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DXのよもやま話

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デジタルトランスフォーメーション(DX)に関するよもやま話です。
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#エンジニア

小説#04、良いシステムを広めたくない3つの理由

実体験にもとづく小説です。全文はこちらのマガジンから。 有名メーカーのお偉いさんからの障害報告が終わったあと、僕は動いているトラヒックモニタを実際に触らせてもらった。ネットワーク機器の設置場所を地図上でシンボル表示していて、高負荷になっている機器はシンボルが赤くなる。また、それぞれのシンボルをクリックすると、トラヒックデータがグラフになって表示される。 2020年の現在でいえば、tableauに代表されるGIS/BIに近いシステムで、ビックデータを準リアルタイムでグラフ表

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小説#03 社内SEのお仕事とは?【楽ではないけど、楽しい】

実体験にもとづく小説です。全文はこちらのマガジンから。 超有名メーカーの部長・課長から平謝りされる経験からはじまった社内SE生活。先輩社員に話を訊くと、どうやら僕はある誤解をしているらしいことが分かった。 社内SEはプログラミングしない社内では「開発部門」扱いのため、自分たちでプログラミングをしているのかと思っていたが、そういう訳ではないらしい。システム開発は、システム利用企業が「こんなの欲しいんだけど」という要求をまとめて、SIerと呼ばれるシステム開発会社が「承知しま

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小説#02 丸投げ、多重請負構造との出会い

実体験にもとづくフィクション小説です。全文はこちらのマガジンから。 「東京よ!!私は、帰ってきた!!」 東京駅の新幹線乗り場。心の中でアナベル・ガトーのように叫んでいた。 久しぶりに学生時代に慣れ親しんだ東京へと戻ってきたのだった。 僕は村上隆二。20代の青年だ。1年前に新卒入社した僕は大阪支社に配属させられることになった。学生時代に慣れ親しんだ東京から離れたくないという気持ちは強かったが、社命という事なので仕方がない。いやいやながらも大阪に赴任することになった。 し

小説#01 序文【DXで苦しむ方を一人でも減らしたい】

以前のエントリで「SE職場の真実」という書籍を紹介しました。そして、実体験には価値があるのではないかと結びました。 せっかくnoteというクリエイター向けのプラットフォームを利用しているので、僕も実体験をもとにした小説を書いてみようと思います。もちろん守秘義務がありますのでフィクションです。フィクションではありますが、僕が実際に経験したこと・経験から学んだことを共有することで、社会のDX化が円滑に進み、デスマーチに追い込まれる方が減り、消費者視点でよりよい社会を実現すること