見出し画像

繰り返しの日々に疲れたら、自分を癒すための散歩へ

めまぐるしく過ぎていく毎日。
季節の変わり目だからか、なんだか心も不安定。繰り返しの毎日に疲れはじめて、次の晴れの日は散歩に行こうと決めた。

旅行は少しハードルが高いけれど、散歩なら気軽に行ける。すべての仕事を一旦置いて、カメラを持って家を出た。

外に出ると、ふんわりと涼しい秋の空気に、金木犀の匂い。深呼吸をしてから歩き始める。

近くの公園では、金木犀が満開を迎えていた。カメラを構えて、一瞬を切り取る。パシャ、パシャ、とカメラのシャッター音だけが響く。


次はバスに乗って、少し遠い公園へ。自然豊かで広い公園は、平日だからか、人も少なく静かだった。

一時間以上かけてゆっくり歩きながら、気になった場所で立ち止まり、自由に写真を撮る。


秋の公園では、栗が実をつけていた。ふと幼い頃、森の中で栗拾いをした光景が蘇る。

靴で両側からイガを挟んで開けると、中から艶のある栗が顔を出す。まるっと大きい栗の実が入っていると嬉しかった。夢中になって拾った思い出。


公園の奥まで行くと、コスモス畑が広がっていた。白、ピンク、オレンジ。色鮮やかな花が風に揺れている。

そこでしばらく写真を撮った。時間に縛られず、余計なことを考えず、ただひたすら。


心のなかに、静かで穏やかな時間がゆっくりと流れ始める。写真を撮ったあとは、そのときの気分で自由にレタッチをした。

誰かのためではなく、ただ自分のために歩いて、写真を撮って、好きな雰囲気に整える。それだけで心が満たされて、しあわせな気持ちになった。

家を出る前と後では、体も心も、表情すらも変わっていたと思う。こんなふうに、「ただ歩くだけ」の行為が、自分を癒してくれることがある。


気持ちのいい天気の日に、自然のなかを歩く。生きものとしての本能的な幸せを感じて、心も体も喜ぶ。

繰り返しの毎日では飽きてしまうから、本当はたぶん、無理に繰り返さなくてもいいはずだから、ときには外へ出て、好きな場所を、自由に歩く。

ちいさなしあわせを見つけるための、自分のための散歩へ。



いいなと思ったら応援しよう!

hikari living店主|emiri
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!スキや記事のシェアをしていただけると、とても嬉しいです。