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EMILY.K
2020年9月13日 17:43
*** 祐樹がいなくなってから、丸々三カ月が過ぎようとしていた。大学はもうすぐ春休みに突入する。 学食では、新入生歓迎会の打合せをしている学生や、就職活動中の上級生がお互いの履歴書を見ながら何かを議論している。「涼子ちゃん、お待たせ。」 臨時補修を終えた真司くんが、息を切らしながら前の席に座った。「おつかれ。どう、バイト調整できそう?」 真司くんはそれには答えず、手に持ったスマホを