見出し画像

【新風三佳】・第9章(意志)

第9章・意志

【執着は母に甘えし赤子と同じ
       己の足で立つならば
          抱く心を独立させよ】

私はまだ気付けなかった
  執着が相手を疲弊させる事を⋯

その当時、まだ無知で子供のような私は
多くを教え多くを越えたHご夫婦の奥さんに
強い執着を抱き会う事も頻繁になりそれが
少しづつ彼女に負担を掛けていた。

少しづつ会う頻度が少なくなりいつの日か
挨拶を交わしたり立ち話程度の
繋がりとなっていった。

徐々に交流は少なくなっていったのである!!!

始めはショックであったが近づき過ぎて更に
嫌われるのも嫌だった事もあり自身だけで
努力をし変わって行こうと心に決めた。

いつしか この言葉が頭を過るようになる

『虎が我が子を突き落し
    這い上がってきた強き子を
            我が子と認める』

なぜそんな言葉が頭に過るのか考え
   自分独自の解釈で心に落し込んだ

それはあえて交流をなくし寄り掛かりながら
立つのではなく己の足で立つために
遠ざけたんだと!!

そう心に落し込んだ事で自身の力で変わって
行こうと思いを改める事が出来たのだ!!

Hご夫婦の奥さんの心情は分からない。交流がなくなった理由は他にもあるかも知れない

それでも私の解釈で前進する事を
心に決めたのだ。

学びと実践そして心の忍耐の日々!!
経済的に苦しくなくとも人間関係は常に
悩みのタネだった。

昔は感情的に生きたが為に相手の思考の
思惑までは感じ取れなかったが!!

不思議な事に⋯

感情を呑み込み相手の言葉の意味を深く
考える事で見えずにいた相手の思惑が
分かるようになってきたのである。

己の意志を手放さず
そして相手の思いに必要以上に流されず
時には相手の思いに寄り添う

全て自分の意志が主体となる事で
まるでしっかりした地面に
立っているかのようだった。

きっと私が変わりたかった自分とは
グラグラとブレない強い意志を抱き
母親達の呪縛にも縛られない強き自分!!

まだまだ成長しきれてはいないが
目指す目標とようやく心に灯す事が出来た
意志なる想いを絶やさず
ただひたすら前進するのみ

この先に如何なる道が待っているのだろう

その前に醜き思惑が波乱を起こす事になる。

 欲心を抱いた母親(実母)の魔の手が
     すぐそこまで迫っていたのである


いいなと思ったら応援しよう!