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ゆく年くる年

2023


2023年が終わります。
鎌倉インテルとしては、神奈川県1部リーグという初めての舞台で戦いました。
最終順位を4位で終えました。
昇格初年度としては上出来だという見方もありますが、挑戦者の優位性を活かせなかったという見方もあると思います。
なので、良いか悪いか断ずることが出来ないと思っていて、ただ4位で、昇格も降格もしなくて、それがとにかく悔しいという、ただそれだけです。

本当の悔しさ

改めて2023年に思いを巡らせ感じることは、「本当の悔しさ」を味わったなぁということです。

僕の場合、これまで経験してきた敗戦から生まれる感情には、時間的な、あるいは他者的な要素が混じっていたように思います。
今年の悔しかった記憶にはそういった要素が一切なく、自分が弱かったこと、目の前の相手に勝てなかったことへの憤り、惨めさというものだけが存在していました

前向きにも後ろ向きにも咀嚼が出来ず、ただ腹が立つのです。
シンプルに、自分たちがサッカー選手として力不足だったと感じたからだと思います。

これが、本当の悔しさだと思いました。
本当の悔しいを、26歳にして知れました。

2024


来年は、サッカー選手としての純粋な強さを身に着けることが必要だと思います。
これは自分たちへの苦言なのですが、この素晴らしいクラブに属してサッカーをしていると、クラブの魅力をセーフティネットとして見てしまったり、プレーに対して様々な意味づけが生まれるきらいがあると思います。
シンプルに、試合においては勝者しか肯定されないという現実を、よりまっすぐに見つめたいと思っています。
新しい監督のもと、すでに取り組みは始まっています。
残された準備期間はあとわずかですが、大切に過ごしていきたいと思います。

そして、やはり舞台が変わろうとも私たちクラブの持つ魅力はどこに向けても誇られるものに間違いありません。
クラブの中で働く人間がそれぞれの立場でとにかく頑張って、全員が輝いて主人公になれるのがこのクラブの素敵なところだと思います。
来年も、クラブが作り出すあらゆるシーンに、自分は選手という立場で関わっていけたら嬉しいです。

そして、外側からクラブを一緒に創り上げて下さる方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
アップの途中、スタンドに向かい歩く人が見えるとふわっと心が軽くなります。試合中の言葉も、感嘆も、全て届いています。
決して否定をせず、相手に対しても最大限のリスペクトを持ち、スタジアムを創ってくれる皆様がいたからこそ、僕たちはピッチで戦えました。
いつかの試合の後に言ったことがあったような気がするんですが、皆さんがいないと生まれなかったグッドプレーやゴール、試合中の声が絶対にありました。
応援してくれる人がいるからこそ生まれるシーンがたくさんあるんです。
練習でやったことないことが出来ちゃったりします。
クラブ全員がそうですが、一番直接的に背中を押されたのは僕たち選手です。
今年も本当にありがとうございました。
来年は、どうしても皆さんに最高の景色を見せたい。

栗山個人の抱負

リーグを終えたタイミングで、サッカーに対するとらえ方が少しだけ変わりました。

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