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CINK SQUARE ⑪~ファントークンとNFTについて~

皆さんこんにちは!ひかるです!
今回は1/13(木)21:00からオンラインセッション、
CINK SQUARE⑪「YELLtumと学ぶファントークンとNFTによる新しいフットボールの楽しみ方」が開催されました。
YELLtum運営の大坂亮平さんにお越しいただき、ファントークンやNFTについて、さらにこれらの活用方法についてお話いただきました。

最近スポーツ業界でも導入され始めたファントークン
まだまだ国内では規制も厳しく、「ファントークン」という用語も知れ渡っていません(大坂さんも「地域通貨」と呼んでいるそうです)。そもそも一体ファントークンとは何なのか、ファントークンを活用してどのようなことができるのか、深掘りしていきましょう!

「ファントークンとは何か」


ファントークンは、各クラブチームによって提供される投票への参加権利やファン向け機能の使用権利を保有者に対して付与する完全代替可能なデジタル資産です。ファントークンは各クラブチームによって異なり、限定数のファントークンが発行されます。
引用:socios.com
https://www.socios.com/ja/chiliz-tokens-and-fan-tokens-jp/

一言でいうと「デジタル通貨」。そのクラブが保有する専用通貨をファンやサポーターは購入することができます。サッカークラブによって活用方法は異なりますが、保有しているトークンを使ってクラブのユニフォームデザインの投票やチケット抽選などに参加する権利を得ることができます。ファンやサポーターは自分の意思が反映されやすいという理由などからクラブをより身近な存在と捉えることができ、クラブ側としては「試合日」以外でもお金が入ってくる仕組みを作ることができるためWin-Winの関係をこのファントークンによって構築することが可能になるのです。世界でもFCバルセロナやユベントスなどビッグクラブが活用しており、国内でも少しずつ浸透し始めています。

YELLtumの行っている事業
YELLtumが提供しているサービスは、サッカーチームに限らずスポーツチームと提携し、「ファントークン(地域通貨)」を流通させ、ファン・サポーター・地域の人が日常生活の中で店舗、EC、公共交通機関などでの決済で利用することで決済手数料がチームに入る仕組みです。1つの例は昨年の8月末から発行しているギラヴァンツ北九州の「ギラコイン」。
ユーザーはスタジアムグルメの飲食、グッズの購入、サポートショップやギラコイン加盟店舗にて電子決済として使用することができます。上記した通りこの決済の手数料がクラブに渡るのでサポーターは応援しているクラブに金銭的に支援している意識を持ち、チームを身近に感じることができるのです。
また、YELLtumの収益面に関しては、ユーザーのトークン利用による決済手数料だけではなく、ユーザーの消費行動や購買データを収集しクラブに販売するという形になる。クラブとしてはこのデータが新たな収益モデルの形成に繋がる可能性もあるため非常に需要であるのです。

新たな形での地域との密着化
Jリーグは世界を見ても地域との密着を大変意識しており、シャレン!(Jリーグ社会連携)の取り組みが全国のクラブによって実行されています。形は十人十色で、チームのリソースを活用し、社会貢献を通して地域に根付く姿勢を見せています。このように、リーグとしても地域に根付くことを目標としている中で今回のファントークンのJリーグへの進出は新たな地域とクラブを繋ぐ大切な存在になるのではないでしょうか。
ファンがトークンを購入・活用することでチームを日常生活の中でも感じることができる。そこで発生する決済手数料はチームの収益となり、さらにクラブはトークン活用者のデータを手に入れることで新たなビジネスモデルの形成が可能に。クラブによるトークンの告知で地元の店舗をより多くの人が利用し地域が活性化される。多くの利害関係者が関わる中で各々にとって新たな価値を生み出す。YELLtumが提供するこのトークンのサービスが全てを繋ぎ合わせます。

~感想~
今回のセッションを拝見して感じたことは、上記した通り新たな地域活性化の可能性があるということです。ファントークンは新しいファン・サポーターの取り込み方を持っており、試合日以外にもサポーター、クラブ、地域の店舗を繋ぐ役割を果たします。クラブがサポーターの支援を受け、地域により根付く形をとることができるのではないでしょうか。
また、懸念点として感じたことはデジタルリテラシーの無い方への提供についてです。現在もファントークンという言葉があまり認知されていない中で、インターネットの活用に疎い方々はこのファントークンの形が敬遠されてしまう可能性は否めません。
これから新たな地域活性化の形としてファントークンを広めていく中で、インターネットになじみのない方やトークンに対してネガティブなイメージを持っている方に対しても受け入れられるようなブランディングを行っていく必要がありそうです。

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今回はファントークンについてのオンラインセッションを開催しました!これからもファントークンの仕組みについてより深掘りしていく予定ですのでお楽しみに!

CINKでは「サッカー文化を広げる」をテーマに女子サッカー、障がい者サッカー、今回のテーマであったファントークンなど、多角的な面からサッカーを紐解いていきます。サッカーに携わる様々な分野(コーチング、ビジネスなど)で活躍されている方を招いてセッションやイベントを開催しております。サッカーという共通項を通して年齢、性別、立場を超えて時間を共有する広場(Square)、それがCINK FOOTBALL SQUAREなのです!みなさん是非ご参加ください!

↓詳しくはこちら↓
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