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めんどくささと勇気

徳を積むようなことだったり、
客観的に見てそうした方がいいこと、
誰かがやらねばならないこと。

そういうことって、大体
めんどくさいこと

少し勇気のいること
だったりする。

そんなことを思ったのは、直近の自分の体験から。


カラスに荒らされたゴミ収集所

我が家の近所のゴミ収集所は、たまにカラスに荒らされる。地域にはご老人も多いので、生ゴミのまとめ方がイマイチだったりすると、カラスの格好の餌食だ。

先日ちょうど私がゴミを出しに行ったタイミングで、その散乱現場に出くわした。最悪だ。
これから息子を保育園に送迎するタイミング。
前は急ぎすぎてて、そのままにして保育園に向かったこともある。
在宅勤務なので、戻ってきた時には、近所のおばあちゃんが片付けしてくれていて、ありがとうございますと何度もお礼を言った。

そんな気苦労も知らずに、近くの桜の大木の上で、こちらを伺うようにカラスが見ている。

たまたま在宅勤務だった夫に息子を託し、掃除をすることにした。

カラスも綺麗に食べてくれればいいのに、食い散らかして道の中央にまで、ゴミが散乱している。日本にいるカラスならモラルとマナーを守って欲しい。

他にも、生ゴミ以外の他人の見てはいけない、見たくもないゴミまで散乱しているときは、思わず目を背けたくなる。

素手で触るわけにもいかないので、使い捨てのゴム手袋はめて、箒と手で片付けた。

めんどくさい極まりないし、できればやりたくないことだ。昔から人がやりたがらないことをやることは、あまり苦でないが、それでも気乗りしない。

でも地域はこういう一人一人の行動で自治が成り立っている。

電車で立つおばあさん

とある休日の夕方、埼玉から都内に出るときのこと。これからどこかに帰るのか、おばあさんが途中の駅から乗ってきた。

おばあさんと言っても腰が極端に曲がっているわけではない。70代くらいで、普段乗り慣れていなさそうなことがわかる大きめの切符を持っている方だった。靴は擦り切れている。服装も綺麗とは言えなかった。

切符には『上野』という文字が見えている。あと3駅くらいだし、まぁいいかと思い、私は座ったままでいた。

そこから観察していると、どうもつらそうにしている。足を時折動かしてみたり、壁にがっつりもたれかかっていたり。

どうしようかな。と思いながら次の駅に着いてしまった。電車は再度出発した。今度は腰を叩き始めた。あ、もうこれはしんどいやつだな。
上野まであと一駅かもしれんが変わろうと思った。

私が席を立った時、他の人に座られたらダメなので、その日友人に渡す予定の手土産の紙袋を一旦置いて、おばあさんに声をかけた。

おばあさんは救われたかのような顔をして、お礼を言って座った。
何故か私の隣にいたおっさんも気まずそうにして、慌てて席を立っていたが、いやいや別に2席空けなくてもいいのだが笑 とつっこみたくなった。

上野に着いた。おばあさんはわざわざ『ありがとうございました』と言って降りて行った。

私はその後も、
もっと早く変わってあげれば良かったかな。
なんですぐに変わる勇気が出なかったんだよ。
と1人反省会をしながら、目的地に着いた。


とまぁ、こんな経験が立て続けにあった。
どちらも、もしかしたら私自身が行動しなくてもどうにかなっていたかもしれない。

でもこの世にいる一人一人が、
・めんどくさいことを少しやってみること。
・少しだけ勇気を出すこと。
これだけで、いろんなものが秩序を保ち守られるだろうし、誰かのためになっているかもしれない。

利己を否定しすぎず、利他の心を大事に過ごしていきたいと思った。

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