癒さないセラピストへ
私は単純。ひねくれているところがないわけではないが、わりと素直な性格だと思う。
「痛みを増幅させているのではなく、活性化させることが痛みの増幅という形で表面化している。
(アロマセラピストは)あなたに 向いています。」
物は言いよう、なのかもしれない。
でも、何年も、そしてたくさんの手を視てきた方にそう言われたことに、希望が見えたきがした。
43才、遅いスタートをきる。
はじめてみれば、身体や手の大きさも、使い方でカバーできることがわかった。精油が私の苦手分野~痛みを和らげる~をカバーしてくれることにも気が付いた。(精油の薬理効果と、芳香成分による嗅覚刺激)
自分にも誰かの苦痛を和らげ、楽にすることができる。
憧れのセラピストのように、尊敬するセラピストのように、癒しを求めるひとにこたえられるようになりたい。ディプロマを取得してからの2年間、そう思ってやってきた。
でも。
あえて。
私の手を、コンプレックスを、個性という武器にするのならば…
癒せないセラピストから、癒さないセラピストへ。
癒さないセラピストシリーズはここで一区切り。
読んでくださった方、ありがとうございます。
癒さないセラピスト、という新しい価値観に気づかせてくれた三田さんに感謝。
そして、ひろきさんにもらった、香りを操る人、という素敵な称号に応えられるよう、知識と感性を磨いていきます。