見出し画像

GARMENT GARMENT! ~ファッションインジャパン 1945-2020 流行と社会展~

厚みのある展示!

画像1

・めちゃくちゃ雨の降っているときに行く国立新美術館ってちょっと辛いよねえ。駅から微妙なアクセス!千代田線しか勝たんよ。

・ファッション展は、予想の3-5倍くらいの量のボリュームの実物展示で殴ってくる感じ。「きもの展」「ポールスミス展」「デビッド・ボウイ展」」とかの比じゃない。印刷物系の資料やCM、写真とかでなくとにかく全てを現物で示してくる。

・コシノジュンコ、タケオキクチ、森英恵などがどう凄いのか正直理解できていなかったから、どういう時代でどういう関係性があったのかが分かって良かった。

・全体的には説明不足というか、ファオタ向けというか、ちょっと高慢な展示だったと思う。会場の文化服装学院みたいな人たちは楽しそうだったけど、もうちょっとバカにも分かるようにしてくれても良かった
「ここが新しかった!」みたいな。お洒落じゃなくなるのは分かるけど!

・ビームスが流行った辺りのアメカジへのあこがれはやっぱりかわいい。今はこの辺が再ブームしているんだろうな。

生まれた年代がもはや「歴史」になっている。映画の『SUNNY』みたいなアムラーやギャルの時代。そして育った平成の清楚ファッションはあんまりアイコニックじゃなかったんだなあ。

・ユニクロ台頭以降のシンプルファッションはやっぱり急に目に馴染みがあるけど、それまでと比べてずいぶん「スン」としてしまっている感じがあるなあ。

・エシカル、ジェンダーレス、ボーダーレス、ストーリーのあるファッションブランドというのが近年のトレンドで、以前の「時代の熱狂」のような「みんなが飛びつくもの」というものがなくなった感じがする。
前に大阪で観た万博の時代の熱気みたいなものがまた来る夢を捨てられないから、JOCと東京都は五輪を中止できないんだろうな。

・ツモリチサトのマネキンの顔だけ夢見る顔がデザインされていて可愛かった。ボディが真っ黒とか透明とか、睫毛だけ着いてるとか頭部はないとか、マネキンにもブランドの個性が出るんだな。

・マメのあみあみのやつ可愛すぎる。正直マメクロは目ではない。

・グッズのテキスタイルのパターンのやつがダサすぎて驚いてしまった。制作どこ?おかしくない?デザイナーの集合の展示だから忖度は分かるけど、ちょっと残念だねえ。
ブランドごとの商品はとってもかわいかったし図録の出来もよかった!

いいなと思ったら応援しよう!