CINK FOOTBALL SQUARE⑫ ~ファントークンとNFTによる新たなフットボールの楽しみ方②~
今回はChiliz JapanとSocios.comの元木さん、YELLtum大坂さんにお越しいただきました!前回大坂さんからお話いただいたYELLtumさん扱う地域通貨と、価格変動型のSocios.comとの特徴比較、また新しい形のファンエンゲージメントの活動についてお話いただきました。
前回大坂さんとのYELLtumについてのセッションはこちらからご覧ください👇
~Socios.comとは~
今まではスポーツクラブがキャンペーンやプレゼントなどを企画していたのに対し、Socios.comのプラットフォームを活用することでファントークンを保持している人であればファンサイドからクラブの方に意思表示がしやすくなっていることが1つの特徴です。例えばFCバルセロナは、「FCバルセロナトークン($BAR)」を発行し、世界中のファンに購入されています。第1弾イベントとしては、
といったイベントが行われました。
~使用方法~
使用方法は「トークン」や「ブロックチェーン」という言葉を聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、上記の通りいたってシンプルです。簡単かつ新たな形でクラブに関わることができるのです。
~主なファンエンゲージメント機能~
ファントークンを購入することでできるファンエンゲージメント機能は主に4つあります。
①ファン投票
②ファン報酬
③ファンショップ
④マーケットプレイス
Socios.comは今まで存在しなかった上記のようなシステムを生み出し、ファンに対して新たなスポーツへの関わり方を提供しています。日本でファントークンを発行するのが法的な観点から厳しいというのが現状だそうです。
~価格変動方トークンのメリットと課題点~
Chilizトークンは価格変動型であり、利用者のメリットとしては投機型の資金の使い方ができることが挙げられます。一方で日本では規制があるということもありますが、消費行動を起こした際にポイント付与システムがあるように、価格変動の無いシステムに慣れている傾向があります。そのため今の日本では非価格変動型のシステムの方が主流(例:Yelltumさんの地域通過)になっていると言えます。
またファントークンは企業(クラブ)にとっては新たな資金調達の手段となっています。一方で自由度が高く、詐欺的なアクティビティの自由度も高い。こういった悪質な活動に対する対処含め、クラブ側にトークンテクノロジーを使いこなせる(理解できる)人材が必要になります。当然ですが、トークンサービスへの安心や信頼がなければ、ファントークンの購入は見込めません。こういった点から元木さんは啓発活動に力を入れていらっしゃるとのこと。今後ファントークンサービスが発展するために、クラブやリーグのこの種のテクノロジーに対する十分な教養とリソースの確保をしていくことが求められます。
~今後の展望~
ファントークンの形は、今までの「ファン」の形を大きく変えました。これまでは試合日が主にファンがクラブの提供するものを楽しめるものでしたが、ファントークンによりこれからは試合日だけでない日も、あるいは日本にいなくてもJリーグのサッカーを楽しむことができるようになります。Jリーグが東南アジアをはじめ、世界に対してマーケティングを進めていっている、海外からの助っ人外国人がいる、ということを踏まえてこの「ファントークン」の形がより日本と世界も繋ぐ存在になっていけたらいいのではないでしょうか。
〜CINKについて〜
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