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ほんの一瞬の、恐らく唯一の

実家の犬が死んでしまった。

危篤の知らせが来てから、帰るかどうかとても悩んだ。
結局僕は帰ることを選ばずに、彼は3月30日に亡くなった。

少しばかりの後悔をして、泣きべそかいて鼻をすすりながら最終的に意識が向いたのは3日後に控えた開幕戦であった。


「絶対に勝つ」


こういった負の感情に直面した時にいつも現れるのは反骨心で、大抵その矛先はサッカーだった。
これは今回に限ったことではなく、サッカーに関与しない負の感情からサッカーに向かうこともあったし、サッカーによる負の感情からサッカーに向くことも当然あった。

そうだと気づいたのはこの一件が起こってからだった。
僕の人生にサッカーがあったことを幸運だと思ったし、この気質があったからサッカーを続けてこられたのだとも思った。


FIFTY CLUBに勝って、家に帰って、少し泣いた。


受け入れ難い出来事に対する、決意に近い反骨心が、ピッチの中で大きなエネルギーになることを信じて

そしてその姿が、観てくれる人の人生を幾分か豊かにできるのではないかという、希望に近い野心を持って

サッカー以外のことも大切に生きる。
ピッチの中で、何があっても闘う。


サポートいただいたお金の使い道 4:love futbol japan への支援金 4:片親家庭支援団体への寄付 2:自分のサッカー人生への投資 最後まで読んでいただきありがとうございます。 よろしくお願いいたします。