フットサルをひとつの競技としてちゃんと観戦した話（後編）

こんにちはでっぱのひかです。

今フットサルW杯の初戦のアーカイブ放送を流し見しながらこのnoteを更新しています。（遅い）

実はまだ全部見てないけど、（おい）
とりあえず、アルトゥール選手（現名古屋オーシャンズ）が
半端ない！！！！

1点返されてからの日本の3点目🇯🇵 オリベイラ・アルトゥール選手の正確無比のFK炸裂👏👏

日本戦＆決勝Tの全試合を生中継📺
オンデマンドでは全試合LIVE!!https://t.co/LVdNIKZuhY#FutsalWC #フットサルW杯 pic.twitter.com/2T7wjCAArK

— J SPORTS💙フットボール公式 (@jsports_soccer) September 15, 2021

なんでこんな小さいゴール前に大の大人がこんだけ並んでるのに、微動だにさせずにシュポーンって入っちゃうの。やばくない。すげ〜。

過去4大会出場している中で初戦を落とさなかったのは今回が初めてみたいです。

そんな難しいスタートの試合を、8得点して勝利ができたのはチームにとってもとってもポジティブに捉えられることなんじゃないかなあ。

W杯を最後まで勝ち抜いて欲しいのはもちろんなんですが、早く中断期間が終わってFリーグまた観に行きたいなあ。

睡眠時間を大切にしたくてアーカイブ放送もあるし良いかなって思ってたけど、今日のスペイン戦はリアルタイムで観戦しようと思います！！！！
バモ！！！！ニッポン！！！！

今回の更新はフットサル独自のルールの私なりの楽しみ方について書けたら良いなと思っています。

④推し選手がどのポジションの選手でもゴールが見られる

フットサルは1チームあたり5人ずつ、両チームで合わせて10人で行います。

サッカーのようにそれぞれポジションがあり、
サッカーにも似たような似てないような役割があります。

ポジション①：ゴレイロ (ゴールキーパー)

主なお仕事はサッカーと同じく
とにかくゴールを守ること。
あとは、サッカーよりも
攻撃の起点になる要素が強いかも！
試合中も大きな声で指示したり、
チームを鼓舞してる。かっこいい。


ポジション②：フィクソ（CB・ボランチ）

フィールドプレイヤーでは
一番後ろのポジションにあたります。
ただサッカーで例えると、
センターバックよりボランチの役割に
近いような気がします。
後ろからコート全体を見て
司令塔のような役割をしながら、
ゲームをコントロールしてる。（多分）

ポジション③：アラ（サイドハーフ）
後で写真も載せるけど、
試合スタート時には
両サイドのポジションにいる選手。
サイドで緩急をつけたり、
ドリブルを仕掛けたり、
技ありプレイで相手を翻弄したりする。
「フットサルは足元の技術がすごいんだよ」
っていうのは、多分ここのポジションの人たちのプレーがあってこそだと思う。（多分）

ポジション④：ピヴォ（センターフォワード）
攻撃のポジション。点取屋さん。
だけど守備もしなくちゃいけない。
ボールを奪れないように、
足裏を使ってキープしながら、
抜け出してきた仲間にパスを送ったり、
反転して豪快なゴールを決めたりする！
相手を背負いながらプレーすることも多い
（と思われる）から、
体幹が鬼強くないと絶対できない。

こんな感じで、それぞれポジションは決まっているんだけど…
あんまり「あなたは守備の係」「あなたは攻撃の係」って決まっていなくて、とにかく全員攻撃！！全員攻撃！！そして全員守備！

なんかね私が見てるチームだけなのかわからないんだけど...フットサルって見てると、常にみんながゴールという獲物を狙っている獣感が強い。

だからフィクソの選手も、隙があればどんどんミドルシュートを打ってゴールを狙いにいくし、アラの選手もクロスをあげたり、ピヴォにお任せするだけじゃなくて、

「俺が決めたる！」「俺をみろ！！」って
プレーがたくさん見られる。

そんなところがサッカーよりも魅力的なポイントかも。

先日の代表戦で4ゴール決めたアルトゥール選手も、ピヴォではなくなんとフィクソの選手。信じられん。

ゴールを守るはずのが仕事のゴレイロでさえも、パワープレーの時間にシュートを止めて、そのまま持っているボールを無人になったままの
相手ゴールに蹴り入れちゃえばゴールになる。

（まだ4試合しか見てないけど既にこのゴールを見ることができました）

だから好きな選手がどこのポジションの選手でも、自分でゴールを決めて喜んでいる姿をたくさん見ることができるのが、サッカーよりも魅力的だなと思いました。

⑤選手に共感できるポイントが多い

先程「常にみんながゴールという獲物を狙っている獣感が強い。」

と伝えたんですが、ボールが相手に渡った瞬間に、「俺らのゴールに手出すな！！！」って、前線にいるはずのピヴォも自陣に全力で戻っていくのも、フットサルの見どころの一つ。

サッカーだとFWの選手が、自陣の深いところまで戻ると、「◯◯選手がここまで戻ってきてます。すごいですね。」
と実況さんに言われるけど、フットサルではそれが当たり前の競技。

なんですが。。。

これさ私フットサルを見に行くようになってから、「もっと競技について理解できたらいいな〜」なんて思いで、エンジョイフットサルに参加してみたんですね。

めちゃくちゃきつかったの、これ。ほんとに。

初心者で運動音痴だし、女性っていうこともあって、「ひかるちゃんはゴール前にいればいいよ〜」なんて言ってもらえるでしょ。味方のみんなが近づいてきて、私にボールをくれるでしょ。
へっぽこでミスしちゃったり、シュート外しちゃうじゃない。

それで相手のゴレイロがポーンと投げると、
あっちゅう間に相手のチャンスになっちゃうわけ。

私のせいでピンチになっちゃた申し訳なさで頑張って全速力で走って、
自分たちのゴール前まで戻るの。
それでまた、「ひかるちゃんはゴール前にいればいいよ〜」って言われるでしょ。この繰り返し。

「永遠と全速力で体育館の中を行き来するこの感じ、どこかで体験したことがある…」

そうこれ、若かりし頃に体力テストでやったシャトルランにそっくり。

これを毎試合選手はひたすらやり続けれなければいけないし、
ボールだって蹴らなきゃいけない。

さらに私の場合はただの無駄走りになっちゃってるんだけど、選手たちは自分の立ち位置や相手の立ち位置を見ながら、頭をフル回転してプレーをしなくちゃいけない。


サッカーの競技経験がない私にとって、サッカーのプレー中の感覚ってなかなかイメージしづらいし、大人になってからでは初心者で体験できる機会もあんまりないと思います。

比べてフットサルは気軽に参加できる機会もたくさんある中で、選手たちがどれだけ全力で、どれだけ難しいことかっていうのを、こうして身をもって体験することもできる。

だからこそ、観戦した時に「あんだけ走って疲れるよね」「しんどいよね」「あと何分だからもうちょっと頑張れ！」って選手に寄り添いながら応援できるような気がします。

あとこれはなかなか変な視点かもしれないんだけど、私はサッカーのピッチで運動をしたことって今までほとんどない。

だから、選手が転んだりした時の痛みって、私は経験がしたことのない痛みだし、それこそ「前十字靭帯損傷」とか「ハムストリングスの肉離れ」とかリリースが出ても、どんだけ痛くてどんだけの重症なのかってあんまりわからない。

フットサルをプレーする中であの体育館の中で転ぶ感感覚は、学生の頃に何度も経験したことがあるし、摩擦で擦れてめちゃちゃ痛いあの感覚もすごいわかる。

些細なことだけど、そういう共感できるポイントが少しずつ増えると、「ピッチで戦っている選手もおんなじ人間なんだな。」って思えるし、もっともっと応援したいなと思える。

より自分も一緒になってプレーをしているような気持ちになれる。フットサルってそんな競技なんじゃないかなと、数試合観戦をしてみて感じました。

⑥推し選手が必ず出場する

なんかちょっといい感じのことを言えた（ほんとに？）ので、締めくくっても良かったんですがどうしてもこれだけは言いたい！！！！

前回の更新でもサラッと触れましたが、
フットサルには交代枠に限りがありません。

そのためラインを割ってキックインになったり、ゴールキックから始まるタイミングなど、プレーが途切れるタイミングでササっと交代する場面が何度も見られます。（だいたい5分おきぐらい）

また基本的に交代を行うときには、ゴレイロを除くフィールドプレイヤー全員が交代します。（これをセット替えというらしい）

もちろん戦術によって2人だけ変えるタイミングなどもありますが、交代を行う際には複数人まとめて交代をします。

サッカーはベンチに最大7人待機できるものの、交代枠が決まっているので、メンバーにいても出場できない選手が出てきてしまいます。

フットサルはメンバーに入っていさえすれば、かなりの高確率で出場してプレーしている姿を見ることができるんです！
これはかなり嬉しい！！！

例外として、ゴレイロだけはポジションの関係上、スタートメンバーがそのままずっと出場することが多いです。

ただ怪我などのアクシデントがなくても、戦術としてゴレイロを交代することも時々あるし、前節ベンチだった選手が次の試合では出場して、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることもよくあります。

サッカーを応援している中でせっかくチームが勝っても、自分の推し選手や、ユニフォームの番号の選手が出場しないと、ちょっと悔しいな。しょんぼりしちゃうな。ってことありませんか？

フットサルでは、そこに関しては心配ご無用！！
毎試合、思いっきり大好きな選手の勇姿を目に焼き付けることができますし、好きな選手が仮にミスをしてしまっても、取り返せるチャンスまで見届けられるというのも、魅力の一つなんじゃないかなと思います。

最後に

初心者ながら、フットサル観戦の魅力ポイントをまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。

4試合見ただけでもこれだけの魅力が感じられるフットサルには、まだまだ私にも見つけられていない素敵ポイントがたくさんあると思います。

「サッカーのミニバージョン」「お遊びサッカー」なんて思っていた過去の自分！とりあえずそれは大間違いだったぞ！！！！

まだまだ「サッカーとフットサルはこういうところが全然違う競技だよ」と、自信を持って誰かに説明することはできませんが、少しでも競技としての魅力が伝わったら嬉しいです。

また、「こんなおもしろポイントがあるよ！」「オーシャンズだけじゃなくてこのチームもオススメだよ」なんて情報もどんどん教えてください！！！