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後半15分

名前の聞き忘れ+おたまじゃくしの放流で、しばらく放心状態でいると、「ハッ ハッ ハッ ハッ」 笑いながら登場したのは、目がパッチリしていて、ショートカットがよく似合う少し太った女性だった。

「リエでーす!」「もこみちでーす!」「お前、それ偽名だろ!」「今日、風俗デビュー、婚活しにきた。」「なんだそれ」 明るくて楽しい雰囲気に誘われて、ふたりでベラベラ話をした。そのうちに私の頭の中に、ごつい岩のフォントで、「せっかくだから」 という文字が浮かんできたので、なんとかロマンティックなムードを創り出してお互いの体の触りあいに励んでいると、「2番テーブル フラワータイムです。」とボーイさんの森本レオのような声が店内に響き渡った。 正気に戻って帰り支度をし、出口まで女の子に連れて行ってもらう。

「ありがとうね!」「また来まーす!」別れのあいさつを交わして、竜宮城から、砂浜に上がると目の前に女の子の写真が貼ってあるコーナーがあった。「私、左上から二人目!」リエちゃんが海面から顔だけ出して教えてくれた。 全然、違うな…。 実物の方がかわいい。 一人目の女性も探してみたが、まったくみつけられなかった。 「もしかしたら、知り合いとかが遊びに来たときの対策で、よくわからない写真にしてるのかな…。」 そんなことをぼんやりと考えながら、私は楽しかった店を後にしたのであった。

初めてのピンサロ体験。年が近い方がいいので熟女店に行ってみましたが、ふたりとも熟女というには若かった。たぶん30歳くらい。 でもかわいかったし、明るくてエロかったし(仕事で相手をしてくれてるにしても)、「よし!今、始まったぞ、俺の婚活が! 俺のピンサロ婚活が!」 と昂る気持ちを抑えながら、電車に乗って帰宅しました。


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