宇城市地域振興局主催「第3回台湾セミナー」参加報告
地元熊本では、現在経済分野において、台湾のTSMC進出の話題を外すことができません。
熊本県内の各市町村では、「台湾とどう関係性を持っていくのか」について、様々な動きを見せてきています。当然、私の足元の宇土市でも。そんな中で、今回「台湾セミナー」が開催されるということで、なにかヒントを得れたらと思い、参加してきました。
少し脱線しますが、、、私の最初の就職(約20年ほど前)は、日本企業の半導体メーカーでした。その時からTSMCも存在しており、「あー台湾に、半導体製造(ファブ)の大きな会社があるんだなー」くらいの印象を持っていたのですが、時が過ぎ、、まさかこんなにも日本を騒がず会社まで成長するとは・・・さらには、熊本に大工場を建設することになるとは。
そして、なんとこういった数十年に一度起こるかどうかのレベルの産業変革を、市議会議員という立場で迎えることになるとは。
サービスにおける「おもてなし活動」って?
これから台湾とはどういった関係性をつくっていくべきなのか?ざっと考えると
・産業連携
・観光
・文化交流
などなどが考えられると思います。
今回のセミナーにおいては、「観光」という視点での話のような気がします。
・台湾を「大事な相手」と思えるようになろう
・台湾の人にとっての「当然」を知ろう
・台湾の人の「好き」を多方面から見ていこう
・どんな「おもてなし」ができるか考えよう
というお話。
学んだこと
台湾には私は行ったことはなく、、(アメリカ・オーストラリア・イタリアの経験はあり)、なんとなく「外国」という「日本とは異なる文化、異なる風習、異なる性格、などなど」は比較的理解はしやすい生き方はしているかと思っています。
今回のお話では、「台湾」のこと
・台湾には歴史的な経緯から「いろんな人達」が住んでいる
・台湾には「台湾華語」「台湾語」がある
・親日であることは間違いないけれど、その背景はちょっと複雑
・民主化がなってから約30年。政治に対する関心は非常に高い
・当たり前にお年寄りを大事にする文化
・「多様性」に対する感覚は先進的
・デジタルの使いこなし方は日本よりも数段上
・ご飯はとても大事。朝ごはんもとても大事
・健康を大事にする
・穏やかな人は多いが、しっかりDemandする文化
などなどをお話しいただきました。
どれも「ほーーーなるほどなーー!!!」というお話ばっかり。現地でそして現地の交流してきたからこそのお話ばっかりで、かなり学びが多かったです。
「台湾」を地方に呼び込むために必要なこと
さてさて、各地方とも「台湾の人たち」に来てもらうために、これからいろんな戦略を打っていくのだと思いますが、、、、何をすればいいのか?
・「繁体字」での表記を増やす
・「台湾華語」+「台湾後」で簡単な挨拶をする。
・食事のときに「水」ではなく「白湯」を出す
・周辺マップに「地元の人気店」「地元の人気スポット」を掲載
・挨拶だけでなく、思い切って「会話」を積極的に
・優待価格やクーポン券を設定
・SNSを積極活用
・特別な「朝ごはん」に毛校と精神を付け加えて提供
・地域のルーツや縁起を歩いて巡るツアーの提供
などなどをセミナーではご紹介いただきました。
セミナーを受けて感じること、思うこと
思い返せば、数年前(コロナ前)は、熊本は空前のインバウンドブームが到来しており、熊本市内の下通りのお店には、ほぼ中国人、韓国人向けのお店に変わっていったことを思い出しました。
お店の文字は、日本語がほぼなくなり、中国語、韓国語の表記に・・
確か、「熊本県」としても大きく「インバウンド向け」に注力していました。
そこで、起こったコロナ・パンデミック。
インバウンドに舵をきっていたお店は大きなダメージを受け、、、
そんな経験を経ての、今回の「台湾ブーム」
さてさて、今回はどのような未来に向かうべきなのか。いろいろと考えさせられます。
文化交流、経済交流、そして今回のセミナーで説明されたような「観光受け入れ」
正直なところ、わが町宇土市は「観光都市」として見られているまちではありません。観光名所は、いくつかあるものの、ホテルも数件しかなく、商店街もかなり衰退してきとおり、宿泊観光としての設備は十分に整っているとは言い難いまちです。
台湾人の観光客を受け入れるために、今回のセミナーのような「台湾人に合わせた変化」を起こすことができるのか、、、はたまた、今回をきっかけに「観光とは?人がよりたくなるまちとは?」といったような、もうちょっと根っこを見直すことができるのか?
なんにせよ、宇土市の未来をつくっていくのは私達宇土市民ですね。
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