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作家さんとコラボするときに大切にした、5つのこと
今年はキャンドル作家さんとのコラボ作品の制作に取り組み、先日無事に発売することができました。
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一人で制作を続けていると、孤独を感じることも多い作家活動。今年は誰かと一緒にものづくりがしたい、コラボすることで作品の幅を広げていきたいと思っていました。
でも、やってみたいと思う一方で不安もありました。上手くいくだろうか?誰と、何をつくったらいいだろう?相手のためにも、自分のためにも、良いコラボにしたい。そう思いながら相手の作家さんとコラボの相談や制作、販売までをやってきて、今は「やってよかった!」と言えるような作品ができたと思っています。
この記事では、作家さんとコラボするときにやってよかったことや、大切にしたことをまとめました。いつか誰かと一緒にものやサービスを作ってみたい人にとって、何か参考になれば嬉しいです。
1)自分の作品との相性
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コラボをしたいと思ってまず考えたのは、「何をつくるか」です。作家さんに声を掛ける前に、ある程度ジャンルやつくりたいものを絞る必要があると思います。つくるものを考えるためには、相性が大事だと思いました。
私の場合はシーグラスアート作家なので、シーグラスを使って作れるもの。シーグラスは自然がつくりだした形が魅力なので、自然素材との相性がよさそうだと思いました。候補として検討したのは、キャンドル、紙もの、木製雑貨など。シーグラスのやさしい雰囲気と合うかどうかも考えました。
2)相手の人柄を知っていること
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次に考えたのは、「誰とつくるか」。私はSNSで相互フォローしている人の中から探しました。全く知らない人よりも、相手の人柄をある程度知っていて、相手も自分のことを知ってくれているほうが声も掛けやすく、関係性も築いていきやすいと思ったからです。
声を掛けたキャンドル作家のsayakaさんは、数年前からInstagramでお互いにフォローしていて、「自然が好き」「地球にやさしいものに興味がある」ということに前から共通点を感じていました。一度お会いしたことがあり、人柄も素敵だと知っていたことも大きかったです。
3)相手の作品が好きであること
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sayakaさんは、捨てられてしまうお花を使っているキャンドル作家さんで、もともとデザインが素敵だと思っていました。コラボの前に一度キャンドルを購入させていただく機会があり、デザインやものづくりへの姿勢にリスペクトも持っていました。
「相手の作品が好きで、リスペクトがある」というのは、健やかにコラボを進めていく上でとても大切だと思います。今回のコラボ作品では、デザインの細かな部分はすべてお任せしていて、それは信頼があったから。そしてsayakaさんのデザインが好きだったので、自由な感性でものづくりをしてほしいなと思っていました。
4)コンセプトに共通点があるか
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一緒にものづくりをする上で、コンセプトに共通点があるかどうかも大事にしました。私のブランド『hikari living』は、地球にやさしいものづくりを大切にしています。sayakaさんのブランド『Angraecum(アングレカム)』も、地球にやさしいものづくりを大切にされていて、届けたいものや、芯の部分が似ていると感じていました。
ものづくりへの姿勢や、届けたいものが似ていると、コラボを進めていく時のズレが少なくなる気がします。
5)お客さんが喜んでくれそうか
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一番大事にしたことでもあるのですが、自分のブランドのお客さんと、相手のブランドのお客さん、どちらも喜んでくれそうかは最初から最後までずっと考えていました。
応援してくれている人たちが喜んでくれるような、新鮮な作品がつくれそうか、いいなと思ってもらえるものができそうか。お互いのお客さんに喜んでもらえて、自分たちの作家活動にもいい相乗効果が生まれる。そんなふうに、みんなにとってプラスのものになるかどうかを大事にしました。
コラボ作品をつくってみて
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今回つくったシーグラスと廃棄花のキャンドルは、私にとって初めてのコラボ作品でしたが、コラボをしてみて本当に良かったと思います。
自分ひとりだけでは作れなかった、素敵な作品が生まれる喜び。誰かと一緒にものづくりをする楽しさ、不安や緊張、悩みを共有できる幸せ。そしてそれを楽しみに待ってくれて、受け取ってくれる人がいる幸せ。
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もちろん、上手くいくことばかりではありませんでしたが、それも勉強になりましたし、新しいアイデアも浮かんできました。時間とエネルギーが必要なので、頻繁にコラボ制作をするのは難しいですが、いつかまたやってみたいと思っています。
ここに書いたことが正解というわけではありませんが、一つの例として、少しでも参考になりますように。
コラボ作品はweb shopで販売中なので、ぜひ覗いてもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
シーグラス × 廃棄花のキャンドル
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現在ブルー、ピンク、グリーンの3種類をweb shopにて販売中。
冬の暮らしを豊かにするアイテムとして、または大切な人へのギフトにもおすすめです。
◆minamo|ブルー
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きらめく海の水面をイメージしたキャンドル。ブルーとホワイトの爽やかな色でつくりました。
◆hidamari|ピンク
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あたたかい陽だまりをイメージしたキャンドル。ピンクやグリーンなど、花畑を連想させるやさしい色合いです。
◆komorebi|グリーン
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心地よい木漏れ日をイメージしたキャンドル。グリーンのシーグラスやブラウンの小枝が入っており、癒しを感じさせる色合いです。
▼関連note
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シーグラスアートのお店『hikari living』
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