【清明旅⑬】鳴龍とだいふく
瀧尾神社から東照宮へ向かおうとした私たち。
道が分からなくなったので、いったん二荒山神社へ戻ろうとしました。
すると、通り掛かった男性が声をかけてくださり、「こっちの道が歩きやすいよ」と東照宮まで案内してくださいました。
お名前は、タカハシさん。
タカハシさんは東照宮に着くまで、色々お話ししてくださいました。
定年で時間ができたので神社巡りをする様になったこと、今まで行った神社のこと、毎月のように神社参拝へ出かけていること。
途中で梅を見つけて嬉しくなったり、別の道を来たことで違う風景にも出会えました。
タカハシさんのお陰ですね。
旅先の人、風景。
一期一会の素敵な出会いです。
お話をしていたらあっという間に東照宮へ到着!
タカハシさんとはここでお別れです。
10時半頃でしたが、チケット販売機の前はすでに行列ができてました。
団体様や海外の方も多く見られます。
さあ、入って行きましょう。
中に入るとその豪華絢爛さに圧倒されました。
徳川家の栄華が偲ばれます。
進むにつれ人が多くなり、水瀬さんとはぐれないように歩きます。
ここで興味深いものを発見。
陽明門という国宝の門。
魔除けのために一本が逆さになっている「逆柱」。
「満つれば欠ける」ということわざもあるように、完璧な状態から崩壊が始まるとされ、意図的に紋様の向きを逆にし「未完」の状態にすることで崩壊を防いでいるとか。
一般的に逆柱は縁起が悪いとされている様ですが、あえて完璧にするのではなく、「未完」であることを許容する精神は、なんとなく日本っぽいなあとも感じます。
そして、一番印象的だったのは、薬師堂の「鳴龍(なきりゅう)」。
鳴龍さんがいる場所は撮影禁止なので、通路の様子だけシェアします。
お堂の天井に大きな龍が描かれています。
その龍の顔の下で、お坊さんがカーンと拍子木を鳴らせると音が反響して、まるで龍が鳴いているように聞こえます。
なので「鳴龍」、鈴を転がしているような音がすることから「鈴鳴龍」とも呼ばれているそうです。
お坊さんが龍の顔から離れた場所でも拍子木を鳴らせてくださいましたが、反響は起きませんでした。
龍の顔の下付近でないと龍は鳴かない。
「鳴龍」の名にふさわしい現象ですね。
これは、天井の一部が湾曲しているために起こるのだそうです。
私は鈴の音というよりも、もっとジリジリとした弦の響きのように感じました。
三味線とか琵琶を弾いた時のような響き。
とっても神秘的な体験でした。
薬師堂の中で、御朱印とお香をいただきました。
たくさんの人が集まるパワースポットなだけあるなあ、としみじみ感じた東照宮。
帰りがけに、とっても美味しそうな大福屋さんを発見!!
境内限定の大福屋さん。
保存料・防腐剤などは一切使わず、厳選した材料で作られた大福。
6つセットをゲットして、帰りの車内でいただきました♡
歩き疲れた身体に染み渡る甘み。
幸せなひととき。
どれもすっごく美味しかったです。
また訪れることがあったら、絶対食べようと思いました。
今日もおやっとさあです。
また次回。
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