昭和記念公園が神話世界の入り口になっている。
00:プロローグ
これは定職を放棄したぼくらのささやかな抵抗だった。
うららかな日差しが頬をくすぐる平日の昼さがり。高校の同級生とのん気に訪れたのは、都会のオアシス昭和記念公園。
ぼくは、東大和でイワシタは昭島に住んでいるので、そんなふたりのほどよい中間地点が、この立川だ。
金がないぼくらの憩いの施設として、この公園を選んだのに、特別な理由があるわけではなかった。
ただなんとなく、安いし憩えそうだったから選んだのだ。
Suicaにチャージした450円でピピッとゲートを通過す