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西王母・ウケステメさん

前回の記事でホツマツタエにおける「菊」のことについて書きましたが、これはホツマツタエ天の巻十五アヤに書かれています。

そこには、中国のことや、ウケステメさんという方のことが書かれていますので、訳を交えて解説しながら紹介させていただこうと思います!!


遥か昔、クニトコタチ様は八方を巡り、西の国に行かれて現在の「カ」の国にあたるクロソノツミテを拓かれました。
アカカタ(赤県)のトヨクンヌとその子孫が代々君として国を治めていました。
しかし年月を経て、アメノミヲヤが定めた理念「アメナルミチ」が尽き、国が衰退していきました。

この「」の国ですが、中国の最初の王朝が「(カ)」と言われています。
学会では「殷」を最古の王朝としていますが、最近は考古学上の発見が相次ぎ、中国では「夏」が実在した最初の王朝として公認されている様です。

また「アカカタ」ですが、中国本土の異称を赤県神州(せきけんしんしゅう)と言います。
クニトコタチ様から三世代目のトヨクンヌ様(代嗣御子)が治められていたのですね。

それを憂いたトヨクンヌの子孫にあたるウケステメが、遠路はるばる海を渡って、ネの国のトヨケカミのもとへやって来て、とてもよく仕えました。
その姿に心を打たれたトヨケカミは、ウケステメをシラヤマヒメの妹として縁を結ばせ、ヤマトの道の奥義を授けられたのです。
喜んで国へ帰ったウケステメは、君と結婚し御子を生み、「ニシノハハカミ(西の母尊)」と呼ばれるようになりました。

トヨクンヌ様の子孫であるウケステメさん。
再びアメミヲヤの御心をもって国を治めたいと思い、トヨケカミのもとへ来られた様です。常に頼りにされているトヨケカミ、さすがです!!!
ウケステメさんの熱心なご様子に感じ入られ、シラヤマヒメ様と姉妹の契りを結ばせたとは、素晴らしいお仕えぶりだったのでしょうね!!

しかし時を経て、ウケステメが再び海を渡って来られたのです。
「コロヤマの麓の民は愚かで、獣の肉を好んで食べ、わずか百歳、二百歳で早死にしてしまうのです。稀に千歳、万歳と生きながらえる者もおりますが、日常的に獣の肉を食べております。君も『チヨミ草を探してほしい』と嘆いておられます」と言いました。

この「コロヤマ」ですが、「崑崙山(コンロンサン)」という名の山があり、これは「古代中国の西方にある伝説上の山岳」のことです。

また、最初の一文、

遥か昔、クニトコタチ様は八方を巡り、西の国に行かれて現在の「カ」の国にあたるクロソノツミテを拓かれました。

こちらの「クロソノツミテ」とは、クロソノツミ(クロソノ統み)+テ(方)となり、「クロソノを統べる者の区画」というような意味になると思われます。
クロソノ」は、「玄圃(げんぽ)」のことだと思うのですが、これは「崑崙山の上にある仙人の住む場所」のことです。

また、お子様を生んだ後のウケステメさんの別名「ニシノハハカミ」。
崑崙山の上には「西王母(せいおうぼ)」という仙女がいるとされています。
崑崙山上の天界を統べる母なる女王で、全ての仙女を支配する最上位の女神だそうです。

「カ」・・・古代中国最初の王朝「夏」。
「アカカタ」・・・中国本土の異称「赤県神州」。
「コロヤマ」・・・古代中国の西方にある伝説上の山岳「崑崙山」。
「クロソノ」・・・崑崙山の上にある仙人の住む場所「玄圃」。
「ニシノハハカミ」・・・崑崙山の上の仙女「西王母」。


こじつけと言われてはそれまでなのですが、何だかすごい一致な氣がします。
本当に、ホツマツタエには驚かされます!!



では、今回紹介させていただいたウケステメさんのお姿はこちらです!!


優しく、母性あふれるエネルギーを感じます。
素敵な方ですね♡


今日もおやっとさあです。
また次回。



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