どこの地域も抱える潜在的な課題〜地域活動の担い手不足〜
こんにちは。
宇土市議会議員のひじくろです。
宇土市では、2月末から3月議会が予定されています。なかなか市民の方の興味が薄い「市議会」。少しでも興味を持ってもらえる人が増えるためにはどうすればよいのか、日々葛藤する日々です。
年度末を控え、いろんな団体が来年度に向けて動き出したり、年度末の地域活動が計画されている中、時代の変化なのか、どこも同じような課題を抱えていると感じましたので、今日はそれを記事にしたいと思います。
地域を成り立たせるためのいろんな「活動」
みなさんのお住まいの地域でも、どこの地域でも同じだと思うのですが、地域というのは「様々な地域活動」が行われて、日々の暮らしが支えられています。
私が住む地域も例外なく
・◯◯協会
・◯◯会
といった、行政も絡んだ会から、もっと小さな「子どもたち」「高齢者」に向けたグループなど。部活動などもありますね。
私も、大学生になったころから少しずつ、こういった地域活動に最初は「参加者」から関わり始め、本格的に暮らしを営むことになって、様々な会の役職を担ったり、議員になってからはいろんな地域活動への協力者としての関わりが増えていきました。
年度替わりを迎え、役職を終えるものもあったり、新たに「長」としての役職が予定さていたり。
こういった地域活動というのは、基本的に”無償”ボランティアという形で、あくまでも「任意」での協力が前提。だけども、地域を成り立たせるためには、とてもとても重要な活動であったりします。しかも、長い歴史あり。
この歴史を作ってこられた先輩方には本当に感謝しかありません。
至るところで聞く「後継者不足」
そんな中、これはもう数年前からじわじわと聞くようになり、最近では逆にこの言葉を聞かないことがないくらいに、いつも聞くことば「後継者不足」
組織の「長」を担う人がいないことはもちろん、会への新たなメンバーも増えない状況。
一部の人達が、どうにかこうにか活動を継続させるために踏ん張っている状況になっていることを身にしみて感じています。
なぜ、こういった事態に陥っているのか?
こういった状況になっている理由を、持論で述べたいと思います。
私が住んでいる地域は、もともと「一次産業従事者」で成り立っている地域で、生まれてそのまま家業を引き継ぎ、そのまま「一次産業」を生業としている人、
一方、新たな宅地開発が一昔前に進み、職場への通勤などの都合から、地域を選んでいる人たち、
ざくーーっと分けて、こういった昔からの働き方と、今の働き方が混在しているという状況になっていると見ています。
決して、どちらが良い、どちらが悪いという事ではないのであしからず。
ここで、「一次産業従事者」というのは、家の近くに働き場所があったり、一次産業事態が、地域との関係性によって成り立っている部分もあったりと、「地域とつながりを持っていないと成り立っていかない(いきにく)産業」である、ということ。
企業勤めの人たちにとっては、会社に通えることができ、一部の会社を除いては、「地域(地元)」との関わりが薄くても、その会社自体成り立つこと
つまり、言いたいことは、
「働き方の変化が、地域活動の関わりに影響している」
ということは間違いないと思っています。
地方自治体では、人口増のために「企業誘致」「宅地開発」という視点での動きはありますが、今回の「地域活動の継続、後継者づくり」という視点を入れた場合、単に人口が増えるだけでは、この視点は潜在的に抱え続けるのではないか?と思っています。
では、今後「地域として」取り組むべきは?
少し話をずらして、観光の分野に目を向けてみます。
先日ある記事で(探したけど見つけきれなかった・・)
10万人が1回訪れるまちよりも、1000人が100回訪れるまちを。
みたいな文言で取り組んでいる記事を見た覚えがあります。
数字で見ると、10万人×1 = 100,000回、1,000人×100 = 100,000回
ともしかすると前者の方が落ちるお金は大きいかもしれません。
ただし、本当に地域との「関係性」まで考えたときに、どちらがよいか?
こちらは観光視点ですが、「地域住民を増やす」の視点でもとても重要な考えであると思っています。
幸いにも、私の住むまちは、「地域全体で子どもを育てる」「地元と小学校の運動会が合同で開催される」「公民館での飲み会もある」「先輩後輩のつながりがずっと続く」といったような、「地域の特色が色濃く」残っている地域であると思っています。
単に土地が安いから、職場に近いから、といった視点で選ばれるまちでなく、「地域の特色」で選んでもらえるようなまちをしっかり打ち出していくことが、ひいては「地域活動の理解と協力」につながっていく、と思っています。
ではでは。
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