クラスという場
今年に入ってから、主宰しているダンスの場に新しい子どもたちがポッポッポッ・・・と増えてきた
もちろんとてもとてもとても嬉しい
でも不思議
特に宣伝しているわけでもないし、とにかくアクセスが不便!
それでもわざわざここを選んできてくれているから、根強く続ける子たちは今までも多かった。でもメンバーがポンポンと増えることはあまりなかった
こんな世の中になってきて、なんだか逆に需要が出てきたのかなあ・・・よくわからないけれど・・・でもとにかくとてもとても嬉しいし、有難い
そしてクラスの場がますます多様になってきて、てんやわんやする部分ももちろん沢山あるけれど、ますますおもしろくなってきた
子どもたちは今、年中さんから中学3年生までいるので、クラスは一応分けてはいるし、分けて踊る踊りもあるけれど、でも年中さんから中学3年生まで一緒に踊る踊りも多くあるし、発表会はいつもなんとなく全体で1つのような作品を踊っている。だから年中さんも中学生もみんな仲間、として踊っている
さて、この中学3年生、今のところ唯一の男子
中学生になる時って一つの区切りだから、習い事もそこで一区切りになる場合も多いし、ダンスだし、男の子だし、思春期だし、いろいろな気持ちもあるだろうし、新しくやりたいことや生活ペースもあるだろうから、中学になったら辞めちゃうかもな・・・と思っていた
実際、昨年1年間くらいはお休みしていたのだけれど、ある時、それまで一緒にやっていた他の子どもたちが
「ねえ、K太は~?K太に声かけてよ~」と急に言い出した
その子がその子らしく新しい生活を歩んでいるのだったら、それはそれでよいことだと私は思っているので、離れた子にこちらから働きかける、ということは今までしてこなかったのだけど、あまりにもみんながクラスの度に言うから、「再開するとかしないとかはどうでもいいから、よかったら顔出しに来ない?」と声をかけてみた
そうしたら本当に遊びに来てくれて、遊びに(顔出しに)来ただけかな、と思ったら、その日、クラスをやって帰り・・・どうやらとても楽しかったらしく、その日以来、毎週またクラスに来るようになった
その彼が今、クラスにおいてすごくすごくよい働きをしてくれている
彼の踊り、彼のクラスへの臨み方、彼のエネルギー
それらがクラスみんなの力になっているような気がする
・・・これみんなが彼のことを呼び戻したんじゃないか・・・?無意識に
なんで急にみんな、K太、K太、言い出したのかな~と思ってたけど、呼んだよね笑
K太も呼ばれたかったんだよね笑
・・・と思うくらい、おもしろいことになっていて、ああ、なんか場ってこういうことなのか、と思ったり。
今こんな風にクラスのエネルギーを高めてくれているK太だけど、小学生時代は多動性や衝動性もかなりあり、メンタルはとてもセンシティブなところがあって、コンプレックスも多かったし、学校であったことにすごく影響された状態でいつもクラスに来ていた(たいがい、踊って元気になって帰っていってたけど)
根はもとからいい子なのはわかっていたし、やるときはやる子だったから、「K太は大丈夫ですよ」と私は言っていたけれど、お母さんは迷惑かけていないか、と気にされていることもよくあった
それが今ではクラスのみんなが無意識で呼び出したくなるくらい(?)頼もしくなった(でも思い返すと、当時も他の子どもたちは、どんな状態のK太のことも仲間として受け入れていたし、馬鹿にするようなことは全然なかったし、なんだかんだ慕っていたなあ)
本当に、子どもたちってどこでどんな風に成長していくかわからないものだな、とつくづく思う
それとやっぱり踊りが好きなのだろうな
中学生だろうが、男の子一人だろうが、ちびっこたちにしつこく絡まれようが、気にせず、熱心に練習して、イキイキと踊って、帰っていく
嬉しいな
そして、最近、私の踊り仲間も頻繁にクラスに来てくれるようになった
状況的に来られるようになってきたこと、踊りへの再びの気持ち等いろいろなこと・・・少しづつ動き出せる時期だったのかな
子どもたちが増えてきて、やることも課題も増えてきたところだったから、本当にたくさん助けてもらっている
なんだろう、このタイミングは・・・
場ってこうやって「なっていく」のかもしれない
なるようになっていく
でもその中でやることは確実にあり
自分のやることはたしかにやっていく
そうしないと「なる」ものも「ならない」のかもしれない
なるようになっていくようにやっていく・・・のかな・・・
よいクラスだったな、という時って私だけの力でどうにかしようとした時ではなくて、クラスの一人一人のその時の役割というか働きがウワ~っとうねりをつくって、なにか場ができていく・・・そんな気がする
(私は場をひらく、そしてその場にどう在るか、その場をどう見守るか・・・これがなかなか難しいけど!でも、おもしろい!)
クラスという場があって、関わってくれている子どもたち、大人たち、から本当にいろいろなことを教えてもらっている
課題を、問いを、もらい続けていける場なのだなあ、と改めて感じる日々
有難い
そして
楽しむしかない!!!