吉本ばななさん「スウィート・ヒアアフター」を読んで。
最近は、ばななさんの本は
エッセイばかり好んで
読んでたのだけれど
ちょっと前から、
ばななさんの小説を
すごく読みたくなって、
本棚の、
まだ読んでなかった小説たちの中から、
ピンと来た「スウィート・ヒアアフター」
を読みました。
薄くて手軽に読めそうと
手に取れる本。
でも、中身はとても深くて濃い。
私の中の、普段から感じてる、
言葉にしてあげられないいろんな想いが
言葉で表現されてる・・!!
という昇華された爽快感、完結感!
この小説からは、いつもに増して
それを享受させていただきました。
それは
まさに魂の救済。
そうやって、
ここ数年で 私はどれだけ
ばななさんに救っていただいた事か。
ばななさんの小説はいつも、
期待を超えてくる。
ああ、すごく良かった!
お話しの内容も、ことば使いも、
とても素晴らしかった!
・・・と心から感動する。
そして、
新しい小説を手に取る時はいつも
前回の小説が最高だったから、
今回こそは期待を裏切られるという事も
あるかも?
と、心の中のごく一部の
小さい領域で感じるのだけれど
読み終わると
やっぱり、期待以上のものを
受け取り、
その喜びと
感動とで
心が踊るのです。
ああ、すごく良かった!
お話しの内容も、ことば使いも、
とても素晴らしかった!
と。
ばななさんの小説を読むたびに、
心の中の感動領域が
どんどん上書きされて
拡大していくばかり。
本当に、なんてすごい作家さま
なのだろう、、ばななさん。
私の本棚には、いつか読みたいと
買っておいたばななさんの小説が
まだまだたくさんある。
再読したい本も、たくさんある。
(というか、今まで読んだ小説は全部再読したい←増えていく一方。)
昨年末にパートの仕事を変える事に成功して、
仕事のペースを落としたので
「ねばならない」じゃない時間が増えて、
心に余裕が生まれてきて、
今はその感覚をじっくり喜びながら
ずっとやりたくて出来てなかった家事を
ちょっとずつやってる段階だけど
もうだいぶ片づいてきたから
これからどんどん
ばななさんの本を読んでいきたい^^
これまで、忙しすぎて無理しすぎてた。
そして、そんな自分に気づいてなかった
という、今思えばものすごい恐ろしい
暮らしをしてた。
まさに、心を亡くしてたので
読書をしたいという気持ちさえ、
失ってたし、
そんな気持ちが湧き出てきても、
そんな時間は無いと、
コントロール担当のエゴが却下してたし、
そういう事が続くと、
自己否定担当のエゴが、
やりたい事を持つ
という事を諦めてしまっていた。
そうやって、ただただ、
朝も昼も夜もない、
目に何も映らない、
耳に何も聴こえない、
ただただ、
「ねばならない」をこなすだけの
時間の中に、体を置いてた。
だから、
パートの仕事の時間を減らして
新たに生まれた時間は、
ばななさんの本を読む事に使いたいし、
そうする事が楽しみ。