贈り物
先週怪我をして、週末の試合に出ない可能性が高くなって、心が荒んでいました。
それでも仕事と練習に忙しくさせてもらっているので、何か非日常的な気晴らしをする時間もなく、食べたいものを食べるか、YouTubeやSNSといった手軽で軽薄なエンタメに逃避するぐらいしか処世術がありませんでした。
それらはまるで効果がなく、体に毒を入れたことや時間を浪費したことに対する自己嫌悪が生まれるだけでした。
救いとなる出来事が起こったのは6月23日の金曜日でした。
ある行動で心がスっとさわやかになって、楽しくなりました。
その行動とは、贈り物をすることです。
高校の同級生、かつ同じGKで競い合った選手が昨シーズンをもって一身上の都合で第一線を退きました。
その決断を聞かされたあとに彼の形見となるグローブを譲り受けたので、そのお返しにインテルのグッズをプレゼントするという話になりました。
忘れっぽい栗山は4ヶ月ほど放置をしてしまっていたので、買うのが先週になったというわけです。
Tシャツをプレゼントするという約束でしたが、待たせてしまったのでいくつか追加でプレゼントをしようと思って何をあげようかと考えました。
ことある事に帽子をかぶって現れる彼のためにインテルキャップを買おう、あと彼の家族にも何か買おうか、靴下お揃いでプレゼントしようか。
これを考えている時間がとても楽しくて、幸せな気分に引き戻してくれました。
そんな経緯をパートナーに話すと博識な返事が返ってきたのですが、どうやら科学的にも根拠があるらしく、他人のために贈り物をする行為というのは幸福度を高めるのに効果的なんだそうです。
なるほどなと、気分が落ちた時の処世術はこうかもしれない、贈り物をしなくても誰かを想うとか優しくしてあげることは出来るなと思いました。
ーーーーーーーーーーーーー
そんな出来事を経て、6月25日vs品川CC戦を迎えるわけですが、まぁ素晴らしい光景が広がっていましたね。
相手チームの力もあって鳩スタは満員御礼、文句のつけようがない晴天のもとFCとSCのダブルヘッダー開催、両チーム勝利。
申し分ないです。
外から鎌倉インテルを見ていて、稚拙な表現になるのが心苦しいですが本当に頑張っていて、タフでした。
そんな試合を経て翌週の6月27日にこの記事を書いていますが、先週の一連の出来事から僕たちの強みを見つけました。
「贈り物をする行為が幸福に繋がる」が仮に正である場合、僕達はホーム鳩スタにおいてまさにその体験をしているのではないかと思うのです。
自分たちの勝利で喜んでもらえたり、試合中のプレーひとつひとつに反応をもらえたり、自分たちのしているサッカーそのものが結果的に僕たちにとって、観てくれる人への贈り物になっているのではないかと思います。
チームメイトたちがどう思うかはわかりませんが、少なくとも自分はその感覚があって、勝利して嬉しい、それを喜んでくれる人がいてさらに嬉しい、といつも思っていました。
この前の試合は危険なシーンもちゃんとありましたし、仮に選手個々の能力を数値化出来るのであれば品川CCさんの方が平均値として高かったのではないかと思います。
それでも勝てたのはきつくてもまとまろうとしていたからだし、無理をきかせてでも頑張ったからです。
それがなぜ出来るのかと言われれば今書いてきた通り、観てくれる人たちのおかげで僕達は贈り物が出来て幸せで、幸せだから頑張れるのだと思います。
これが僕たちの強みです。
これはひとえに、僕たちを観てくれる人たちのおかげです。
鳩スタで楽しんでくれる様子や直接交わすコミュニケーション、SNSを通して表現される感想や喜び、これらのおかげです。
僕達はこの強みを活かしまくって昇格します。
逆から考えれば、観てくれる皆さんが贈り物をする幸福感を得られる可能性もあるかもしれませんね。
先述した通り皆さんがくれる言葉やコミュニケーションは僕たちの原動力です、ものすごく大切な贈り物を頻繁に受けとっています。
だから、これから先未来永劫、試合後のコミュニケーションは大切にしたいし、嬉しいなら嬉しいと大きな声で言いたいです。
そうやってお互いに幸せになれる関係で、これからも一緒に進んでいきたいなと思っています。
先週クラブはHOMEGAME STATEMENTというものを出しました。
大切にしなくてはならないものです。
これをなくして僕達は強く在れないかもしれません。
今週もホーム開催!
楽しみでなりません!
サポートいただいたお金の使い道 4:love futbol japan への支援金 4:片親家庭支援団体への寄付 2:自分のサッカー人生への投資 最後まで読んでいただきありがとうございます。 よろしくお願いいたします。