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今本当に大切にしたいことはなんですか?〜ウィズコロナを考える

『ねぇ、お母さん。ウィズコロナって、コロナとともにって意味なんでしょ?なんでコロナだけなの?コロナとずっと一緒なんて嫌だよ。我慢ばかりだもん。なんでテレビはウィズインフルエンザとかって言わないの?大好きな人と一緒にねって言わないの?』


6歳次男に唐突に投げかけられた言葉。

すぐにはうまく言葉が出なかった。


大好きな祖父母に見せたかった運動会。
そして12月のお遊戯会。

1番張り切っていたお遊戯会が無観客になり
次男は悔しい、寂しいと泣いた。

『開催するだけマシじゃないか!』
そういうことじゃない。

応援してくれるみんなの笑顔が見られるから
きっと子供たちは嬉しくて頑張れるのだろう。

そんな人の笑顔すら、今の世の中では
マスクで見えなくなってしまっている。



テレビをつければ、
毎日のように感染者や重症者の報告。

陽性者とは言わず、不安を煽る報道ばかり。
正直、どんどん心が廃れてしまう。

だからますますテレビをつけなくなった。

一歩外に出れば、マスクで半分以上隠れた顔しか見えず、表情すら読みとれない。

なぜ新型コロナだけなのか?
新型コロナの何が一番怖いのか?
他の感染症との違いはなんなのか?

真実はどこにあって、
本当に大切なことが何か、
テレビから全てが流れていると
感じたことはほとんどない。

調べても調べても、
恐怖の根源は結局は人が作っているとしか
感じられなくなってしまった。

そして、その恐怖から救ってくれるのも
また人だったりする。

きっと今の世の中や
何が大切かについて考えたり、
様々なことに気付いたりしている人は
たくさんいるだろう。


たくさんの制約に堪えて、我慢して、
頑張っている人ばかりで、
頑張っていない人はきっといないだろう。

みんな我慢しているから私も...
みんなで乗り越えよう...

そもそも、我慢しなければいけない現状が
おかしいと声を上げることすら
否定されるのはなぜなのだろう?


『今』を我慢すれば、救われる人がいる。
『今』を我慢すれば、救われない人がいる。
『今』だから、大切にしたい人がいる。
『今』に絶望してしまう人がいる。

『今』という、
この瞬間にしか会えない人たちがいる。
『未来』を信じる人がいる。
『未来』に絶望する人がいる。
『未来』を無くしてしまった人がいる。
『未来』を創る人がいる。


『今』だから体験できること。
『今』だから感じられること。

『今』この瞬間にしか
得られない人生の宝物だってたくさんある。


『今』を我慢した先には
『今』この瞬間に経験できたであろう
大切な時間はもう無いのだ。


例え我慢した先で
同じ体験をしたとしても、
それは全くの別物だ。


一日、一ヶ月、一年という
大きな時間の中で、
かけがえのない人生経験を
するはずだった人たちがたくさんいる。

それは決して、若者に限ったことではない。

愛するモノや大切なモノと
過ごしたかった人たちも、
きっとたくさんいるだろう。

一人一人が生きる道は
誰かが制限したり決めていいものではない。

自分自身が選んだ道で、
人生は刻一刻と変わっていく。

人生とは人が生きるのはもちろん、
人を生かし人が生かされる時間だ。

一人一人の選んだ道を
肯定や否定で争う時間ではない。


本当に大切にしたいことだって、
きっと人それぞれ。

だからこそ、本当に大切なことは
絶対に見失いたくない。

見失わせたくない。


今の日本は、今の世界は
いったい何を目指しているのだろう。


願わくば、本当に大切にしたいことを
大切にできる時間が戻りますように。


次男にはこう話した。

今大切にしたいことを大切にして過ごそうね

と...。

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