組織の他に、関節包も侵襲します。 今回は2021年に出さ

¥300

骨盤と骨頭位置の評価

リハ塾の松井です! 臨床的に骨盤が傾いていると感じる症例はよくおられると思います。 ただ、それが本当に骨盤自体が傾いているのか、腰椎あるいは股関節が影響しているのか。 これを評価しないことには、安易に骨盤が傾いているとは言えません。 例えば、座位で見かけ上、体幹が左へ傾いている方に対して、姿勢の影響で腰痛が出ていると仮説を立てていて、姿勢を改善するためにどこから介入しますか? 原因は骨盤かもしれないし、腰椎かもしれないし、股関節かもしれない。 原因をつきとめるため

¥300

股関節術後のリハビリにおける術式と方法

リハ塾の松井です! 大腿骨頚部骨折や転子部骨折、変形性股関節症などによって手術を受ける方は少なくありません。 では、どんな方法で、どこを切って手術しているかちゃんと理解していますか? これを知らずにリハビリすると、知らず知らずのうちに侵襲した部位に負担を与えてしまい、それが痛みの原因に繋がるといったことも十分考えられます。 もしそうだとしたら、中々痛みが取れない、炎症が治まらない、創部が治癒しないというのもリハビリが原因ということもあり得ることです。 そうならないた

¥300

トレンデレンブルグ歩行=中殿筋の弱化は間違い?

リハ塾の松井です! 臨床で出会う跛行の1つにトレンデレンブルグ歩行がありますよね。 若手の頃は「トレンデレンブルグ歩行だから中殿筋が弱いな、中殿筋を鍛えよう!」という安易な考えをしていました。 実際、中殿筋を鍛えたからといって全ての方が跛行が改善するわけではないし、トレンデレンブルグ歩行があっても中殿筋の筋力低下のない方もおられます。 ということは、トレンデレンブルグ歩行=中殿筋の筋力低下という思考を一旦捨て、「片脚立位時に骨盤水平位を保持できない」と視点を変える必要

¥300

整形外科テストの応用【股関節】

リハ塾の松井です! トーマステスト、エリーテスト、オーバーテストなどなど、整形外科テストを普段から臨床で使っていますか? 整形外科テストはしっかりできると色々なことが分かりますし、ちょっとした工夫で評価の幅を広げることができます。 なので、僕も臨床で重宝していますが、今日は整形外科テストの中からトーマステスト、オーバーテストをピックアップして臨床的な使い方を解説します!

¥300

股・膝関節の手術と下肢痛の関連

リハ塾の松井です! 臨床では痛みの訴えを多く聞きますが、主病名に関する部位の痛みとは離れた部位に痛みを訴える方も多くおられます。 例えば、 などなど。 手術をした部位が痛いのは当然ですが、術前に既往歴がなかったとしても離れた部位に痛みを訴えることあると思います。 そんな場合、色々仮説は立てられますが、今日は股関節と膝関節の関連痛に関して、末梢神経の関節枝から考える視点を解説します。

¥300

大腿内側に痺れは内転筋群が原因かも

リハ塾の松井です! 臀部や大腿の痺れを訴える方は多くおられます。 主病名や既往歴に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などがあると、それが原因だと決めつけてしまっていませんか? 大腿内側に限局した痺れは、ヘルニアや脊柱管狭窄症ではなく、閉鎖神経が原因の可能性があります。 閉鎖神経が絞扼されることで、大腿内側の異常感覚や神経支配を受ける内転筋群の筋力低下が起こり、それが痺れやだるさ、違和感を起こしているかもしれません。 今日は大腿内側に症状を起こす閉鎖神経について解説し

¥300

坐骨神経痛とTHAの関係

リハ塾の松井です! 臨床では、腰下肢の痛みや痺れを訴える方って多いと思いますが、原因は様々です。 腰部椎間板ヘルニア 腰部脊柱管狭窄症 など、原因となる疾患がはっきりしていて、疾患による障害部位と症状が一致していれば合点もいきます。 ですが、背景となる疾患があっても症状が一致していない場合も少なくないですよね。 こんな時、何を考えるのか。 1つの選択肢として、坐骨神経痛が挙げられますね。 そこで、今日は坐骨神経痛に関連して、人工股関節全置換術(THA)が既往に

¥300

片脚立位ができないのは中殿筋の弱さ?

リハ塾の松井です! 片脚立位が不安定な場合、何が問題だと考えますか? 若手の頃の僕は「とりあえず、中殿筋が問題でしょ!」と決めつけていました。 ですが、中殿筋の筋トレで良くなる方もおられましたが、良くならない方の方が多かったです。 でも、そこで筋トレが足りないから、自主トレをしてくれないからとか、何かと理由を付けて中殿筋が問題だと決めつけて考えてました。 片脚立位が不安定な原因は中殿筋以外にもたくさんあるので、今日はその辺りを深掘りして考えてみました。

¥300

ブリッジにおける股・膝関節角度の設定

リハ塾の松井です! 臨床において、下肢の特に股関節における殿筋群を鍛えるために、ブリッジ運動を指導することはよくあるかと思います。 ですが、その時の股関節や膝関節の角度にこだわっていますか? ブリッジ運動と言っても、膝関節の屈伸角度、股関節の屈伸・内外転角度によって活動する筋肉は異なります。 なので、目的に応じて膝関節、股関節角度を設定することが必要になります。 今日はブリッジ運動における膝関節、股関節角度による筋活動を研究した論文を参考に、ブリッジ運動中の角度設定

¥300

意外と盲点な股関節の内転制限を考えよう

リハ塾の松井です! 股関節内転筋や伸筋、屈筋はストレッチするのに、外転筋のストレッチって意外としていない方が多い印象です。 でも、内転制限を呈する方は多いですし、それによる動作への影響も思った以上にあります。 今日は股関節内転制限による身体アライメントと簡単に身体アライメントを評価する考え方を解説します!

¥300

股関節の深屈曲で生じる痛みの考え方

リハ塾の松井です! 変形性股関節症(以下、股OA)では、しゃがみ込みのような深屈曲で痛い、股関節屈曲や外旋で痛いという方がおられます。 股OAで屈曲や外旋で痛いというのは、あまり良くはありません。 何故、股OAでは良くないのか。 何故、しゃがみ込みや屈曲・外旋で痛くなるのか。 今日はこの辺りを解説します。

¥300