【CL東京day1 7-0】 CL初出場備忘録 212位リザードンex 【CL大阪優先権獲得】
CL東京が終わり、興奮冷めやまぬ中1週間が経とうとしていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
初めまして、ひじり(@hijiri_0906)と申します。
前置きはこのくらいにして、今回は先日のCL東京でday1で7-0、day2合わせて10-5しCL大阪優先権を獲得したリザードンexの構築と当日のマッチアップについて、振り返りながら書かせていただければと思います。
いざ書き始めると文字を打つ手が止まらず1万字を軽く超えてしまいましたが、全文無料ですので気になるところを少しでも見ていただけると嬉しいです。
このようにnoteとして書く機会があまりなかったため、拙い文章となってはしまいますが、見ていただいた読者の方々に何か一つでも参考にしていただけたら幸いですm(_ _)m
【デッキ選択の経緯】
◎CL以前の環境について
CL東京以前の環境は、いつも集計してくださるポケカ飯さん(@pokekameshi)から拝借しましたがこの通りでした。
数週間前はライコ、リザ、ドラパの三すくみの環境でしたが、大会直前になってドラパの数が急激に減少し、ライコとリザの二強環境となりました。そうはいっても、Tier2にはルギアやサナ、ドラゴやドラパといったデッキが依然として存在しており、Tier3以下にもさまざまなデッキが溢れていたことからも、楽園ドラゴーナ環境は混沌といって差し支えなかったでしょう。
◎なぜリザードンを選択したか
そのような中でリザを選択した理由を一言で表すならば、「愛」以外にないです。
…?これだけ環境を引き合いに出しておいて…?と思われるかもしれません。
たしかに、一般的に不利と言われているドラパが母数を減らしたことによってリザに追い風が吹いていただけでなく、元々プレイングと引き、さらには先後次第で環境に存在するどのデッキとも十分に戦えることもリザを選択したもっともらしい理由の一つではあるのですが…。
それ以上に私の中で「リザで結果を残したい」という気持ちがありました。
Hレギュに変わった直後からリザというデッキを握り続け、それでもシティリーグなどでずっと結果を残せていなかったからこそ、今回のCLでは一番練度のあり、尚且つ自分の大好きなこのデッキで勝ちたいという強い思いがありました。
明確な不利対面がコントロールとドラパしかおらず、且つドラパに対しても先2ファントムダイブだえされなければ良い勝負ができると判断したため、当日はこのデッキを持ち込むことに決めました。
では、今回のデッキリストを紹介いたします。
【デッキリスト】
それぞれのカードの採用理由の前に、リザというデッキを握る上で見る対面を絞る必要がありました。今の環境ではどのデッキを握るとしても不利をとる対面が少なからず存在します。
リザの場合、デッキタイプとして重い対面がドラパとコントロールでした。さらには、相手に要求値を押し付けるというデッキとしての都合上、それを超える100%上振れた相手には勝ちきれないという点も考慮に入れる必要がありました。
そのため、要求を乗り越え上振れ相手は割り切り、相手の下振れとプレミを拾って予選を完走するということをデッキの軸に据えました。
その顕著な例がマナフィの不採用、ブライアの採用です。詳しくは後述しますが、ブン回ったドラゴにはそもそも勝てないと判断し、ドラゴとマッチする確率とそれ以外の対面に当たる確率を天秤にかけ、その上でより広い対面を見れるカードに枠を譲りました。その一方で、ブライアは相手がケアしきれない時に刺さるカードであり、そこにクリティカルに刺さる対面が少なからず存在すると判断し採用に踏み切りました。
その一方で自分の下振れは最小限に抑えるために、ボールは妥協せず、一度出遅れても戦えるように組みました。この「相手の下振れとプレミを拾う」がday1ではしっかりと刺さり、7−0という結果をもたらしてくれたと思っております。
【採用カード紹介】
◎ポケモン
・リザードンex 3枚
このデッキのエースです。最近は2枚の構築も散見されますが、このデッキは先殴りが肯定されるように組んでいます。そのため、2ターン目に飴ピジョ飴リザと揃えて殴ろうとした場合、その要求を満たしやすくするためにも現物の枚数は多い方が良いと考えて3枚にしました。炎エネルギーが5枚と最小限のため、れんごくしはいでつけるエネはよく考えるようにしましょう。ルギアやドラパ対面ではピジョットが殴ることが往往にしてあります。忘れがちではありますがベンチ狙撃が効きません。本当に強い。
・リザード(フレアヴェール) 1枚
ドラパやサナといった対面はもちろんのこと、アグロ対面にもリザに進化する要求を減らすために重宝するカードです。対戦中にこのカードにアクセスできたか否かで終盤の要求が大きく変わります。サイド落ちも考慮して本当は2枚採用したいくらいなのですが、枠がないのとサイド落ちしても致命的ではないため1枚の採用にとどめました。プレシャスキャリー型でエヴォリューションまで採用する場合は2枚を強くお勧めします。
・ヒトカゲ(まるやけ) 3枚
大空洞やポケストップが貼られる環境であるため、まるやけが重宝することも考えて今はこのヒトカゲが一番強いと思います。3枚の理由はドラメシヤと異なり中間進化がドロソにならないためベンチに並べる必要がないのに加え、ネジキを採用しているためです。
・ピジョットex 2枚
ピジョリザがピジョリザたる所以の一枚です。確定で山札からカードを持って来れるため、多彩なプランとゲームメイクが可能となります。2ターン目にピジョットだけ進化して盤面を作ってじゅうでんで番を返すことも多いです。ピジョットを失った瞬間露骨に動きが鈍るので、なるべく倒されないようにプレイすることを心掛けましょう。このデッキではふきすさぶもよく使います。チラチーノを倒すことができるだけでなく、ドラパ対面では1回のファントムダイブで倒されないアタッカーとしても重宝します。ダブタで即起動することもでき、このカードで決めた試合も多々あります。ミラーではカスボ+カウキャ+まけチキでまず相手のピジョットを倒すことを念頭に入れておきましょう。
・ポッポ 2枚
ファントムダイブ、サマヨールの存在に加え、しはいのくさりで前に出てきた大ツキをかぜおこしで倒せることも考慮して60ポッポを採用しています。上下合わせて2−2なのは、あくまでシステムなので1匹立てば十分だと判断したためです。待てる対面かつ初めの手札で次の番ピジョットが立つ場合、ロトムよりも優先してポッポを置きに行くこともあります。
・ヨノワール 1枚
今の環境を定義してるといっても差し支えないカードです。序盤火力の足りないバーニングダークを補うだけでなく、非エクをカスボで取りながら殴ることでサイドの複数枚取りを可能にします。また、裏のポケモンを倒すことで実質ボスを温存することもできます。コントロール対面においても、このカードを1ターンに2回起動することで無理やり闘オーガポンを無理やり突破したり、わざわざリザードで殴らなくともミミッキュをどかすこともできます。非常に役割が大きく、サイドに落ちると致命傷になることから2枚採用も考えましたが、そもそも飴の数が限られているのにリザやピジョに割かなければならないため、何回も使いまわすことができないので1枚に留めました。
・サマヨール
バーニングダークの火力を実質80点底上げするバグカードです。ルギアVやライコといったサイドを一枚取られただけではまけチキがないとワンパンできないHPラインのポケモンも倒せるようになるだけでなく、サイド6枚の状態からまけチキとカウキャを合わせて相手のピジョを倒すことも可能です。また、ネジキを絡めて残りサイド4枚の状態からドラパを倒すこともできます。ブライアと組み合わせることで相手のサイドが残り3枚やそれ以上からでも1ターンで取り切ることも可能になるなど、1枚で多彩なプランを取ることができるため、沢山回しながら使いどころを覚えていきましょう。
・ヨマワル 2枚
サイド落ちを考慮するだけでなく、盤面において置くことで常に相手に圧をかけることができるので2枚採用です。一時期ヨノワラインに寄せて3−2−2の大樹リザを考えていましたが、進化ラインがカチャついてデッキの回りが鈍ったため没になりました。迷わずスタートできるのも魅力の一つです。ドラパに採用されているヨマワルはまどわすがほとんどのため、むかえにいくよりもブラフになりうるまどわすの方が良いかと思っておりましたが、ボム系のデッキのほとんどがむかえにいくであるため、今はむしろこっちの方が良いです。(小話)
・ロトムV 1枚
先攻、後攻にかかわらず1ターン目に置きたいポケモンです。次の番以降の要求を揃えるのに重宝するほか、待ち合いになった時に有意となります。サイド落ちも考慮して2枚採用にしたい気持ちは山々なのですが、アグロデッキが強い環境上ロトムだけでなくかがリザやキチキに触れるネスボを優先して採用したかったため泣く泣く1枚採用になりました。
・ネオラントV 1枚
採用されていない構築もありますが、ブライアやボスいったと中終盤に使いたいサポートが多く採用されているためハイボ1枚でそれらを使うことができるこのカードは大変重宝します。特に終盤山にこのカードが残っていると解答が一気に増えます。サイド6枚の状態のバーニングダークや、ごっつぁんプリファイやダブタ2枚貼ったストームダイブでも倒されてしまうなどHPが貧弱なので、使う場面はしっかりと見極めましょう。なるべく序盤には使いたくないです。
・キチキギスex 1枚
このカードの存在がリザを一段階強くしました。そのくらいに手札干渉後の3ドローが偉すぎます。これによって要求を満たしやすくするだけでなく。常に手札を多くして相手に圧をかけることができます。その一方で置きどころが難しく、間違えると狙われてお釈迦になってしまいます。ベンチに置くタイミングの一つの基準として、ピジョが次の番に確実に狙われる場合は積極的にベンチに先置きしておくと良いでしょう(絶対に正しいわけではないので頭の片隅に入れて置くくらいに留めておいてください)。このデッキではダブタが採用されているためクルーエルアローもたまに使います。サナ対面でキルリアを、ミラーやドラパ対面でポッポをボスを温存しながら取ることができたり、ミラーで終盤相手に倒せないリザを立てられた時に裏のヒトカゲを倒してサイドを取ったりします。基本的にはさかて→マッハサーチの順で使いますが、山の要求値的に先にマッハサーチでリザに進化して山からエネを抜いてからさかてで引き込むこともしばしばあります。
・かがやくリザードン 1枚
これがあるからライコやドラゴにも抗えていると言っても過言ではありません。この構築ではダブタ、プラキャ、ネジキを採用していることで他のリザの構築よりもかがリザを効果的に使うことができます。手札干渉をしながらかえんばくで殴ることで、2−2−2で取りたい相手に無理やりサイド1を挟ませることができます。まけチキ込みでピジョを倒すこともできるので、アグロ以外の対面でも常に起動できるかどうか考えながらプレイしています。
◎グッズ
・なかよしポフィン 4枚
環境の高速化に伴い、待つことが許されない対面が増えたため最大枚数採用しています。vipパスと違って中終盤でも盤面を作れるのが本当に偉い。特に釣竿で戻したヨマワルを並べることができるのが高評価です。ハイボのコストに迷わず使える貴重なカードでもあります。
・ネストボール 3枚
序盤はロトムを置くカードでありながら、中終盤にはキチキやかがリザを置けるいつでも使える1枚です。個人的には事故負けをなるべく回避したかったため、初動は妥協せずポフィンとハイボを合わせて11枚体制で臨みました。
・ハイパーボール 4枚
このデッキはまずピジョットにならないと話にならない以上、ピジョットにアクセスできるカードは最大枚数採用したいため4投しております。ヨノワラインにも触れるのも偉い。山圧縮のために中盤で使おうとする際は、山の解答の枚数と天秤にかけて使用するかどうか考えてください(ネオラントやキチキに触ることができるため)。
・ふしぎなアメ 4枚
ハイボと同様の理由でピジョットにアクセスできる札は最大枚数採用したいため4投です。ヨノワールもデッキに入ったことでますますバリューが上がりました。デヴォリューションが飛び交う環境のため、闇雲に使うのは避けましょう。またサイドに複数枚落ちた場合、リザードを大事にしながら戦うことを意識しましょう。
・すごいつりざお 2枚
限りある炎エネを山に戻せる上、アタッカーやヨノワラインを使いまわすことができる貴重な1枚です。このデッキでは山にエネが戻るということが重要なので、夜のタンカでは代用が効きません。ほとんどの対戦で1枚以上用いるだけでなく、現物で引いてもまったく困らないので2枚採用です。戻すカードの基準としては、(当たり前ですが)今後のゲーム展開に絡むカードを優先して戻しましょう。使うかもしれないからといって適当に3枚戻すと腐り札が山に増えてしまうことになります。また、ネジキを使用するゲーム展開の場合にはヨマワルは1枚トラッシュに残しておくことも忘れないでおきましょう。
・カウンターキャッチャー 1枚
サイドが負けてる時だけではありますが、サポートを温存しながら裏を呼ぶことができる最強カードです。エースペをプラキャにした都合上1枚採用に留めております。リザの裏を呼ぶカードの枚数は、ボスと合わせて4枚くらいが理想だと個人的に思ってます。特に使用するのがもちろんアグロデッキ系統です。序盤はサポートをペパーに回したい以上、グッズで裏のオーガポンやキチキに触れるのが非常に優秀です。
・ロストスイーパー 1枚
最近リザから抜けていたこのカードですが、直近で台頭してきたマント型のリザを相手にしてスイーパーがないと厳しいなと感じたため採用しました。その他にもドラパの結晶、サナのお守り、アグロデッキ系統のポケストップや大空洞、ミラーの温存された封印石、コントロール系統のマント、ルギアやドラゴなどのジャミングタワー、自分で貼った崩スタなど使いどころは数多く存在します。後述するマナフィを抜いてこのカードを入れたのですが、そう決断した基準の一つに「どちらがより広い対面を見ることができるか」がありました。スイーパーはどの対面でも少なからず使用する機会があると判断したため採用しました。また、テンプレと異なり崩スタとスイーパーを両採用することで、(もう崩スタを使ったからスタジアムを割る手段はないだろう)という相手の思考を欺くという意図も少しだけあります。
・プライムキャッチャー 1枚
今回の構築の肝です。アンフェア型やマント型が幅をきかせる中、なぜプラキャを選択したのか。その理由はいくつかありますが、一番はどの場面で使っても強いことです。マント型の場合、使いどころを間違えるとスイーパーなどで簡単に越えられてしまうだけでなく、まけチキと両立せざるを得ない都合上貼り先を考える必要があります。また、アンフェア型の場合、最序盤に使いたいカードではあるがリザやピジョなどを立てて盤面を作りつつとなるとアンフェアを打つまでの手札の要求値が跳ね上がります。その一方で、プラキャは序盤中盤終盤隙がありません。アグロ対面で後攻1ターン目に殴られなかった場合、逆にこちらがプラキャを絡めながらイキリンコなどを倒して先に2−2−2でサイドを取り切ることができるようになります。また、最近のミラーやドラパ対面ではサイドが同数になる機会が多く、そうした時に手札干渉をしながら裏を呼ぶことができるこのカードは非常に重宝します。さらに、終盤までこのカードを温存した場合、山札の中の解答がネオラント、ハイパーボール、ボスに加えてプラキャの現物とペパーまでもが解答になります。山札をなかなか減らすことができないこのデッキにおいて、山の解答の枚数はとても肝要です。また、かがリザを強く使えるだけでなく、相手の苦し紛れの縛りに対しても強く出られるところも評価しています。逃げ0のピジョットがいるからこそ引き先を考えることなく安心して使うことができます。そして、私のプレイスタイルとプラキャとの相性が良かったことも挙げられます。これは個人の話になってしまうのですが、完全に待つデッキよりも、ある程度先殴りが肯定されるデッキの方が好みであり、さまざまな型のリザを試した上で一番合っていたのがプラキャでした。結果論ではありますが、実際に本番でも多くの試合で活躍してくれたので、採用して良かったなと思いました。
◎ポケモンのどうぐ
・森の封印石 1枚
好きなカードを持って来れるのが弱いわけない!どんな場面で使っても強いカードです。最初の番にロトムに貼ってポフィン持ってくるだけでも十分に強い。とはいっても残した方がより強いのは確かです。サナのような対面には、いつピジョが倒れても良いように封印石とピジョの二段構えで戦います。サイド落ちすると致命的ではあるが2枚は採用したくないというアンビバレントなカードでもあります。今回は他のカードの方が優先度が高く1枚に留まりました。
・まけんきハチマキ 1枚
カスボの登場によりますます必須となった1枚。サマヨと合わせるとバーニングダークの火力に110上乗せされます。どうなってるんだ。ミラーで相手のサイドが残り2枚になった時に一方的にリザをワンパンできるだけでなく、サイド1枚取られた状態からルギアVやライコといった210で届かないHPラインのポケモンを倒せるようになったり、ダブタをつけたかがリザがライコを倒せるようになったり、ルギアやピジョ、ドラゴを倒せる280ラインに乗せられるなど使い方は無数に存在します。地味にまけチキひをはくでカスボと合わせて闘オーガポンに抗うこともできます。使いどころが多いだけに貼り先はしっかり考えましょう。
◎サポート
・ペパー 4枚
先述した通り環境が高速化し待てなくなったため、いち早く盤面を形成するために4投必須だと個人的には思ってます。エースペがプラキャのため、実質的に3枚目以降のボスとしても使うことができます。どうぐが2枚しか入っていないので中終盤にグッズしか持って来ないことが頻発しますが、それでも十分に強力です。例を挙げると、相手からデヴォリューションを受けた返しにペパーが手札にあれば盤面を復旧させることができます。いつどのタイミングでも手札にあってほしい。
・ナンジャモ 2枚
リザの手札干渉は3枚だと個人的には思っておりますが、day1は2枚の採用で臨みました。前日まで3枚にするか悩んだ1枚です。2枚に留めた理由は、アグロ対面での展開を考えた場合、2ターン目で使いたいのは盤面を整えるためのペパーに軍配が上がり、ナンジャモはその次の番に回せるため。また、相手が後攻最初の番に攻撃できなかった場合にプラキャを絡めて先殴りができる他、フトゥーやネジキなどでキチキなどの簡単にサイド2枚を献上してしまうポケモンを場から消して相手の要求を上げるプランもあるため。しかしながら初動にもなり得るこのカードはやはり増やしたかったため、day2ではブライアと入れ替えました。
・ボスの指令 2枚
言うまでもない最強カード。1枚のサイド落ちが致命的となるため2枚の採用です。先述したようにリザの裏を呼ぶカードは4枚程度が良いと個人的には思っております。カウキャ2枚の構築と異なりプラキャが採用されているため、積極的に殴ることも肯定されており、序盤に1枚使ってもなんとかなります。
・フトゥー博士のシナリオ 1枚
対ドラパ決戦兵器その1です。ダメカンが乗ったリザを盤面から消して新品のリザを用意したり、ロトムやネオラント、ダメカンの乗ったヒトカゲなどを盤面から消すことで相手のサイドレースをずらすことができます。二日間でドラパと2回当たりましたが、両方とも使用し、次の番ボスで確負けの状態から継戦復帰することに成功しました。他にもコントロールにも若干抗えるだけでなく、不意のカウキャ縛りやすすりなく縛りなどへの解答にもなります。山札にフトゥーがある時の安心感は半端じゃないです。
・ネジキ 1枚
今の環境必須カードだと個人的には思ってます。カスボで盤面が簡単に消し飛ぶため、ロトムなどの場の適当なポケモンと入れ替えるだけで継戦復帰が可能となります。また、キチキなどを盤面から消しながらヨマワルやかがリザを立てることもできます。さらに受けとしての側面だけでなく、ヨマワルと入れ替えて進化しカスボを打つことでバーニングダークでは倒せないポケモンを倒すという攻めの側面を持ち合わせてます。特に対ドラパでは頻出するプレイングです。おまけではありますが、相手のサイドが残り2枚の時にダメカンが乗っているポケモンとヨマワルやポッポなどを入れ替えることで自滅し、無理やりバーニングダークの火力を330にすることもたまにあります。無限の可能性を秘めた1枚なので、上手に使えるようになりたいですね。
・ブライア 1枚
スイーパー同様抜いてる構築も多々見られますが、day1では絶対に抜きたくない1枚でした。その理由が、相手がこのカードをケアしきれないだろうと思ったためです。CLに出場する全員がWCSに出場できるような競合プレーヤーならともかく、大半がそうではない以上どこかで使う機会が必ずあると信じて採用に踏み切りました。実際にカスボブライアを決めたことで勝利した試合もあったため、採用した甲斐がありました。day2では勝ち上がってきた選手が集まる以上必ずケアされてしまうと考えたため、そもそも使わない対面の方が多いことから、どの対面でも使えて初動にもなり得るナンジャモの3枚目と入れ替える形で不採用となりました。
◎スタジアム
・崩れたスタジアム 1枚
スタジアムを採用しない構築もしばしば見られる中、そもそもスタジアムを採用するのか、スイーパーで事足りるのではないかなど熟考しましたが、自分の盤面のロトムやネオラントなどを消しながら相手のベンチを減らしつつ、大空洞やポケストップなどを割れるこのカードは重宝すると思い採用に踏み切りました。ベンチが狭まってしまう以上ポケモンが倒されないと新しくポケモンが出せないため、そこは気をつける必要があります。
◎エネルギー
・基本炎エネルギー 5枚
テンプレの構築に比べてエネルギーの総数自体が多く、サイド2枚落ちまでは考慮できるため5枚に留めてます。特に炎エネを消費しがちなかがリザをコスパよく使えるようにダブタを採用しているため、炎エネの消費は最小限に抑えることができます。ハイボのコストや逃げエネでトラッシュに落ちがちなので中盤で釣竿で戻す意識は忘れないようにしましょう。
・ミストエネルギー 1枚
対ドラパ決戦兵器その2です。ピジョットをファントムダイブやデヴォリューションから守る他、トドロクツキ対面でリザに貼って殴ることでくるいえぐるを無効化することもできます。地味にたたりとばすやロストマインも防ぐことができます。ドラパ対面で後手を取った場合スターアルケミーからこのカードを持ってきてポッポに貼ります。メタられなければ強力ですが神殿や改ハンが蔓延っているとなかなか活躍できないかもしれません。環境を見て採用すべき一枚ですね。
・ダブルターボエネルギー 1枚
ライコポンの台頭に伴って採用数を増やしているカードですが、かがリザのかえんばく以外にもさまざまな用途で使うことのできる1枚です。ピジョのふきすさぶ、キチキのクルーエルアローが使いやすくなるだけでなく、前のリザを逃がす時にも炎エネを残しながらベンチに下がることができるため重宝します。
【不採用カードについて】
ここからは、採用するか悩んだけれども没となったカードをいくつか抜粋して紹介したいと思います。「このカードはどう?」というものがあれば個別に連絡していただければ追記いたしますm(_ _)m
・マナフィ
ポフィンから展開できベンチ狙撃から守ってくれる貴重な1枚。しかしながら、CL以前の環境で致命的なベンチ狙撃をしてくるデッキタイプはドラゴとボムパルキアくらいであり、その上マッチングしても先攻を取れば進化が間に合うため、
ドラゴと当たる確率×先攻を取られる確率×相手がブン回る確率
を考えた時に割り切っても良いと判断したため、より広い対面に刺さるスイーパーに枠を譲る形となりました。
・キャンセルコロン
イバラ単やカビゴンを筆頭としたコントロールを見るなら採用すべきカードですが、先述したようにそもそもそういった対面をある程度割り切っていたためday1は不採用になりました。day2に向けて入れ替えを検討したものの、グループBでは私が見た範囲ではそこまで露骨にコントロールが多いわけでもなく、7-0したことで負けてもいい回数が他の人よりも多く余裕があったため、デッキパワーを強くした方が良いと判断し不採用としました。しかしながら、実際のday2ではイバラ単に2回(未来バレットも含めると3回)当たり、周りを見渡しても露骨に多かったことから採用しておけば良かったかもなと後から思いました(そもそもデッキとしてリザを選択したことがミスだった可能性の方が高いのでなんとも言えません)。
・夜のタンカ
ヨノワラインを強く使えるだけでなく、基本炎エネルギーを釣竿で山から経由せずとも回収できるのもとても優秀な1枚。特にライコ対面ではまんようしぐれで倒されないようにリザに1枚だけエネルギーを貼りながらかがリザで殴る場面が多く、その際に手札干渉を打たれるとエネを持ってくるのがかなり厳しいため積極的に採用したいカードです。しかし、他のカードの方が優先度が高く、都合よく手札に来ないと活躍できないため不採用としました。もしリザを2枚にするなら優先して入れたい枠でもあります。
・デヴォリューション
ピジョが蔓延る環境で刺されば1ターンが確実に貰える1枚です。ミラーで入ってるかどうかで途端に楽になります。しかしながら、刺さる対面がミラーとピジョドラパ程度で限定的であり、アンフェア型よりも強く使いこなせないことから不採用になりました。
・ツツジ
ナンジャモと異なり自分の手札が増えるところがこのカードの肝となります。カスボである程度サイド操作ができるため、以前と比べて使いどころを自ら選べるようになりました。しかし、初動になり得ないところがあまりにも痛く、すでに1投のサポートが何枚もあるためそこを鑑みて不採用としました。
【マッチアップ】
デッキリストも一通り紹介したため、最後に当日のマッチアップを(簡単にではありますが)載せておきます。
◎day1
【1回戦】ライコポン先⭕️
緊張の1回戦目。ネオラントスタートでロトムまで置かざるを得ない最悪のスタートを切りました😢しかしながら、その後かがやくリザードンを上手く挟むことができ、その後エネルギーのついたオーガポンを倒し負けない盤面を作って勝ちました。
【2回戦】ピジョドラパ後⭕️
お相手が先攻1ターン目ポッポに緊急ボードを貼って番を返してきたので、ゆっくり盤面を作ろうと思いきやリザードとカウキャがサイド落ち、、泣く泣くピジョットにダブタを手貼りしてふきすさぶでサイドを取り進め、フトゥーとミストも絡めてサイドを取り切りました。(3エネついた謎のピジョットが誕生してました笑)お相手のプレミにも救われてなんとかデッキ相性を乗り越えた対戦でした。
【3回戦】ロストドラパ先⭕️
先攻1ターン目にヒトカゲを置くことができず、バトル場のヨマワルとベンチのポッポロトムで番を返したのですが、お相手がキュワワーはなえらびの後手貼りして番を返してきたため、そのままカースドボムで種切れ勝ちしました。
【4回戦】ルギア先⭕️
お相手に後攻1ターン目ハイボアーケアーケをされたのですが、チラーミィがベンチに並ばずバトル場のカイナにバーニングダーク180、その後アーケを1匹倒してカースドボム+ブライアでサイド5枚取って勝ちました。頭では分かっていたのですが、あまりにも緊張していたため念入りにお相手のサイドとレガシーエネの効果を確認してなんとか冷静を保っていました汗
【5回戦】ターボツキ先⭕️
破竹の勢いで勝利を積み重ね、あと1勝でday2出場の権利が獲得できるという大事な1戦。ロトムが置けず展開が渋い上に後攻1ターン目に一面しか立たなかったヒトカゲがキャッチャー表で倒れ、次のターンにはジャッジマンまで打たれ大きく出遅れたものの、カウキャでキチキギスを取り、前のリザにくるいえぐるしてきたツキをカースドボムで倒し、かがリザ+ボス+炎エネを揃えてサイド4枚取って勝ちました。お相手の方が手札のキャッチャーを使って(表が出れば)キチキギスをカラミティストームで倒していれば次の番に勝つことができなかったため、プレミを拾えたのも大きかったです。
【6回戦】ピジョリザ先⭕️
先攻を活かし2ターン目にピジョットを立て、ヨノワカースドボムでポッポを取りながらそくせきじゅうでんで番を終了。その後お相手が前のヒトカゲをネジキでポッポと入れ替えてピジョに進化、そのままポフィンでヒトカゲを展開しじゅうでんで番を返してきました。サマヨカスボ+バーニングダークで前のピジョットを倒すも、こちらのピジョが倒された時用にベンチに置いたキチキをカウキャで縛られリザードとサマヨに進化しじゅうでん終了。しかしながらここでエースペプラキャが活きました。マッハサーチプラキャでキチキをベンチに下げながらベンチのサマヨを呼んで倒しました。お相手がナンジャモの返しにまけチキを揃えることができなかったため、マッハサーチボスでロトムを呼んで勝ちました。試合の展開の中でリザードに乗ることができず、残りの飴が1枚だったこともあり前のリザが倒されるとかなり負け濃厚だったため、自分のプレイがまだまだだったと痛感させられましたが、構築と先攻のアドでなんとか勝利できた一戦でした。
【7回戦】ターボツキ先⭕️
相手の下振れとプレミを拾いながらなんとか勝利を積み重ね、ここまで勝ち上がってきました。ここまで行ったら全勝して気持ちよくday2に進みたい!と意気込みながら臨んだ最終戦。後攻1ターン目にお相手から殴られず、こちらも先殴りできたとはいえ前の小ツキを倒さざるを得ないというお互い渋い立ち上がりとなりました。かがリザが最後の1枚になってもサイドから拾うことができなかったものの、カスボで拾った一枚から飴ピジョに進化できるなど上振れが重なり、無理やりくるいえぐるで前のリザを倒してきた大ツキをマッハサーチダブタ、手貼りふきすさぶでサイドを取り切って無事勝利しました。day1戦績7-0、グループB10位でday2進出を決めました。
◎day2
【8回戦】ピジョリザ先⭕️
day2初戦、上位卓で周りは知り合いがいたり共通の話題で盛り上がっている中1人で肩身が狭い思いをしながら臨んだ一戦。スタートがお互いヒトカゲでミラーであることを確認しポフィンからポッポとヨマワルを展開、ネストでロトムを置いてじゅうでんして番を終了。お相手がキチキギスだけ置いて番を返してきたのでペパーから封印石まで切って飴ピジョ飴リザ飴ヨノワを揃えて先2で種切れ勝ちしました。
【9回戦】ルギア後❌
お相手クレッフィスタートでロトムが使えず、後攻2ターン目でルギアにバーニングダーク180からスタートしました。しかし、ストームダイブ+アクアリターンでリザが取られ、その返しに飴ヨノワでルギアを取りつつアーケをプラキャで呼んで倒しましたがベンチのネオラントを呼ばれてごっつぁんでサイド3枚取られて負けました。ゲーム展開があまり悪くなかっただけに悔しかったです。
【10回戦】イバラ単先❌
とうとうここで踏んでしまいました。ヒトカゲサイド1落ちを確認し、なんとかリザとエネを揃えようとしますが先にヒトカゲ2匹がロストに送られて投了しました。その後デッキチェックを受けることになりドキドキしながら受付へ。待ち時間の間対戦相手の方が積極的に話しかけてくれて嬉しくなりました。10勝を決めた後お話しする機会があり「大阪で会おうな!」とグータッチまでしていただけました。負けたのは悔しかったけれど、それ以上に心優しい方に出会えて本当に良い思い出になりました。
【11回戦】ライコポン先⭕️
先攻をとるもかがリザ手貼り終了で「負けたな…」と3連敗が頭をよぎりましたがお相手が殴れずなんとかゲームをすることができました。裏を呼ばれロトムとピジョが取られたものの、キチキをネジキで消してかがリザで出張り、お互いに少々グダった後で投了をいただきました。
【12回戦】未来バレ後⭕️
勝てばCL大阪優先権が手に入る一戦。お相手がテツノカシラスタートでテクノレーダーからイバラを並べられます。前に出てきたイバラをどかしながらリザを進化させる必要があり、見事にボス+ハイボ+飴を揃えてカシラを倒し、そのまま押し切りました。スタートがイバラだったら厳しい戦いを強いられただけに、かなり運に恵まれて勝利できた試合だったと思います。
【13回戦】ピジョドラパ後❌
ドラパ相手に先攻を取られてしまったため、ペパーから封印石を持ってきてそのままミストエネをポッポに手貼りしじゅうでんで番を終了。先2ファントムダイブこそ飛んでこなかったものの、こちらの手札が渋くてピジョが立たず、神殿を貼られてポッポが取られる状態からスタートしました。ヨマワルが残ったためカスボを絡めて前のドラパを倒すことに成功するも、返しのナンジャモの4枚で何も引かず、1ターンを作らせてしまいました。そのままピィを倒すとツツジが飛んでそのままファントムダイブを受け、そのドラパこそ倒せたものの最後にアカマツが起動し1手差で負けました。試合後にお相手からエネが3落ちしてたことを聞いて、あの番にボスに触れてたらほぼ勝ち確だっただけに悔しい敗北となりました。
【14回戦】イバラ単先❌
また踏んでしまいました。今回はリザと2枚のエネを揃えてサイドを2枚とることに成功するもデヴォリューションを撃たれ2体目が起動せずサイドを取り切られて負けました。(イバラ単戦は負け方が単純で書くことがあまりない…笑)
【15回戦】サナ(確か)先❌
2ターン目に殴り始めることができず、その間にキルリアが4面並び、封印石キープするもスイーパーで剥がされ、ミストエネを貼るも改ハンで割られ、ズルズルと山づくりをされてしまいました。カスボを絡めてマシマシラを2面取りしたり、ナンジャモの返しにボスを素引きしサナをとるもリザードを立てられずアンフェア+クレッフィデヴォで盤面が破壊され、解答も引けずそのまま投了しました。もう少し相手の回りが渋くても構築単位でキツかったため勝つのは厳しかったと思います。
◎まとめ
結果は10−5、212位でした。day2の2回戦で当たったルギアの方と6回戦で当たったピジョドラパの方がトナメに進出したためオポが他の方々と比べて高かったが故のこの順位だったと思われます。実際に勝ち上がって成績を残した方々と戦うことができた経験も非常に有意義なものでした。しかしながらday2の壁は大きく、この先さらに上を目指すにはリザ以外のデッキも使えるようにならないといけないなと感じ、二日間を通じて、自分の努力が報われたことへの安堵とさらなる壁の存在を同時に認識することができました。幸いにも次回のCL大阪の優先権を獲得することはできたので、次なる目標に向けて日々精進していきたいです。ここまで見てくださって本当にありがとうございました。参考になる部分は少ないと思いますが、感想などぜひ伝えていただけると非常に嬉しいです。
最後になりますが、当日対戦してくださった方々、ジャッジ含め運営の方々、そして応援してくださった方々、調整に付き合ってくれた駒ポケのみんな、本当にありがとうございました!!