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【青春】✨文化祭の思い出✨【アオハル】

文化祭に良い思い出はありません。
いや、文化祭の思い出がない。

文化祭を準備する側に回ったのは高校生の頃からでした。
※通っていた中学校猿の楽園は九割猿で構成されていたので、人間向けのイベントは開催されませんでした!

高校一年生。
人生初めての文化祭は憂鬱極まりなかったです。
そんな自分とは裏腹に、クラスメイト達は「クラスみんなで文化祭を成功させよう」と意気込んで浮足立っている様子を見せています。

当時、文化祭に対してマイナスイメージしか抱いていませんでした。

なぜなら、クラスを支配している一軍たちは、楽しくて愉快な花形の接客・調理の役割を独占し、退屈で地味な雑用を全てクラスの三軍に押し付けるに違いないと思っていたからです。

自分はクラスで孤立していたので、「三軍文化祭を楽しめない側」に分類されていました。そして、上記の考えが正しければ、一軍から奴隷のような扱いを受けるのは確定事項となります。退屈で苦しい学校生活を送っている自分に責め苦を与えないで欲しい。

孤独を極めた当時の自分は、クラスへの帰属意識が薄かったため、積極的に学園祭の準備に寄与しようという気概は湧きませんでした。

馬車馬のようにコキ使われたらどうしようか。
鬱々とした気持ちを抱き、いざ文化祭の準備へ――――。







🤓……?


そもそも、仕事を割り振って貰えませんでした。
リーダーがクラスメイトに対し仕事を割り振ります。自分以外。
何の役割を与えられなかったことに衝撃を覚えました。
そうか、彼ら一軍にとって準備も花形なんだ。

一軍たちは、嬉々として教室を彩る装飾を作っていました。
彼らは装飾に使う素材の買い出しも率先して引き受けていました。
男女コンビなのは何か意図があるのだろうか。
他の人たちは何をしていたか覚えていません。
実態を把握できる立場ではないからです。

集団の中で孤立していると、簡単な雑用すら任せてくれないことに気が付きました。

「クラスみんな」の中に自分は含まれていない。
齢16歳にして、窓際社員の予習をするなんて思ってもいませんでした。
どんなに簡単でも良いから仕事がないか聞いて回る。何もない。
仕方がないので、持参した小説本を読んで時間を潰す。

案の定、文化祭のリーダーを担っている女子に皮肉を言われたり、作業の様子を見に来た担任の教師から苦言を呈されたりしましたが、「仕事がないので暇をつぶしている」と一蹴。
協調性のないクソ野郎だと思われたかもしれません。
というか、リーダーの女子が役割を与えないのが悪い。

「夜遅くまで文化祭の作業に付き合わされて、一軍たちの青春ごっこの礎にされるんだ」と思っていましたが、そんなことはなく。
帰りのホームルームが終わり、放課後に突入。
クラスメイト達が文化祭の作業の続きに取り組みます。誰一人として帰宅の姿勢を見せる者はいません。このような状況で颯爽と帰るのは気が引けます。
スクールバックの紐を肩にかけ、遅々とした足取りで教室から出ましたが、自分のことを呼び止める者はいませんでした。

自分には明るくて、楽しくて、甘酸っぱくて、キラキラとした青春の時間を過ごせないと確信した瞬間です。

色恋沙汰とは無縁でしょう。
色もなければ恋もなく、迷子になった沙汰だけが残ります。
女生徒と関わり、女の肉を堪能し、芳醇な髪の匂いを肺に取り組むことができません。
同性同士でのバカ騒ぎの臨めません。
性や身体に纏わるプリミティブな営みの領域に足を踏み入れることはないと思いました。インターネットを糧に生きていくしかありません。
「現実」が「仮初」で、「インターネット」が「現実」なんだ!!!!!

まあ、クラス内に友達がいなかったし、元から乗り気じゃなかったから別にいいんですけどね。
一番許せなかったのは、散々邪険に扱っておいて、クラスTシャツの料金を請求されたことです。そこだけは参加させてくれるんだね!

文化祭当日も特に仕事を任されませんでした。
なんか飲食物を提供する模擬店っぽいのやってたらしいです。
一応、「クラスのみんな(真)で模擬店の仕事に取り組む」という暗黙の了解があったので、必ず一度は仕事をすることになります。僕は一番後半の方にシフトを入れられたのですが、もう仕事は残されていませんでした。
夕方頃には品物が完売しているからです。

文化祭の最終日、「△万稼げたぞ~!!」とクラスは大盛り上がり。
完全に蚊帳の外だったので、僕はそうなんだ~ぐらいの感想しか出てきません。達成感はない。

その後の二年生、三年生とずっと同じ調子でした。
一年生は模擬店で何を提供したか辛うじて覚えているのですが、二年生と三年生の記憶がありません。何してたっけ本当に。


もし目の前に「学生に戻れるボタン」があっても押すことはないでしょう。
たとえ、押したことによるデメリットが無くてもね。


これを読んでいる酔狂な学生の皆さんは、クラスで友達を作って学校行事をサバイブできる環境を整え、無双の準備を整えましょう!
「楽しかったな」「つまらなかったな」「辛かったな」と思い返せるだけマシです。
「ガチで何も思い出せない」状態に陥ることだけは避けましょう!!!

僕はもう手遅れです。
学校行事を楽しいと思えるようになりたかったな。

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