【天✕ボク】・1話(人生)
1話・人生
空見上げ心に渦巻く深き疑問を
ボクは天に問いかけた
『どうしてこんなに苦しいの?』
『どうしてこんなに寂しいの?』
『どうしてこんなに傷つくの?』
すると⋯
天から言葉が降ってきた
『苦しみがキミの心を深くする』
『寂しさが愛を育む人となる』
『傷つく痛みが多くを癒す光となる』
それでもボクは天に問いかけた
『今の苦しみから楽になりたいの!?』
すると⋯
『苦しみが多くの幸となり還るとしてもか?』
天から問われた言葉にボクは
『幸せだと感じる前に
ボクの心が死んでしまう』
すると
『ソレは傲慢な醜い叫びだ』
『楽して幸を手にするは難しきこと』
『越えし学びが幸となり我が身へ還る』
『・・・・』
ボクは何も言えなくなった
【苦難のない幸せな日常が欲しい】
その私欲を天は見抜いていたからだ!!
すると⋯
最後の言葉が降りてきた
『心豊かに過ごすのです
想いを育み他者をも抱きなさい
それがキミに多くの幸を招くだろう』
ボクの心に深く残る
神の御言葉