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タノカンサアが姿を変えた本当の理由【神様の裏話】
薩摩の土地の神様『タノカンサア』。
現在では、田んぼのそばに石像として祀られていますが、
その姿は、本当の姿ではありません。
本来の姿を隠して、人々と交流していた時期があったのです。
それはなぜでしょう?
タノカンサアが教えてくれた、
神様の裏話。
土地の神様タノカンサアは、
作物を育てるのに苦労している人間を見て、
何とか力になってやりたいと思っていました。
ですが、人前に姿を現すと、
その見た目の恐ろしさに人々は逃げてしまい、
近寄ることが叶いませんでした。
タノカンサアは、
人間の姿に変えることにしたのですが、
ツノだけはどうしてもなくすことができず、
仕方なくかぶり物をして人前に出ました。
たくさんの人と交流できるようになり、
助けることができ、
タノカンサアは本当に嬉しく思いました。
怖がられないのが嬉しくて、
みんなと色々できるのが嬉しくて。
そのうちタノカンサアは、
人間にはできない、
神がかったこともやるようになりました。
すると今度は、
あの人は何者?!と、
またも人々に怖がられることになってしまいました。
タノカンサアは、
人里におりるのをやめました。
しかし、一切タノカンサアが現れなくなった後、
村の人々は、
あれは一体誰だったんだろう、
きっと田んぼの神様、田の神さあだったんだ、と言って、
石像を作っておまつりしてくれるようになりました。
タノカンサアは、
人前に出ることはないけれど、
そうやってお祀りしてくれることを、
とても嬉しく思っています。
あなたの地域の神様は、
どんな神様ですか?
今日もおやっとさあでした。
また次回。
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