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COVID-19 とリハビリ

臨床メモ
コロナ病棟でのリハビリ介入にあたり、感染対策や患者担当、入室基準等のリハ科の運用や注意点をまとめてみました。
COVID-19のリハ介入にあたり、同法人他院や近隣の医療機関からリハ科の運用について情報収集し、当院での対応を模索しながらリハビリ介入を開始しました。

介入にあたり、
厚生労働省のCOVID-19 ガイドラインは
医師、看護師、全病院スタッフでの情報共有は必須です。

・リハ担当者
 ・院内でリハ対象の基準を定める
  うちはコロナ肺炎後、ADL低下があった患 
  者としています(今のところ。)
  一般病棟での後方支援も受け入れたので
  コロナ関連のリハは増えていきそう)
 ・コロナ病棟専用の担当は決めず順番制
 ・PT.OTで経験年順、順番に回す
 ・1人の療法士あたり、
  新型コロナ患者2-3人を担当
 ・新人1~3年目は免除
  (院内ルール規定あり)
 ・50才以上免除
  (院内ルール規定あり)
 ・妊婦、DM等持病持ち免除
 ・ST免除(業務内容が感染リスク大なため)
 ※PTOTSTで日替り交代制、
  いずれかの職種が1日1回介入
  1 患者に1日1回(他院)


・コロナ病棟担当期間
 
・コロナ病棟担当、2週間の交代制
  患者が退院しなくても2週間で交代する
 ・潜伏期間の2週間を考慮すると、
  ほぼ1ヶ月間、生活スタイルに
  負荷がかかる。精神衛生上可能性な範囲
 ※ PTは2週間、OT は担当制。
   人数の問題(他院)


・平日のみ実施
 ・土日、祝祭日は休み


・訓練時間
 ・平日の午後最後の枠で実施
  一般病棟の担当患者全てのリハ終了後に
  実施
 ・コロナ病棟担当期間は
  夕礼や掃除の参加は免除
 ※エビデンスなし。
 ※院内感染対策では訓練時間いつでもOK


・訓練場所
 ・コロナ病棟、自室内
 ・ゾーンニング:病棟内レッドゾーン内


・訓練評価備品
 ・感染専用を使用
 ・パソコン、サチュレーション等
  レッドゾーンから持ち出さない


・訓練時注意点
 
・患者もマスクを着用する
 ・極力触れない。接触は最小限
  如何に触れずに満足度を上げるか
  離床や運動療法を中心に実施
 ・対面での会話、物理的距離に注意
 ・自覚症状とバイタルサインの解離に注意
 ・呼吸リハ+α、孤立孤独メンタルフォロー


・服装 
 ・防護服の着用・PPE
  ・ガウン、手袋2重、マスク、キャップ、
   エプロン、シューカバー、
   フェイスシールド、ゴーグ ル、
   サージカルマスク、N95マスク
  ※エビデンス:サージカルマスク
   咳、痰等症状がある、リハ等運動負荷で
   呼気量多い場合はN95マスク使用
  ※汗、熱気でフェイスシールド曇るので、 
   視界に注意
  ・防護服の脱衣時に感染リスク大
   一番注意が必要
  ・1つの動作でアルコール消毒
  ※コロナはアルコールに弱い
   しっかりアルコール消毒する
 ・制服(ケイシ)
  ・院内感染対策、院内規定では、
   上下、靴とも着替えの必要なし
   ※エビデンスなし
  ・毎日替える、1週間使用する等は
   個人判断
  ・ガウンテクニックで多量の汗、
   ガウン前方部分(デコルテ部分)に
   空きができるので着替えは必須
  ・前開きケイシがおすすめ、
   かぶりケイシは脱衣時、
   顔がケイシに触れるので、
   感染リスクあり
  ・院内洗濯室で毎日洗濯可能
   乾燥機の利用。80℃以上で滅菌
  ※ 制服は消毒液に浸してから、
   毎回洗濯(他院)

  コロナ病棟入室にあたりめちゃくちゃ重要 
  なのが服装です。PPEをしっかり行い、脱
  衣時に最大限注意をする。制服の洗濯や着 
  替え頻度にエビデンスなし。


・シャワーの必要性
 ・エビデンスなし
 ・気持ちの問題
 ※シャワー後帰宅(他院)
 
 コロナ病棟での業務後、退社時にはシャワー 
 を浴びたい気もします。自分は帰宅後直ちに 
 シャワーしてました。


・引継ぎ業務
 ・前任者より引継ぎ業務を実施
 ・感染認定看護師によるオリエンテーション

 コロナ病棟患者を担当するにあたり、
 入室方法やゾーンニング、PPE、注意点等の引継ぎ業務を行う。


・一般業務の調整
 
・コロナ対応は不慣れな業務であり、
  ストレス負荷が大きい業務、
  一般業務とは切り離して考える必要がある
 ・担当人数の調整、
  一般患者担当を少なくする
 ・複数担当なら他職種連携
 ・同職種間での新患調整
  新患振り分けで配慮する


・1人のリハビリ患者、1単位でも
 ・訓練時間は1単位でも時間がかかる
 ・着替えに時間がかかる(PPE)
  複数人担当で着替えが頻回な場合がある
 ・感染への注意力、集中力が必要
 ・焦りは禁物、余裕を持って


・家族の協力
 ・家庭内感染予防 
 ・家族全員がマスクの着用
 ・離れや隔離部屋の利用
 ・食事は別、感染注意が必要


・患者のメンタル面への配慮
 ・孤立、孤独、分断への介入
 ・人と会話するだけでも繋がりを感じる
 ・患者自身申し訳ないとの思いがあるが、
  同時にリハ介入を楽しみに待っている

COVID-19へのリハ対応やリハ科の運用など様々な課題を抱えながら、リハスタッフは奮闘しています。
施設ごとの事情によるところであるだろうが、
他の施設ではどうしている、どうやっている?と
少しでも参考になればと思います。

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