智積院(京都)
清水寺〜六波羅蜜寺(京都) 続き
六波羅蜜寺を出て20分弱歩き、智積院へ。
フォーシーズンズやハイアットリージェンシーなど高級ホテルが並ぶ通りにあります。
敷地はかなり広そう。
真言宗智山派の総本山である智積院。
835年に真言宗の宗祖空海が高野山で入定(瞑想しに山内へ入る)
のち1132年に興教大師覚鑁が高野山を復興、1140年に修行の場を和歌山の根来山に移します。
大いに栄えた根来では智積院は寺院の中の学頭寺院であったそう。
あまりに巨大な勢力になってしまったため豊臣秀吉と対立。ほとんどが灰になってしまいましたが何とか逃げることができた智積院の住職が京都東山に智積院を移すことにしました。
ここでの目的は宝物館。
長谷川等伯一門の国宝障壁画が展示してあります。
国宝桜図、楓図、松に秋草図、雪松図など複数の国宝。
安土、桃山、江戸時代の美術が好きなので等伯は絶対に見てみたかった。
当時は多くの大名によって築城や寺の建立が盛んに行われた時代。
その内部を飾る障壁画、屏風絵、襖絵など大画面に描かれました。
繊細で大胆な構図に煌びやかな色使い。ウィーンのクリムトものちに影響を受けたという話が残っている。
尾形光琳の紅白梅図屏風は熱海のMOAにあるのを見に行き、等伯は松林図屏風が見たいのだけどこちらは東京国立博物館蔵なので先に京都へ。
中は撮影禁止。
国宝が展示してある部屋は暗く温度も保たれていて全面に障壁画が広がりとても素晴らしかった。
当時は電気もなく蝋燭で生活をしていたのでこの金色が明るく見せる効果を持っていたとも言われます。
宝物館を出て、金堂へ。
柱には梵字?
仏足石には美しい紋様。
金堂。
少し左に進むと庭園があるとのことで(むしろこっちの方が有名?)入ってみることに。
こちらの名勝庭園、講堂から眺める池泉鑑賞式庭園は東山随一の庭と伝わるそう。
斜面を活かして作られた築山。
大書院もとても端正で静かな雰囲気。
ここから庭を眺めるのも風情があって良いです。
中庭にも小さな石のお庭。
清水寺の喧騒が嘘のようにここのお寺は観光客も少なく静か。
良い時間を過ごすことができました。
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