愚かな人間として誹謗中傷を行う

この文章を書くに至ったツイートが存在するのだが、まあそれは各自探していただきたい。それを読んだ上で、私という愚かな生き物はどのようにして誹謗中傷を行うべきか?と思い、ここに記すことにした。無論、この文章内容も誹謗中傷・非難批判に当たる。

当ツイートの中で、「誹謗中傷する権利」というものに触れている。これに対し、誹謗中傷を行っていた男は「誹謗中傷されるようなことは何もやってない」という返答を行う。ここに私は引っ掛かりを覚えた。そもそもこの返答を行っている時点で、会話が成立していないのではないだろうか?「誹謗中傷されるようなことをしていない」ということは、「誹謗中傷する権利を得る」ということに繋がるのだろうか?私はそこからして間違っていると思う。本来、日本国憲法に従うのなら、名誉棄損に該当しかねない誹謗中傷を行う権利を持つ者などいないのだから、「誹謗中傷する権利」などありもしない概念を掲示するこの黒人も正しい人物とはいいがたい。さらに言うのであれば、「役立たずの能無しの暇人」と誹謗中傷を行っていた男を誹謗中傷している。これは、「俺は誹謗中傷されるような経験があるし、自覚もしているから、誹謗中傷をしているこいつになら批判してもいい」という黒人の傲慢さの表れではないだろうか?もっと言えば、相手の過去も知らないまま憶測で「ろくな経験をしてこなかった奴」と非難している時点で、誹謗中傷男も黒人も同じ穴の貉であると思う。

そう、結局この四コマは、人格者が誹謗中傷者を窘める内容などではなく、誹謗中傷者同士がみっともなくイキりあってるだけなのだ。事実、リプライ欄を見るとわかると思うが、ほとんどはこの世にいもしない架空の誹謗中傷男を非難したくてどうしようもない人たちが集まる地獄と化している。罪を犯した女に石を投げていた群衆に、「俺たちが正義だ」と石を投げるまた別の群衆のようなもので、両者を窘めて女を救ったキリストはどこにもいない。

だが、もしこの4コマがそういう様相すらわきまえた上で書かれたものだとしたらどうだろうか?現実問題、この作者は「それは誹謗中傷なのでぶんなぐってやりましょう」とか期待外れのしょうもないイキり返信をしている有様で、俺のような深読み偏屈精神障碍者の妄想に過ぎないのだが、こういう返信が来る、黒人が正義ということになる、そうなることを含めて書かれたものだとしたら、そこに誹謗中傷に対する答えがあるのではないだろうか?

そうであると仮定した場合、このツイッター上で、作者によって「誹謗中傷ループ」が作られていると捉えられる。その始まりは作中の誹謗中傷男の誹謗中傷、そして誹謗中傷男に対する黒人の誹謗中傷、現実でこの4コマの黒人を支持し、結果的に誹謗中傷することとなってしまったリプライ欄の誹謗中傷。そして最後は、もしかするとお気づきかもしれないが、作中の存在、この作品、そして作者やリプライ欄の方々までを批判しているこの文章の誹謗中傷である。ここで誹謗中傷の流れは終わるのでは?とお思いかもしれないが、この長文を見て「ツイッターの漫画なんかに熱くなんなよ」と思った方がもしいた場合、そしてそれを他者に話してしまった場合、そこからさらに誹謗中傷の輪は広がっていく。結局、全員「誹謗中傷ループ」からは逃れられないのだ。

では、そのループを止めるにはどうすればいいのか?それは恐らく、自分の中に思いを閉じ込める、もしくは私の場合のように自分の中にとどめられなかった場合、自らで自らを誹謗中傷しておくことで止められると思う。かつて、私はあるDTCGに対して誹謗中傷を行ったことがあり、その際もやはり誹謗中傷をしてる私への非難が来た。その時、「愚かでこのゲームを楽しむ感性を失った自分が悪い」という一文を入れ(何も場を収めようとして書き込んだわけではなく、あくまで自分は最下層の生命として批判している旨を伝えたかった)返信したところ、「まるで達観しているような書き込みだったので、気になって返信しましたが、それなら仕方ない」といった旨を相手から送られ、会話は終わった。このことからも察せられるように、結局、人間は自分はイキりたいのにイキってる奴が嫌いなのだ。私が今回この作者に不快感を覚えたのも、黒人キャラに自分の尊大さを押しつけ、論理性のない意見でイキろうとしていたからであり、正直私も他者の誹謗中傷自体は嫌いである。それでも誹謗中傷を止められない、誹謗中傷を行わなければならない以上、これはもう誰からも誹謗中傷されないキリストのような神の立場になるか、あるいはかわいそうと思われても批判はされないゴミの立場になるかの二択しかないのだ。

別にこれは極論でもなんでもなく、事実炎上したものはほぼ謝罪を行うことで「自分は尊大ではない」と報告するか(最も、謝罪をしたからと言って炎上が終わるのは極めて稀である。炎上者の果てには衰退しかない。)、逆に「俺は間違ってない」と全意見を無視する絶対的な態度になるかの二択に終わっているはずである。私のような精神弱者は、誹謗中傷欲求から避けて通れない以上、「どれだけみっともなく、かわいそうに、かつ後腐れなく思いっきり誹謗中傷が行えるか」、それが絶対者にはなれない愚かなイキりを抑えられない人間がするべき、誹謗中傷の方法だろう。

ここまで文章を書き終え、改めて対象の4コマを読んだが、やはり論点のすり替えと誹謗中傷への否定欲求、なによりイキりを感じざるを得なかった。前のMARK論は全面同意だったが故に、スパブロという形で終わるのは私としても残念である。だが、このツイートをリツイートした者は一切悪くないし、私個人が許せなかっただけで、世間的にはこのツイート者は全く悪くない。ただ、私の感性がクソゴミカス偏屈無能雑魚だっただけなんだろう。この文章自体私のイキりでしかないし、非難は避けられないだろう。願わくばこの文章を誹謗中傷する者がイキり欲求の薄い人間で、その人の心の中で「誹謗中傷ループ」終わって欲しいものである。

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