風邪気味の時に飛行機に乗って地獄を見た話
私は飛行機が好きです。空港って、なんだかワクワクしますよね。
人生で初めて飛行機に乗ったのは高校の修学旅行でした。羽田から那覇まで、ANAだったかと記憶しています。そして次は数年後、大学生になってから国際線デビュー。そこからたくさん旅をして、数えてみると100回近くは飛行機に乗っているようです。(ちなみに日本国内線は修学旅行以来なし笑)
よく、「飛行機は怖くて無理」という話も聞きますが、私はどんなに揺れても恐怖を感じたことは一切なく、酔うこともないし(車や船では酔いやすいのに)、確かにエコノミー(しか乗ったことない)の席で寝るのは体制的にキツく寝不足でしんどくなったり長時間のフライトで退屈したりすることはありますが、まあ耐えられます。
…が、一度だけ、飛行機に乗ることが本当に嫌になった経験があります。
今年の3月か4月くらいだったと思います。東南アジアを数カ国回っていて、いずれも短距離数時間の路線ばかり。特にトラブルはなく問題なく飛行機に乗り込み、離陸します。
実はその時、少し鼻と喉風邪を引いており、鼻水と痰が止まらず、咳も出るような状態でした。コロナの規制はもうありませんでしたが、体調不良なのですから当然マスクをして、こまめに水を飲んだり、のど飴を舐めたりしてまあなんとかという感じでしたが、いよいよ飛行機が着陸しようという時に悲劇が起きます。両耳が激痛に襲われたのです。
学生時代の専攻は文系でしたが、気圧の関係であることくらい分かります。普段も耳がこもったり、着陸してスーッと抜けるような感覚はありますし、よく子供が泣いているのも耳の違和感が原因であることも多いと思います。でも、そんなに痛いことなんてそれまでに一度もありませんでした。
なんと言ったら良いか、怪我をしたような痛みではないのだけれど風邪を引いた時の頭痛とも少し違う種別の痛みで、鼓膜が風船のように膨らんで破裂する寸前なのではないかというような感覚です。
耳を手で押さえたり、指を耳に突っ込んでみたり、頭の位置を変えてみても一切改善しません。子供の頃に鼻を啜りすぎてかかった中耳炎を思い出しながら顔をしかめ、とはいえCAさんに見られたら心配させてしまいそうなので少しうつむき、ひたすら耐えます。普段はあまり意識したことなかったのですが、飛行機って降下し始めてから着陸するまでに30分くらいかかるんですよね。あまりの長さに絶望しながら耐えて耐えて、地上に近くなってやっと解放されました。
後から調べてみると、「航空性中耳炎」と呼ばれているそうで、重症の場合は着陸しても、数日間治らず病院行きになるケースもあるようです。完全に鼓膜がダメージを受けてしまうということですね。あの痛みを思い出せばそういうこともあるだろうと十分納得ですし、むしろ着陸で痛みから解放されたのは奇跡だったのかもしれません。
流石に熱があるような状態では旅行はキャンセルすべきと思いますが、ちょっと風邪気味くらいだったら予定通り飛行機に乗ることも多いでしょう。そもそも、慢性的にアレルギー性鼻炎の方も多いと思います。いつも何気なく乗っていて、目的地が近づいてもワクワクしているだけだった私ですが、同じ空間で地獄のような痛みと闘っている方もたくさんいるのかと思うと、いたたまれません。特に小さな子供はかわいそうでなりません…
JALのホームページに対策方法が載っていたので、よろしければ参考にしてください。私も今後同じようなことがあったことのために耳抜きの方法を覚えておこうと思います。
https://www.jal.co.jp/health/before/symptoms.html
やっぱり、1番大事なのは健康なんですね。飛行機に乗る予定がある時は数日前から綺麗な空気をたくさん吸って、野菜をたくさん食べて、ビタミン剤を飲んで、とにかく体調を崩さないように気をつけたいと思います。
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