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裏表日影
2024年6月24日 23:25
小さな光は徐々に強まり、辺りの空気を呑み込むように凝縮し、渦巻き、そして突如、眩い輝きを放つと、目を背けたり閉じたりした直後の私たちに向かって、炸裂した。 悲鳴を上げる隙も無く。 受け身や心構えの間も無く。 無様に。無遠慮に。無造作に。 私たちはみんな、その場から弾け出された。 強い風と、投げ出される体。着水と水飛沫。 綺麗な青空の下。 不思議と痛みは無かった。 呻く事さえも無く