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端座位で右臀部痛について
診断名:椎間板ヘルニア
長時間車の運転をしてると右臀部〜大腿後面痛
画像所見:MRI L4/L5 L5/S1椎間板膨隆軽+
理学療法所見:
ラゼーグ陰性 スランプテスト陰性
ゲンスレンテスト陰性
ケンプテスト L4/L5 椎間関節に疼痛+
体幹前屈時は骨盤帯上方の痛み
途中に動す際の痛み
圧痛:梨状筋 圧痛+
右PSIS上方 仙腸関節圧痛+
脱力肢位 脊柱軽右凸 座圧右側変位+
仙骨左回旋 右腹圧低下あり
本症例は立位や歩行時は痛みが無く、長時間の運転姿勢で痛みが出る.運送の仕事で毎日長くて3時間は連続して運転する事がある.
初期介入時はリリカ内服により激痛や体幹前屈動作の痛みは軽減したが、座位での疼痛と違和感は残存している。
神経圧迫・伸張ストレスでは疼痛再現は無く、画像所見でも神経圧迫はそこまで著名ではなかった。
Q. 椎間板ヘルニアの影響は?
A. 初期には強い痛みと下肢症状があった
ため、影響があったと思う。神経周囲の
炎症症状もあったと考える。
Q.今回の痛みの原因は?
A.徐々に神経症状は落ち着いてきたが、
筋緊張亢進によって二次的な筋柔軟性低下や
また右の座圧変位の影響によって坐骨神経が
圧迫されて疼痛の閾値を超えて痛みが出てる
Q.座圧変位に関して元々、
仕事で痛みはあったのか?
A.元々、酷い腰痛やお尻の痛みはなかった。
しかし、運転の仕事の歴は長いが
ここ数ヶ月で運転時間が長くなっていた。
Q.介入後に改善は得られたのか?
A.仙腸関節付近や梨状筋の柔軟性を改善させて
仙骨前傾位での腹横筋や腸腰筋トレーニング
を実施した後、NRS10とすると→6ぐらいま
で減った。仙骨前傾位キープであれば疼痛−
感想
患部周囲の筋柔軟性改善と姿勢保持すれば
疼痛の軽減は得られる。仙腸関節のストレス
テストは陰性であるが長時間座位で仙腸関節の部分の疼痛訴えと臀部症状がある。これは、仙仙腸関節に負担が加わり二次的に臀筋群の防御性収縮があると考える.なので仙骨の位置を整える必要があると考える.トレーニング後は圧痛所見は改善したがアライメントが変化したかはあまりよく分からなかった。今後、まだまだアプローチ後の姿勢や動かし方の変化を見ていく必要がある。