病院リハビリと訪問リハビリ
デジタルとアナログという視点
病院リハビリ所属から3年間、訪問看護ステーションに出向しました。
病院リハビリと訪問リハビリについて、
2つのリハビリの形を考えてみました。
切り取った点デジタルと流れのある線アナログと言う視点。
サッカーの試合に例えて、
病院のリハはホームで、
訪問リハはアウェイ。
訪問はアウェイだからやりづらいよ。みたいな話を聞いていました。
3年間、訪問リハを経験して病院リハに戻りました。
アウェイなんて感覚とは全く異なる別物です。
病院リハはデジタルで訪問リハはアナログ。
病院リハがデジタルというのは、
ある一定期間、
例えば急性期なら2週間、回復期なら半年間、
患者さんにイベントが起こり、普段の生活から切り取られた期間、
点である。という見方。
訪問リハがアナログとういのは、
退院後自宅にもどり、生活が日常にあるという事。
入院期間のようにある一定の期間、点ではなく、人生が流れている点で大きな違いを感じます。
訪問リハは患者さんの流れのある生活、人生そのものに関わる仕事、
患者さんや家族の人生をサポートできる事、
またその人生を少しだが共に歩むことだと思っています。
(患者さんの人生に自分が乗っかっていく感覚)
流れのある人生に関わることができる訪問リハビリはとても素敵な仕事だと思います。
訪問での出会いはとても面白い。病院だと新患といって新規の患者。出会いとは別の感覚です。
国策によって在宅医療、特にリハビリ業務は病院から切り離され、在宅や介護保険で行うようシステム化されています。
今後もリハビリ提供の場は、病院より在宅が増えていくと思うが、
療法士一人一人が目の前の患者さんに寄り添い、共に人生を歩んでほしいと思います。
自分は病院リハビリに戻りますが、訪問リハビリを経験した者として、在宅で奮闘する患者さんや家族、リハビリ職の気持ちを少しは想像できる院内セラピストであろうと思います。
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