朝イチの褒め言葉の効果
こんにちは!
ハプオブの金曜日の会議はちょっと変わっていて、全員が集まって中長期的なことや、言葉の定義を一緒に考えます。お互いの価値観を知る大切な時間です。最近ハピオブには、アルバイトとして大学生のむーちゃんが加わりました。真面目で頑張り屋の彼女。考えることが趣味で、大変思考が深く、初回から違和感なく私たちに溶け込んでしっかり自己主張される姿に頼もしさを感じました。今後も大注目のメンバーの1人です。
さて、今回は「褒めること」にフォーカスを当てて、その効果と、効果的な方法をお伝えします。
褒めるのはいいこと?
褒めることについては賛否両論あります。否定的な意見も少なくありません。
しかし、例えばアメリカの教育心理学者R・ローゼンタールが行った実験では、褒められて期待された生徒と、そうでない生徒では成績の伸びに明らかな違いが見られるという結果がでました。他人から期待されることによって学習・作業などの成果が上がる現象は、一般的に「ピグマリオン効果」といわれています。
またウェルビーイングの重要な材料、「社会的つながり」から見ても褒めることは有効です。ほめ言葉は言われるよりも言うほうが、より強力な社会的つながりを生み出すことがわかっています。「誰かを褒める」とは、その相手にまず注目し、関係を築こうと自ら働きかける行為です。社会的つながり、つまり「人との関係構築」は、当然ですが受動よりも能動で行う習慣を持っている人が、人生全体を見たときに人間関係において満足感を感じやすく、ウェルビーイング度合いは高くなります。
褒め言葉の効果
ペンシルベニア大学の研究結果によると、朝に褒め言葉をもらうと
「一日の気分の浮き沈みが緩やかになり」
「ストレスが緩和」
「一日中高いパフォーマンス状態を保てる」
と良いことづくめだということが分かっています。
私は、リーダーは朝必ず部下を褒めることをTODOの一つに入れてもいいくらいだと思っています。
また驚きなのは、毎日褒めたとしても、その効果が薄れることはないという事実!一週間同じ時間帯に同じような内容のほめ言葉をかけ続けたとしても、その効果は初日とほとんど変化が無いのだそう。
褒め言葉は自分のためにも言うべき理由
自分の発した褒め言葉によって、相手がポジティブな反応をしてくれた場合、自分のやる気や自身もアップします。(褒め言葉は受け取る方も「ありがとう!」と全力で受け取るべし。)
それだけではなくて、最近の脳科学分野の研究で明らかにされたのが、人を褒めると、自分が褒められたのと同じ効果を得られるということ。つまり褒めたあなたも一日中高いパフォーマンス状態を保てるのです。
また、脳生理学者の有田秀穂氏は、ほめるとオキシトシンが脳内に分泌されると述べています。以前は女性だけのものと考えられていたこの脳内物質は、男性も年齢も関係なく分泌すると分かっています。そのオキシトシンの効果は以下。
有田氏は、人間の「心」が脳の前頭前野にあると述べており、オキシトシンが分泌されると、その「心」を変えてくれるといいます。授乳中、赤ちゃんとお母さんに多く分泌されるのがオキシトシン。自分が相手を仲間だと感じるためにも、逆に相手に味方だと認識してもらうためにも必要不可欠なホルモンなんです。
効果的な褒め方
これらを組み合わせてみて下さい。
・朝
・具体的に
・人前で
・第三者の言葉として
・小さな変化を
・紙に書いて
褒めましょう。
相手にとって難易度の低すぎることを大げさに褒たり、褒めた先に「これをやってほしい」などの誘導や「こう変わってほしい」という私欲があっては効果半減です。相手は敏感に感じ取りますから、この点には注意してくださいね。
褒めるのが苦手な方にワンポイントアドバイス
褒めることがためらわれる場合は「応援」ならばどうでしょうか?
相手が今頑張っていることや、目標を聞いて、一緒に応援しましょう。その結果に賞賛の言葉を送ったり、励ましたり、そんな形でコミュニケーションを始めてみてくださいね。
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