靴なんていらない
プロデューサーが斑鳩ルカと意味深に呟いてから始まるがすぐににちかのレッスン風景へと変わっていった。
にちかが痛みを認識している、ずっと前から認識はしていたのかもしれない。
それを本人が見て見ぬふりをしていただけで。
にちかの望むような結末はこのシナリオに待っているのだろうか、別ににちかの望むような結末でなくとも、にちかなりに納得出来る結末であって欲しい。
固有名詞が出ていないので断定は出来ないが独特の世界観を持っているということは、斑鳩ルカで間違いないだろう。
そうすれば、冒頭にプロデューサーがなぜ意味深に彼女の名前を呟いたのかということにも結びつく。
他の人には無い強みを持っている人というのはそれだけで生きていけるのだから恐ろしい。
自分が見てきた限りは彼女のような独特な世界観を持つ人間は一見すればどこか取っ掛りにくく閉鎖的に思われ、多くの人の目が集まるところに出ても求められている対応ができず、結局は自分の独立したコミュニティに戻ってくる。
だが、彼女はその場所で都度適応しているが故ににちかのような存在は次第に蝕まれていってしまうのだろう。
いや〜〜〜、マジでその通りとしか言いようがない。
斑鳩ルカと七草にちかとでは枠が被ってしまうんだよなぁ...。
だからこそ七草にちかは斑鳩ルカの事を過度なまでに意識している。
同じような存在がある場合は違いを見つけて差別化していかなければならない。
私が思うに斑鳩ルカにあって七草にちかにないものはあれど、その逆はないと感じてしまう。
あったとしてもそれは些細なものだろう。
プロデューサーがとうとう踏み込んできたなぁ、この問いに対してにちかは何と答えてプロデューサーはなんと返すのか凄く気になる。
すげえキツい返しだなぁ、プロデューサーにはそういう意図はなく単純な疑問で返したのだろうけど。
目の前の事を精一杯やるしかできないにちかの前に先の事を聞くのはかなり酷だとは思うが、にちか目指しているものを認識させるのは大事だからプロデューサーのこの返しは最良の選択だとおもう。
消えないだろうなぁ...。
にちかは痛みを無くす為にやっている訳ではなく、痛みを生じさせて自分の抱える不安をかき消しているだけなんだから。
うわぁ...こんな事言われたら泣いてしまう、にちかが泣いてなくとも既に自分はこのセリフが出た時点で泣きそうです。
その通り、にちかはやっと自分の居るべき場所、居られる場所を掴もうとしていたのにそこを斑鳩ルカに奪われつつある。
にちかの苦悩や葛藤の果てに掴めかけていたものをいとも容易く。
やっぱプロデューサーと結婚してぇよ、いやそんな戯言を置いといきまして。
にちかのプロデューサーと答える辺りプロデューサーすげえな...。
プロデューサーは本当ににちかとしてしか見ていないんだよな。
アイドルとしてステージに輝くにちかでもなく、バラエティで活躍するにちかでもなく、その中にある
七草にちかというものを見続けてきたんだろうな。
ここで感謝祭の事を持ってくるのかぁ...そういうのすげえ好きだ。
感謝祭の時は箱の中身を説明するシナリオだったけど、今回は説明する箱の中身を見つけるシナリオなんですね。
プロデューサーの対応が完全に理解のある彼氏くんムーブすぎて、最高!最高!さぁお前もプロデューサー最高と言いなさいってプロデューサーの悪魔になるで。
シャニマスくんさぁ、これを選ばせるなよ本当に...。
どれを選んだらいいかわからないじゃないか。
「見せてくれ」は純粋ににちかの怪我を見たいとも捉えられるし、にちかが手にする箱の中身を見せてほしいとか色んな意味に捉えられる。
「遅くなってごめんな」とか言われたら泣いちゃうじゃん、自分がだけど。
今までずっと靴を履き続けたにちかに対して裸足で出て欲しいって言うのすごく、いいな...。
プロデューサーは本当ににちかのまま翼を広げてほしいんだろうな。
にちか...。
プロデューサーが主人公だったのか...。
本来ならプロデューサーにとってあるまじき発言を他の誰でもないにちかの為にするのって、すごい愛を感じた。
プロデューサー、本当にカッコイイんだよなぁ。
こんな事を言われて惚れないやつおらんやろ、マジで。
なんだか、シンデレラの逆みたいでいいな。
シンデレラは王子様が靴を履かせて物語の終わりを迎えるけど、今回はプロデューサーが靴を脱がせて物語の始まりを迎える。