ハサウェイ視聴後感想
全体感想
面白ぇ~最高~(小並感)
一時間半の映画だったけど半分くらいに感じたな…「ああ、冒頭15分がここまでなのね」ってタイミングでタイトルが出るのだが、そこから45分くらいしか経ってない感覚だった。
今のところ登場人物インタビュアーみたいな脇役まで含めてみんな好きだけど今後の展開大丈夫そ?
退屈なシーンが一切無いの、恐ろしいまである。
映像美と脚本美が見事に噛み合ってるわ…第一部だと重い話は少ないし、王道ロボットアニメの気概を感じた。
ギギとハサウェイのボーイミーツガールの側面もあるのかな、と個人的には思いました。
各シーン感想
・松竹のロゴムービーってあんなかっこよかったっけ
もう本編かと思ったらSHOCHIKUでした
・これ事前情報何も無しの人が見たら、最初ケネス大佐の方がマフティー感あるな…
肯定的やし、船事情に詳しいし…
いや流石に主人公くらいはみんな知ってから見るか
姿が出てこないのに最初以降もそこそこナメられてたキンバレーは何なんだ、伏線なのか?
・かぼちゃ頭、ハサウェイが被らないならあの踊ってる奴マジで偽物じゃん
偽物の偽物がくねくねしてるのを見てたのか…
あとひどいメドレー、富野節かと思いきや真偽を見極めようと揺さぶってたのマジで才気だな、しかもあの状況で…普通なら神経苛立たせちゃうよ
というか冒頭だったからかぼちゃ頭はツイッターで出回ってたんだなぁ
・う~んニュータイプ最高や!
正味鬱の治療をかねて…みたいな状況下であそこまで動けるのクッソ強いよ
大佐が気づいちゃうのもちょっと頷けるわ
でもここで正体に気付けるギギはすごすぎ、それこそNTレベルでは?
あと地上降りた後のインタビュアー?の顔つきの悪さすき
それでいて態度は温和やし、悪い人じゃないんだろうな…こういう役にもこだわりある映画は素晴らしい
・タイトルカットで作品のメインの3D映すの、マーベルなんかもよくやるけどいいよね
タイトルへの入りも絶妙で良き
・無邪気で勘のするどかったギギが「言葉で人を殺す」と言われた時、異様に動揺してたのは何かトラウマがあったのか?
ハサウェイに嫌われたからってのはその後全無料化カードくれたくらいだから無いだろうし
現状「今のギギ」の話だけで過去や立場についての詳細は不明だから今後の展開で明かされていくタイプではあると思うが
・この後同じ部屋行ったり大佐とダンスしたりしてるあたりの青春アニメ感すごい
ギギの我侭無邪気ヒロイン感もさることながら、ハサウェイの恋とか愛とかに冷めてる(内心クェスの影追ってるとはいえ)やれやれ系さとケネス大佐の経験豊富ライバルみが見事にマリアージュして良かった
子供の頃の戦果もあって大佐とちょっと悪友っぽさ出てるんも心地いい
裸見てあの反応なのテロリストのリーダーとしては正解だけど主人公としては激ヤバよ、素人なら「と、とにかく服を着てくれー!」だったよ
いやでも…今晩市街地テロするかどうかって時に無理かも…まず少なくともあの時はハサウェイである以前にマフティーナビーユエリンか…
・タクシーの兄ちゃんというめちゃくちゃ普遍的な人の何気ない言葉が夜まで効いてるの、自らの矛盾に気づいてる感じが良いね…
誰しもが1000年後を想える余裕のある世界が理想だけど現実を生きる私が数年後なんぞ考えられないし悲しいかな正論だわな…「1000年後の未来には僕らは生きていない」だもんな
お店にいた男の子の訝しげな目つきが印象的でした
というかここら辺全体が青春アニメとテロ・人狩り・思想が入り乱れてて気持ちよかった
植物園ってアレもう全域マフティーの息がかかってるのかな?
最後まで見終えてなおマフティーの組織規模を測りかねてるよ、そんな中でキルケ―部隊はようやっとる
・クェスもギギも「大人」の方へ行ってしまうんやなって…
ケネスの慣れであったり時に非情であったりなところって明確に大人を描いてるよね…
子供らしい無邪気さと大人らしい知的さを持つギギと子供のような理想と大人びた冷静さを持つハサウェイのどちらもに大佐が惹かれているのを見ると、誰しもが奥底では純真へのあこがれを抱いているのかもなぁと思いました。
そしてそんな大佐だからハサウェイの正体も容易く見抜ける…
あとクェスしか見てなかったけど今思うとあの草原って投げ飛ばすところじゃん
・大テロリストやん
嫌疑晴らしを兼ねてるとはいえ必死に逃げてるし人並みに焦ってるけど、あなたが危険かもだけど閣僚殺してくれって仲間に依頼してましたやん
まあ…だからといってギギおいて逃げるんは出来ないだろうけど…「クェス、僕は変わってみせるよ、変えてやる」の時もそうだけど、マフティーでない本心のハサウェイはあの時の後悔を抱えて生きてるだろうし…
スレッスレであんな目の前でドンパチされて生き延びれたの、ギギ幸運に関してはかなりのものだと思うよ、生き延びたのが幸運とは限らんけど
ここの市街地戦のリアリティと迫力は圧巻過ぎて言葉で語れるものじゃない
・閃光って味方機貫かれた光だったんだ…
火花の傍でのガウマンの敗北への悲哀と「何やってんだ僕は」の入り混じった表情芸術すぎる、それでいて捕まったガウマンへは一瞥もしないあたりにリーダーの強さがあるわな
エメラルダが「弱点」って言ってたけど、そのことに関して攻めたりはしない関係性も綺麗よな
というかマフティーは初期鉄華団レベルで居心地良さそう、謝るべき時は「ガウマンの件はすまなかった」とすぐ謝るリーダーと「奪還作戦考えましょう」と既に前向きに考えてるメンバーって理想の職場か?
何で反政府組織が血じゃなく心でつながった家族なんだ
・レーン君がんばれ
ペーネロペーのキュイイン…すき、ここまで入り組んだ構造だとそら映像化難しいわ
まだ実践慣れしてないのもあって二部当たりで死にそうで怖い
大佐からしたら機体パクった軍人崩れの評価のハサウェイにパイロット変えるぞ!とか言われてるのそこまでじゃなくない!?ってなるわね
レーンも自信過剰な節あるから釘刺したんですかね?
・ツイッターでハサウェイのサイン見てゾっとしたわ
やたら大人びて見えるけど本質は破綻してるわなぁ…念のため自分の泊まってるホテルも撃ってくれとは普通ならんし、そもそも閣僚の顔拝んどきたいからバレるかもしれんけどハウンゼン乗っとくかともならんでしょうね…
・ハサウェイ、シャアの亡霊というかブレックス准将では?
思想といい部下に慕われる感じといい温和なのに前線で自ら動くのといい
ただ「やり方」だけは絶対に准将の方が良かったでしょうけどね…
結果的にとはいえ、ジオンと連邦のエースが所属してる組織作り上げてたわけで
・ハサウェイの正体のヒントを大佐に与えたこと、そしてそれがきっかけでガウマンが人質として起用されたこと、今思えばこれこそ「言葉が人を殺す」なのかもしれんね
正直予告の時点ではガウマンはマフティーの後方支援者ポジだと思ってたが、めちゃくちゃ前線でバッチバチに覚悟決まってる漢で最高だった
というか大体の登場人物は信念に殉教出来そうでアッチアチ
・アナハイム悪いわぁ…ハサウェイからしたら渡りに船やが…
お前ら連邦にも機体売ってんじゃんアゼルバイジャン
νの次のξ当てはめて送り込むのも意図を感じざるを得んし
本当の「死神」って武器商人じゃなかろうか?
めちゃっくちゃかっこいいから尚のこと悪い
・エメラルダが恐れながら宇宙での受け渡しするところ、Ξvsペネロペが洗練されてたこともあって一番手に汗握ったかも
公式サイト見たらなんか技量的にパイロット向いてないみたいやん…ここミスったら第一部で完!あったしガチでファインプレーなんだよな
ハサウェイに褒められてたの見てこっちも嬉しくなったわ
・レーンは軍人向いてないだろぉ…
大佐が大人ならレーンは子供を意図して描いてるんすかね
人質に反対してるって、いうても大量殺人犯やぞ
ハサウェイに受け渡してから撃墜したら結局ガウマンも死ぬだろうし…
まあアレはエースパイロットとしての名誉の問題か、むしろハサウェイが上手いことやったと見るべきだわな
・あの声はアムロの残留思念なのか、ハサウェイの中から生まれた「恐れ」なのか?
常に綱渡りって言ったり、自分の未来を憂いてたり、ガキの頃に忍び込んだことに準えて父に申し訳ないって言ってたり、何かを恐れる感情の表れなんですかね
小説版だと地の文らしいし、あるいはどちらともなんだろうか
・空中戦は圧巻、真剣勝負が即決着するのもリアリティあった
半ばミラーマッチなのに全然違う機体に見えるの演出の妙だわ
ツイッターでガウマンで検索すると「ガウマン ヒロイン」って出るのやめろ
確かにギギとは別れたし正妻もラストにしか出ないからポジション的にはそうだけど!主人公を鼓舞する役目もするし
なんだかんだマフティーサイド、基地一つ失ったくらいで順調な滑り出しではあるんだよな
・最後閃光が流れだした時、「あの曲だ!」って感想より「あっ、映画終わっちゃう」って感想が胸に来た
キリも良いし、これから何かが始まる予感と共にED入るからすごい後味良いだけに…小説も三部作だからこういう作りに出来たんだろうなぁ
曲が良いからスタッフロールもテンション爆上がりよ、というよりこの映画ずっと曲や音響が良いわ!
OVAの上映公開の形態とはいえ、映画館向きの作品ですわ
まとめ
結局マフティー構文はチラつかなかったです、というより台詞のシーンがバラバラなのでまずあの流れではないんですわ
初日逃したとはいえ、第二部の予定も決まってないみたいな話だしこのくらいに見てもまだ全然良かったな、コンテンツとしてバチコリ追える
「今ならまだ間に合うよ、新しい世界へ紡ぎ出していけ」ってことよ
とにかくみんな魅力に溢れたキャラしてて、それが最大限に引き出される演出作画してて、また見たくなるような面白い映画だった
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