![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160194702/rectangle_large_type_2_685108d422704489d5b6df8095143602.png?width=1200)
繰り返しの日々に疲れたら、自分を癒すための散歩へ
めまぐるしく過ぎていく毎日。
季節の変わり目だからか、なんだか心も不安定。繰り返しの毎日に疲れはじめて、次の晴れの日は散歩に行こうと決めた。
旅行は少しハードルが高いけれど、散歩なら気軽に行ける。すべての仕事を一旦置いて、カメラを持って家を出た。
外に出ると、ふんわりと涼しい秋の空気に、金木犀の匂い。深呼吸をしてから歩き始める。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160156150/picture_pc_dd29c3e2834afb761ad135e7fc981024.png?width=1200)
近くの公園では、金木犀が満開を迎えていた。カメラを構えて、一瞬を切り取る。パシャ、パシャ、とカメラのシャッター音だけが響く。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160156164/picture_pc_c43fa29a6f194302e8fec2e540d9e8f1.png?width=1200)
次はバスに乗って、少し遠い公園へ。自然豊かで広い公園は、平日だからか、人も少なく静かだった。
一時間以上かけてゆっくり歩きながら、気になった場所で立ち止まり、自由に写真を撮る。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160156179/picture_pc_c75e665ad37c16639bd31dff5e21eea5.png?width=1200)
秋の公園では、栗が実をつけていた。ふと幼い頃、森の中で栗拾いをした光景が蘇る。
靴で両側からイガを挟んで開けると、中から艶のある栗が顔を出す。まるっと大きい栗の実が入っていると嬉しかった。夢中になって拾った思い出。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160156562/picture_pc_f139f64149efacec63cc5ab8c36cd514.png?width=1200)
公園の奥まで行くと、コスモス畑が広がっていた。白、ピンク、オレンジ。色鮮やかな花が風に揺れている。
そこでしばらく写真を撮った。時間に縛られず、余計なことを考えず、ただひたすら。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160157431/picture_pc_22f001b9d03c11cbf550826ac47b2da1.png?width=1200)
心のなかに、静かで穏やかな時間がゆっくりと流れ始める。写真を撮ったあとは、そのときの気分で自由にレタッチをした。
誰かのためではなく、ただ自分のために歩いて、写真を撮って、好きな雰囲気に整える。それだけで心が満たされて、しあわせな気持ちになった。
家を出る前と後では、体も心も、表情すらも変わっていたと思う。こんなふうに、「ただ歩くだけ」の行為が、自分を癒してくれることがある。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160157152/picture_pc_4f96e35ff04e30a1be75fc78f5602ae3.png?width=1200)
気持ちのいい天気の日に、自然のなかを歩く。生きものとしての本能的な幸せを感じて、心も体も喜ぶ。
繰り返しの毎日では飽きてしまうから、本当はたぶん、無理に繰り返さなくてもいいはずだから、ときには外へ出て、好きな場所を、自由に歩く。
ちいさなしあわせを見つけるための、自分のための散歩へ。
いいなと思ったら応援しよう!
![hikari living店主|emiri](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124932898/profile_96b9a5e989b853fb11463fffbe44f2a0.png?width=600&crop=1:1,smart)