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【開催報告】森と畑の子どもキッチンプログラム〜TANE〜DAY2

いよいよ調理室での授業がはじまります。今日は7人全員が揃いました。

やることは2つ。

・使う野菜の目処を立てる
・味を2種類に絞る

前回の授業で、販売日の頃に旬を迎える野菜について話をしました。


なぜ「旬の野菜」を使うことが大切か

「なぜ旬の野菜を使うのか」を伝えてはいなかったので、今日はそこから。

これを読んでくださっている方は、なぜ旬の野菜を使った方がいいか、、、お分かりですよね?


ひとつはコストが変わること。

真夏のトマトと真冬のトマトでは値段が変わります。それにはラーニングコストが大きく変わるからです。当然トマトの値段にラーニングコストは乗っかっていますから。(ハウスを温かくするのは電気の場合もありますがガソリンが使われることもあります)


もうひとつは美味しさが変わること。

真夏のスイカと真冬のスイカを例に伝えました。
夏のスイカには体内の熱を下げてくれる効果があります。実際畑で作業している時、ガブガブ水を飲むよりもスイカをかじった方が熱中症予防になるんです。でも真冬のコタツの中でスイカを食べたく、、、なりませんよね?笑

おいしい、は体が喜んでいる証。

旬の野菜を食べると体が素直に喜ぶし、反応しますね。


今回ご協力いただくいちあんさんは、固定種や在来種の無農薬のお野菜を使うことはもちろん、旬を大切にもされています。

それがなぜなのか、も知れたと思います。


使いたい野菜を選んでいく

販売日の7月16日頃に旬を迎える野菜を改めて知る時間にしながら、同時にそれぞれが考えてきた案に使いたい野菜をシェアする時間にもなりました。


候補となっている野菜

ナス、エダマメ、コーン、ピーマン、トマト、ズッキーニ、ジャガイモ、ニンジン、ホウレンソウ、トウガラシ

候補となっている味つけ

トマトソース、ポテトサラダ、カレー、マリネ、マヨネーズ、ツナ、チーズソース、味噌


上記の中から実際作って味見しているものを3つに絞りました。

どうやって絞ったか?

1、すでにいちあんさんにあるものは除く
2、旬の短すぎる野菜は店頭に並ぶ期間も短い可能性が高いからやめる
2、それでも食べてみたいものは実際つくってみる
3、想像できない味はつくってみて食べてみてから決める

絞る上で「辛いのがいい!」を「どんな”辛い”にするのか」知るために、カイエンペッパーと胡椒を味比べもしました。

ひとことで辛いって言ったって、いろんな辛いがありますもんね。


ということでつくってみたものが以下の4つです。

・ポテトサラダ (ニンジン入り)
・ナスのマリネ(バルサミコ酢/ワインビネガーの2種類)
・チーズソース
・カレーのグレイビー

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試食を経て2種に絞る

ここで一番最初に脱落したのがカレーのグレイビーでした。

実はいちあんさんにはカレーを使ったパンはもちろん、ランチでカレープレートを出しているほどのオハコ商品。

これにわざわざ挑むか?たったあと2回の授業で?

それはチャレンジとは言わない。無謀だ。というのはみんな分かったようでした。グレイビーをつくるだけでもめっちゃ大変だったもんね。(初めてつくったグレイビーは焦げ臭くなっちゃった)

頭で考えるより、手を動かして食べたら体が○を分かります。

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そしてチーズソースとポテトサラダがもつれにもつれた!!

実は今回のチーズソースのレシピにはジャガイモ が使われていました。だからなんとなくポテトサラダと風味が似ているんです。

なのでほとんどの子が「ポテトサラダよりチーズソースを極めた方がいい(おもしろい)」と言った中

どうしても「ポテトサラダ がいい!」と訴えた子が。

「味が違う。ニンジンが入っているのがいい。」とのこと。マヨネーズは入っていないこのポテトサラダ。塩のみのマッシュしたポテトサラダ。


しかも2期生がつくったジャカブパンとも味が似てるじゃん。と感じている子もたくさんいたし、実際わたしもそう思いました。

でも譲らない。

これじゃ、ラチがあかん。


そして聞いてみた。

「ポテトサラダ のジャガイモ は蒸したジャガイモ なんだけど。ソテーしたジャガイモ は食べたことある?」

すると「ない」という答え。

ということで即効ジャガイモをスライスしてソテーしたものをみんなで試食。

「蒸したジャガイモとソテーしたジャガイモ、どっちがいい?」と聞くとみんな「ソテーしたやつ」との答え。もちろんポテトサラダ推しの子も。

ということで、ポテトサラダ+ニンジンではなく、ソテーしたジャガイモを使える方法を考えながら(だけどそれは一旦横に置いておいて)チーズソースを極めてみよう、という形で合意形成できました。

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そして最後のマリネ。

半分くらいの子が初めて食べる味だったようで「すっぱい」「おとなの味」とイマイチの反応。だけど半分くらいの子が「意外とパンと合う!」「おいしい」との反応。

これは進めていくの面白いかも?

問題は酸っぱさなので、子どもでも食べられる酸っぱさを探求してみてはどうか提案しました。

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結果的に2つに絞れたのでホっ・・・・(笑)

正直、それでもポテトサラダって言われたら試作続けるつもりでした。3種になるけどどうする?やる?って確認しつつ。

しかも「辛いのがいい」も残っています。どこをどうやって辛いにするか?!


あと2回の授業で1回目のプレゼンですから、なかなかのスピード感とプレッシャーですが、失敗しても問題はないんです。むしろプレゼンで失敗した方がスイッチ入るかもしれないしね(2期生はそれでスイッチ入りましたから)

失敗して恥かく経験もまたよし。(わたしも腹くくっております)


調理することは算数も国語も必要


同量とは同じ量のこと。平等とは意味が違うよ?平等に入れる、とは言わないからね。

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大さじ1は何mlでしょう?では小さじ1は何ml?小さじ何杯分が大さじ1?

1:1:1 を 1:0.5:0.5 のように比率を変えてやってみてね

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そんなこともちょいちょい挟みながら進めていきます。

実はごはんをつくるって、算数も国語も、何なら化学も関わる総合的学び。個性や個々の好奇心の派生の源になっていく学びなんです。

森と畑の子どもキッチンは、さらに畑の学びもあるので、自分の世界を営む自然や大地とつながることも感じられるんです。

だって使おうとしている野菜は、買ってきたものじゃなくて、種から育てているものだから。

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いのちの営みって、地球規模のことから毎日の自分の暮らしの中のことまで幅が広い。そんな中で自分が何に興味を持てるようになるか。

もちろん「皆でパンを生み出す」ことも大事ですが、一人一人が自分のいのちを大事にできるようになる根っこが育つことも、このプログラムの大切な目的です。


▼1期生・2期生の様子と3期生の進捗を記しています▼



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いのちをつくるごはん◎むすびの伝道師
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