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実家にやってきた保護猫のこと
年末、新幹線に乗り、地元である岩手へ向かった。電車に乗り換えて実家の最寄り駅で降りると、目の前には真っ白な雪景色。少し歩くだけで足元は凍えるように冷たく、普段住んでいる場所とは別世界だ。
半年ぶりに実家に帰ると、リビングではちりんちりんと鈴の音が聞こえる。音がする方を見ると、くりっとした瞳の子猫がこちらを見つめていた。
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一か月ほど前に実家にやってきた、子猫の「あお」だ。初対面の私のこともほとんど警戒していない様子で、首のあたりを触るとゴロゴロとのどをならした。
元々実家には猫と犬が一匹ずついるけれど、母がもう一匹猫を迎えたいと探していて、保健所のホームページに子猫が載っているのを見つけたのだそう。
あおは、生まれてすぐに段ボール箱に入れられて、山に捨てられていたという。子猫は全部で4匹で、そのうちの一匹があおだった。
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まだ生後4か月のあおは、好奇心旺盛で遊び盛り。家中をころころ転げるように駆け回り、おもちゃの猫じゃらしを揺らすと、飽きずに永遠に遊んでいる。
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怖いもの知らずで、先住猫には無邪気にじゃれつき、パンチやシャーをされても果敢に立ち向かうので、ちょっと嫌がられている。
先住犬とは仲良しで、よく犬が寝ているそばにぴったりとくっついて眠っていた。
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水に興味があるようで、コップに入った水を一生懸命飲んでみたり、皿洗いの様子をじーっと見つめたりしている様子もとても可愛かった。
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遊び疲れると電気が切れたようにすやすや眠り、急におとなしくなる。無防備に寝ているあおを撫でると、ふわふわで温かい。
こんなに警戒心がなく、人なれしているのは、きっと預かりボランティアさんのおかげだろう。保護された離乳期の頃から、ボランティアさんの家で大切に育ててもらっていたのだそう。
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のびやかで、自由で、あたたかな命。今でこそ心配のいらないくらい元気に過ごしているあおだけど、山に捨てられたあと、もし誰にも見つけられなかったら、どうなっていたのだろう。
命を捨てる人や、無責任に飼う人がいなくなってほしい。でもきっと、願うだけでは何も変わらない。ちいさくても自分にできることを、少しでもしたい。伝えたり、調べたり、寄付をしたり。できることはいろいろあるはず。
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ちなみに、3匹の多頭飼いになってさすがにお世話が大変なんじゃないかと母に聞くと、大変さよりも、とにかく可愛くてたまらないという感じだった。母はどうぶつ好きで世話好きな人だから、安心して実家ですくすく育って、幸せに暮らしておくれ。
今まで保護犬のボランティアや寄付はしてきたけれど、今年は猫のためにできることを探して、行動しよう。実家にやってきたちいさな子猫がくれたきっかけを、その成長と一緒に、私も育んでいきたい。
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