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徹底的に"めんどくさい"をなくす方法
家じゅうの「めんどくさい」をなくす。
sea 著
こんな人におススメ
・片づけはめんどくさいと思ってる人
・すぐに部屋が散らかってしまう人
・片づけが苦手な人
片づけの最強の敵は「めんどくさい」だった!
自分の中にある「めんどくさい」に気づくところから、お片づけスタートです。
心に響いたところ3点
必要なのは「捨てる」ではなく「分ける」技術
いいですか、「捨てる」に振り回されてはいけません。
モノを減らす=きれいになる、ではないのです。そんなことより重要なのは、使い終わったモノを毎回きちんと戻せることです。それができれば、片づいた状態がキープされ、リバウンドしません。
よく使うモノほど、戻しやすい場所にしまう。それだけで、散らかる要因はなくなります。
「捨てる」はいったん置いておいて。
使わないモノを手放すかどうか、迷うものに時間をかけない。
迷うモノはとりあえず封印。
よく使うものと、そうでもないものに分ける。
そしてよく使うものを使いやすい場所にしまう。
とってもシンプル。
目的は「めんどくさい」をなくすこと
何度でも言いますが、家が散らかるのは、使ったモノが戻せていないからです。
①収納がぎゅうぎゅう
②障害物がある
③動作が窮屈
④戻す場所まで遠い
⑤戻す場所がバラバラ
戻す場所にこれら5つの「めんどくさい」があると、「あとで戻せばいいか・・・」という先延ばしの気持ちが生まれ、モノを放置したり変な場所に仮置きしたりして、散らかった使いにくい家になっていくのです。
しまう作業は、この「戻すめんどくささ」を撲滅するために行います。
①の収納がぎゅうぎゅうというのは、かつての私です。②の障害物があるというのも、ぎゅうぎゅうのモノの上にさらにモノをのせるので、下のモノが分からない。めんどくさい。
ぱっと見て何がどこにあるかが分かるようにすることで、ストレスが減りました。
「今か、今じゃないか」で考える
大事なのは「今使うモノ」だけです。片づけ終わった直後から、モノの出し入れは始まります。だから、今日明日すぐに使うモノを何より戻しやすくしておかないと、片づけが終わったとたんにリバウンドしてしまうのです。
どのメソッドも至ってシンプル。
読んだら納得、至極当たり前のことが、なぜか出来ていない!?
だからやっぱり、「めんどくさい」と気づくことが大切なのですね。
感想
こちらの本はどこまでも、「めんどくさい」を無くすことに特化しています。その中でも片づけの土台となる「分ける」「しまう」メソッドが分かりやすく丁寧に書かれています。
「めんどくさい」を無くすことだけで、これだけのボリュームの本ができてしまうことに感動すら覚えます。
「めんどくさい」から話がブレることがないので、とても読みやすい。
ところどころに”突然の絵本劇場 クマの家の話”が入ってくるところも、めんどくさがりの読者を飽きさせない工夫なのでしょう。
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「はじめに」のところに、ほとんどの家にはゴミ箱が足りていない、とあります。足りてない、不便なのに当たり前すぎて、その不便さに気づいていないというのです。
家の中での無意識の行動を振り返ると、自分を楽にする手段がたくさん隠れていると思います。
著者さんが言う「めんどくさい」のアンテナを磨くことで、快適な暮らしに近づくことは間違いありません。