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レバレッジイールドファーミングを制する(4)~BUSD-ALPACAレバ2倍~ALPACA借入編

おはようございます。イケハヤ仮想通貨ラボ(ICL)で日夜勉強しているhiisunです。

今回はAlpaca Financeに新登場のBUSD-ALPACAレバ 2.0倍 を考察します。

はじめはALPACAしか借りることができませんでしたが、後にBUSDを借りることができるようになっており、どう違うのかをきちんと理解しないとエライことになります。


1.Borrow Assets(借入資産)をALPACAにする場合とBUSDにする場合の違い

先にまとめますと、以下の通りです。全然違いますね!

・ALPACAを借りる=ALPACAをショート=ALPACA下落の方が都合よい

・BUSDを借りる=ALPACAをロング=ALPACA上昇の方が都合よい



今回はALPACA借入の時について考察します。


2.ALPACA借入の時、ポジションオープン時のポイント


・借りるのは投入した金額と同額のALPACAです

・初めにBUSD、ALPACAはどんな比率で入れても、手数料分の差だけで大差はありません


3.ポジションクローズ時のポイント


・返すのもALPACAで、借りた同数のALPACAを返却します。つまりALPACAが高騰すると返済がきつくなります

・清算される負債率(kill threshold)は70%です

です。負債率とは、その時のLP価値に対する借り入れの割合です。


4.BUSD-ALPACA 2倍 レバファの流れを式で表す

まず、相場の変動に伴うLPの枚数や価値変動の理論的な部分についてはこちらをご参照ください。


① ポジションオープン時


ポジションオープンの時のBUSD枚数をNB、ALPACAの価格をPA・枚数をNAとします。投入額は NB+PA*NA となり、レバ2倍では同額を借り入れます。

ポジションオープン時のLP価値は 2 (NB+PA*NA)  です

借り入れはALPACAで行いますので、

借り入れたALPACA枚数は( NB+PA*NA )/PA 枚 となります



② のちにALPACA価格が α倍になったとします。

LP価値は 2√α*( NB+PA*NA )  に変化します



③ ポジションクローズ時、返済するのは 
(NB+PA*NA)/PA 枚の ALPACA です。

その際ALPACA価格は α*PA に変動していますので

返済額はαPA*( NB+PA*NA)/PA = α*( NB+PA*NA)  です



ファーミング収益等を考えずに、ですが、利益を式で表すと

(ポジションクローズ時のLP価値)ー(返済額)ー(元手)

 2√α*( NB+PA*NA ) - α*(NB+PA*NA) - (NB+PA*NA) 、すなわち

利益=( 2√α - α - 1 )*( NB+PA*NA ) です

手仕舞い時にプラスで終えるということは

 2√α - α - 1 ≧ 0 ということです。これを解くと α ≦ 1です。つまり

ALPACA価格の下落で利益が出やすい

となります。また、利益の式からは

利益は投入した総額に比例し、BUSD・ALPACAをどう入れても大差ない

ということが読み取れます。

負債率(debt ratio)とはその時のLP価値に対する借入額の割合ですので

 負債率= α*(NB+PA*NA)÷2√α*(NB+PA*NA)= 1/2√α

上記のポイントで負債率70%以上でロスカットとありますが、そのとき 

 1/2√α ≧ 0.7 → √α ≧ 1.4 → α ≧ 1.96

理論的にはALPACA価格が1.96倍になると負債率70%となり清算されます

実際にはスワップのレートなども鑑み、1.9倍くらいで危ないと思った方がよいでしょう。

5.まとめ

① ALPACAの下げ相場で利益がやや大きめ

② ALPACA価格がポジションオープン時の1.96倍に上昇すると清算される
    余裕をみて1.9倍くらいで危ないと思った方がよい

③ BUSD、ALPACAはどんな比率で入れても大差ない

ということになるかと思います。BUSD借入編はこちらです。



イケハヤ仮想通貨ラボでは、日夜高レベルなやりとりがなされております。
全然ついていけてませんが、みなさんの投稿を読んで、毎日DeFiを実践するだけでも間違いなく成長できていると感じています。ではまた。

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