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楽しいことを探す旅

仕事を終えて帰宅途中、明日から三連休なことに気づく。花屋さんでも寄って帰ろう。そういえば、料理ハーブとしてローズマリーもほしかったんだ。店員さんに誘導されて、ついたセクションに「Sensitive plant」というネームタグを見つける。

3歳のとき、幼稚園に迎えに来た父が「これ、触ってみ」と近くの公園で見つけた植物。触ってみるとみるみるうちに葉が閉じていく。それから似たような葉を見つけるたびに、色んな公園で葉を触るようになったが、残念ながらそれから一度もその植物に出会うことはなかった。

今このセクションにならぶこの葉っぱ。この名前。何十年も経っているとはいえ今の心は子どもだった。人目で「あ、これはあのときの」とわかった。触ってみるとみるみるうちに葉が閉じるやつもみれば、中にはなかなか閉じないやつもいた。なんだかそれはそれで愛おしくなり、「かわい」と微笑えみながら、しばらく触り続けずにはいられなかった。

オジギソウ(sensitive plant)は16ドルと予算オーバーだったので、ローズマリーと小さなかぼちゃを購入。店員さんに「良い三連休を! 」と挨拶して出口へ向かうと、ほとんどお店を出るところまできて、「君はそこの大学の学生かね?」と聞かれた。ローズマリーの場所を聞いたときも話しかけてきそうな雰囲気がなかったので帰る間際に話しかけられて正直びっくりした。「学生じゃなくて職員なんです。」というと、ぽかんとした表情。「若く見えるってことなら、お言葉ありがたく頂戴します。」と冗談まじりに言うと、「君にとっては三連休なのかね?僕は残念ながら三連勤だよ(笑)」と。こういう小さなやりとりですら、自分にとっての当たり前が人にとっての当たり前でないんだとに気づかされる。

この前まで職場できつくあたってくる同僚がいて、自分としては相手が悪いと全く気にしていなかった。だけど、最近は自分の会話の受け答えの仕方がまだ日本的なのでは、と少しやり方を変えるようになってから、きつかった相手も少しずつ優しい対応に変わってきた。

具体例

日本的:☓衝突を避けて自分の思っていることを言わない
バンクーバー:◯ ちょっと感情的になりすぎでもいいから、ちゃんとどう思っているか正直に話してほしい/そうでないと何を考えているかわからない
日本的: ☓礼儀正しさを重視して当たり障りのない言葉を返す(ありがとう、おつかれさまのみ)
バンクーバー:  ◯浅い関係でも一歩踏み込んでウィットの効いたジョークやいじりで返す (例: 明日から三連休だから、ソファとお友達になれそうだね。でも夜はちゃんとベットで寝るんだゾ) 

人生一生勉強。まだまだ知らないことがたくさん。英語を話しているときと日本語を話しているときで性格が変わる、とよく言われるけれど、言語と文化的背景が違うのが大きく関係していると思う。

今日の写真は、Hopeという街で3日連続で友人の結婚式があったときに撮ったもの。
Hope (希望)はまだそこにあるね。

参考動画: 
Kevin's English Room
日本人が言いがちな嫌味に聞こえる危険な英語
https://youtu.be/u9CKkNDAnvA?si=9jA5hWfdM0idsSXp


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Maple
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