オムツを履いた天才、トイレを覚える。
注意、いまから書く内容はたりないふたり2020夏の感想でありネタバレを含んでいます。
たりないふたり2020夏の完全版とミニコーナーの教えて!たりないふたりを夜中から一気に見ました。
見て、何気なくカーテンをめくると朝日が入ってきて眩しさを感じる。
「ああ、もうこんな時間なんだ」とそこで時間の経過が自分の中であっという間だったという事に気付きました。
前回の春は水卜アナも言っていたのと同じく
ハッとしたり色々突き刺さるものがある内容でした。
僕の中でたりないふたりというのはレギュラー番組だった頃からある一種の教科書というか教典というか
こういう時こういう奴らの
何がムカついて何が腹立って何が苦手で何が嫌か
それをいかにして回避するか
どう思い返してやろうか
どう対峙してやろうか
全てが本人達の実体験を交えて語られていて
同じように共感した僕はこの2人を自分と同種で尚且つ何段階も先を行った人として見ていました。
ポケモンで言うならポッポがピジョットを見ているような
こっちはまだつつくしか出来ないでいるなか山里さん若林さんは空を飛び竜巻をおこしている。
だから色々突き刺さったり発見する事がたくさんあったのだと思っていました。
その凝縮版のような内容だったのが前回の春。
そして今回の夏は
自分が影響を受けたという事より
2人が当初のたりないふたりの放送時といかに変わったか、人間として成長したかという所に重きを置かれていたように感じました。
ある意味過去と向き合う編のような印象
まぁ、2人といっても実際は山里さんの方にウェイトが置かれいたわけですが…
その中で後半の穴を掘って昔のようにムカつく人たちに思いの丈をぶつける様は今の幸せで充実した自分にかつての悪魔を召喚させる儀式のようにも感じました。
その末に召喚された悪魔はなんとオムツを履いていました。
オムツを履いた悪魔、オムツを履いた天才は若林さん扮する現在の幸せを手に入れた天才と対峙する事になるわけですが
それはもう山里亮太という人間の物語を作るならメインに持ってきたいような演出を見ているようで
さながら山里さんがブルマと結ばれて子供をもうけて幸せな生活を送っていたベジータが、かつてサイヤ人の王子として極悪非道の限りを尽くしていた頃の自分に魔導師バビディの力で返り咲こうとした場面に重なりました。
ただし、その時ベジータには額にMの文字が刻まれていましたが
山里さんはSMプレイのオムツをしているという若干の違いはありますが…笑
何はともあれ、たぶん今回はその終盤の一幕が大きな象徴だったのかなと感じました。
山里さんも若林さんも結婚した事を理由に何か毒や闇を見せると「幸せなのに無理してるんじゃないの」とか「ビジネスひねくれ」だとか色々言われてきたと思います。
しかしあの終盤の一幕を見るにそれはないなと断言できるのではないでしょうか。
山里さんは「過去の在庫」と言っていましたが内にはまだまだ湿ってない火薬が何樽も残っているように感じました。
ただ使う場面が仕事の中で減っただけなのだと、そう思います。
このまま秋を経て冬が来て、たりないふたりな漫才が披露されるとき
このオムツを履いた悪魔いやオムツを履いた天才は降臨するのか…
僕は少し楽しみになりました。
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