人間関係の悩みは自分次第で変えられる
THINK AGAIN
発想を変える、思い込みを手放す
アダム・グラント 著
楠木 建 監訳
Contents
こんな人におスメメ
・周りにいる頑固な人に困っている人
・思い込みを手放す方法を学びたい人
・職場でも家族でも、身近な人間関係で悩んでいる人
私は親との、子どもとの関係性において、大いに役に立ちました。
心に響いたところ3点
2種類の「対立」
「リレーションシップ・コンフリクト」・・・人間関係で起こる対立
「タスク・コンフリクト」・・・異なる意見がぶつかり合う理性的な対立
「なぜ」ではなく、「どのように」で聞く。聞く姿勢の基本。
これだけで、過去(なぜそうなった?)に向いていた視点が未来(今後どのようにすればいい?)に変わるため、より建設的な方に意識が向かいます。
いかに相手の「リレーションシップ・コンフリクト」にのらないか。
「タスク・コンフリクト」に集中できるかがカギになります。
心理的安全性(不安を感じることなく問題や自分の意思を伝えられる状態)
ここでは職場を例にしていますが、まずは家庭内での心理的安全性があることが人間の精神状態の安定に深く関わっているように思います。
子どもとの関係を改めて見直そうと思えたところです。
相手を正してやりたいという反射
「正したい反射」。表現が的確で、分かりやすい。
「問題を解決するために、正しいか正しくないか」で事を判断しがちです。これをすると、お互いの言い分がぶつかり合って、ただただつらい。
子育てをする中で、自分の中の「正しさ」の押しつけで子どもも自分も苦しんだ過去があります。
何にそんなにこだわっているのか?掘り下げていくと、何に怒っていたのか分からなくなる時もあるものです。
この本の目的・目指すところ
感想
人間には、様々な思い込みがあります。
思い込みのせいで、柔軟な考え方ができない。そもそも思い込みがあることに気づけていないし、柔軟な考え方とはどういうことか?という問いが出てきすらしない。
私の両親は、高齢になった今でも夫婦喧嘩をやっています。
両親の話を聞いていると、強烈な思い込みがあると感じます。
私自身にも、これまで思い込みで自分を苦しめていたと気づいたところもあれば、まだまだ思い込みを手放せていないところもある。なかなか自分では自分の思い込みに気づきにくいものです。
(これが分かるようになって、両親の喧嘩に口出ししないようになりました)
人のふり見て、、、ではないけれど、相手の思い込みに気づいたら、自分にはどんな思い込みが隠れているかと内観できれば、新たな見方ができ、自分の思い込みから少しは距離を取れるように思います。
結局は、自分が思い込みを手放したいか?という、自主性によるところが
一番です。