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伝わるまで諦めない〜マスクが苦しいと伝えた、その先にあるもの

『僕、伝わるまで諦めないよ。』

『僕の気持ちだけを話しても意味がないの。先生の本当の気持ちを聞きたいんだ。』



今年幼稚園を卒園し、
小学校に通い始めると同時に
長時間のマスク生活に変化した次男。

幼稚園ではマスクをせずに、
のびのびと通うことができた。

それが小学校に入学と同時に一変する。


登校時からマスク、授業中もマスク、
給食時間は一切の会話禁止で
ただ黙々と食べるだけ。


次男は登校3日目から
体調の異変を訴え始めた。

とにかく苦しくて具合が悪くてフラフラする...
息がしずらくて集中できない...

自分の意思で、
『先生、マスクが苦しいので、外してもいいですか?』と伝えた次男に、先生は答えた。

『う〜ん、鼻だけなら出してもいいけど、全部外すのはダメかな』

次男は先生の言葉が
とても不思議だと感じたという。


『ねぇ、お母さん。暑かったら上着を脱いだり帽子は取ってもいいのに、なんで苦しく感じるマスクは取ったらダメって言うんだろう?
コロナが怖いからって言うけど、目の前で苦しいって言ってる人を助けない人ってどうしているの?
もしかしたら目の前で苦しんでいる人が死んじゃうかもしれないのに、それでもマスクは我慢しなさい、コロナにかかった人が優先ですよってことなんだよね?』


次男は続けて、こう話してくれた。


『ただダメだって言うだけだから、マスクを取ったらダメな理由が全然わからないんだもん。
苦しくて具合が悪くて倒れそうでも、マスクを外したらダメな理由を先生たちは話してくれないんだよ。
先生だけじゃないよ。
誰も苦しくてもマスクをする理由を教えてくれないの。
息ができなくて苦しい想いをしながら、闘っている人たちがかわいそうだよ...。
コロナは怖いの?本当に怖いのはさ、知ろうとしないこと、自分の気持ちを話さないことでしょ。』

『だから、僕は先生に伝わるまでマスクは本当に苦しいんだよって話すよ。
みんなマスクは苦しいって毎日言ってるから。
先生が本当はどんな気持ちなのかを話してくれるまで、頑張るよ。』


小学校一年生の男の子が、
こんな気持ちを言葉にしてしまうくらい、
同調圧力が強い今の世の中。

子供は本当に素直で真っ直ぐだ。

『今の世界って、目の前で苦しむ人を助けることよりも、マスクを外して怒られるほうが嫌だから、我慢させるってことでしょ?』

マスクは苦しくて悲しくて辛い。

楽しく話しながら給食を食べたい。

顔が見えないのは怖い。

だから学校にも行きたくない...

大人たちは本当は何に怯えているの?


何を大切にするかは、自分自身が決めること。

それは子供達だって同じ。

我慢した先に何があるか?


その答えを
我慢を強い続ける私たち大人は、
子供達にしっかりと伝えることが
果たしてできるのだろうか?


次男が毎日頑張って気持ちを伝えて
向き合おうとしている。

だからこそ、私もできることから始めていく。
意見をぶつけ合いたいわけじゃない。
100%わかり合いたいわけでもない。

『あなたはどう感じていますか?』

そう問いを投げかけて、本当の気持ちを話してほしいだけなのだ。

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