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高岡まち歩き~歴史ある建物と人の魅力を知る
3月25日 クラファン限定 高岡まち歩きのワークショップが行われました。
『高岡の歴史と、伝統文化を「建築」から紐解くまち歩き”』東京工業大学 真野研究室にプロデュースしていただきました。
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3月25日 朝から曇り空。昨夜は霰や雪も降ったというニュースに天候を心配していましたが、何とか堪えてくれている天候に感謝です。
集合場所はサカサカ。東京工業大学 都市・環境学コース 真野研究室の門馬奈美さんにご案内していただきました。
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サカサカは、もともと空き家になっていた長屋を改修して、リノベーションして複合施設としてオープンしました。近くには高岡大仏や山町筋など、高岡の有名な観光スポットがあります。
昭和15-38年頃の建物が、長らく空き家群となっていた場所。
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見上げれば、むき出しの柱にびっくり。外から見た様子とは違っていました。柱・梁・耐力壁の追加等による躯体補強、屋根の葺き替え・防水やりかえ・外壁改修等の劣化修繕による構造補強がされたそうです。
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古い建物を残すというのは大変なことですね。
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7つのテナントとアウトドアリビングがあり、そこでつどい・活動する人々が建物に彩りを与える主役となるよう、建物はモノトーンや素材感をそのまま感じられる材料が選ばれました。
小さなお店が集まる新しい商店街のスタイル。個性的ではあるけど、一体感があります。
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「COMMA,COFFEE STAND(コンマ,コーヒースタンド)の入る建物は、明治時代に建てられました。古い町家の良さを活かしたまま、居心地のよい素敵な空間に生まれ変わっています。
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「漆器くにもと」の店内は、お盆・箱物(飾箱、文箱や硯箱)など伝統的工芸品「高岡漆器」などを生産してきました。
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富山県の高岡漆器は、彫刻塗と勇助塗、青貝塗に代表されますが、全く異なる三技法が伝統工芸に選ばれているという、変わった産地なのだそうです。
現在は、日常で「使える」「身につけられる」ものをテーマに、伝統の技術を用いた日用品やアクセサリーを開発・販売しています。伝統技術も今の時代に合わせていく取り組みがされています。
山町筋を歩いてみましょう。
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高岡市小馬出町でせいろ等を販売している土蔵造りのお店です。
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菅野家は、1900年(明治33年)の高岡大火以降に、当時のお金で約10万円の巨費を投じて建てられた家です。菅野家は、高岡の政財界をリードしてきた名家で、山町筋にある土蔵造りの家を代表する家として重要文化財に指定されています。
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山町筋の土蔵造りは、二階建、切妻造、平入、瓦葺の町家で、黒瓦葺きの屋根と大きな箱棟、黒漆喰塗りの外壁、2階窓に付けられた土扉など、重厚な外観をもつ反面、柱頭をアカンサスの葉などで装飾した鋳物の鉄柱、隣地境の レンガの防火壁など、華麗な装飾の中に洋風の意匠を取り入れていることなどが外観の特徴となっています。
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山町の一つである小馬出町(こんまだしまち)に建つ複合商業施設「山町ヴァレー」は、大型商家を受け継ぎリノベーションし、2017年4月にオープンしました。
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山町ヴァレーの中庭は、旧商家の時代から残る大きな木が印象的な、開放感のある美しい空間となっています。5つの蔵が並ぶ景観が見事です。
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1970年に生まれた西繊ビルは、昭和のレトロビルです。今でも、「高岡の古い建物を長く大切に活用する考え方の実践」を基本理念に、「ひと」「まち」「文化」を大切に思う人たちが集まっています。
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1970 西繊ビル の西島 実雪さん。幼少期の思い出深いビルを残したいとビルの新しい活用を考え挑戦し続けています。
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旧富山銀行本店は、当初は高岡共立銀行本店として大正4年に建築されました。 施工は清水組、設計は東京駅を設計したことで有名な辰野金吾の監修のもと清水組の田辺淳吉が担当しました。 県内唯一の本格的な洋風建築物といわれています。レンガ造りのこの建物は「赤レンガの銀行」と呼ばれて市民に親しまれています。
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今回プロデュースされたコースは、サカサカ→COMMA COFFEE,STAND→漆器くにもと→山町ヴァレー→1970nissenbuilding。
高岡は、歴史のある建物がたくさんあります。今となってはいかに保存をして歴史的な建物を残していくかが大切になっています。それは建物を残すだけでははない、住んでいる人や関わる人たちの建物を想う気持ちが、今の時代に合った町を作ろうと努力していること。そして、それが新しい高岡の歴史を作っていることと感じました。
高岡のまち歩きは、さまざまの人の想いに触れることが出来ました。