両声類が伝える!【女声講座#1(裏声編)】
どうも!柊詩音です。
今回は女声講座の続編ということで、裏声について皆さんにお伝えしていこうと思います。
ぜひ最後まで読んでいってもらえると嬉しいです。
〜この記事はこんな人にオススメ♪〜
・女声の練習を始めたい。
・女声を作るにはどんな裏声を出せばいいか分からない。
・裏声が続かない。
裏声の種類
一言に〈裏声〉といっても様々な裏声があります。
皆さんに想像してもらいやすい例を挙げると下のようになります。
・オペラ歌手のような響き渡る迫力のある裏声。
・曲中にアクセントのようにスッと抜ける裏声。
上記の二つは同じ裏声に属す声になりますが、イメージは全く違うと思います。
このように、様々な種類の裏声が存在する中、女声に合った裏声というものが存在します。
女声用の裏声とは?
では、女声用の裏声というのはどういったものなのでしょうか。
女声の用途というのは日常会話から演技、歌唱など多岐に渡ります。その中でも重視されるのは日常会話かな?と個人的には思うのですが、多くの方がここで一つ勘違いをしているのをよく見かけます。
【高い裏声は必要ありません。】
オペラ歌手やロックバンド系のハイトーンボイスを練習されている方をよく見かけますが、実は女声という観点からするとあまり意味がありません。
女声に使う裏声は高さよりも器用さ。いろんな出し方を模索する方が優先順位が高いのです。
そして、女声の作り方は声の素材のすり合わせ。声の高さや深さ、太さなどを調節しながら息と混ぜたりなど細かな調整を繰り返します。これを私は調合と言ったり、ネタで錬金と厨二病チックな表現をしたりもしています(笑)
裏声の考え方
女声に対しての裏声とは、【地声でカバー出来ないところを補うもの】という役割を持っています。
・地声で足りない音域を出す。
・声のガラつき(エッジボイス)を消す。
・声質を柔らかくする。
など、裏声はメインではなく補助的な仕事をしているので、裏声でしか出せない音というものを突き詰めたとしても、有効利用は難しいです。
ちなみに、声の特徴にはピッチとフォルマントというものがあり、【ピッチは声の高さ】、フォルマントは直接の意味は共鳴周波数と言われていますが、言い換えるなら【声質】です。
高さだけ突き詰めるとどうなってしまうのか。という点ですが、警察ドキュメンタリーなどで声が加工されているのをよく聞くかと思います。正直、アレに近いでしょう(笑)
お世辞にも自然には聞こえないですし、違和感しかない声になってしまいます。
大事なのは、【程よい高さ】と【柔軟な声質】です。
柔軟な声質って?
「裏声に特別な高さが必要ない事は分かったけど、柔軟な声質って何?」と思う方も多いでしょう。
声質と聞くと、上品な声や声優さんのような綺麗な声を思い浮かべてしまって自信をなくしてしまう方も中には居られるかもしれませんが、そこまで大層な話ではないので安心してください。
柔軟な声質というのは声にあった発声が出来るかどうかという意味で、例えて言うなら、【色を作りたいから絵の具を混ぜる。】【味を整えたいから調味料でアレンジする。】のように、女の子のような声に近づけるために自分の声をどう変化させていくべきかという観点で、自身の声を見つめなおせるかというところが重要です。
とはいえ、自分の声を分析して声帯に合った発生方法を見出すのは難しい事です。なので、ここでいう【柔軟な声質】とは『自分の声を見つめ直し、素直に受けて研究する』と言い換える事ができるでしょう。
様々な声を出して遊ぼう!
極論ですが、色んな声を実際に出してみて「自分の[喉][声][息]はどんな風に使えばどんな声を生み出してくれるのか。」という点に探究心を持つ事が大事です。
一度だけ出せた声をもう一度出そうとしてもすんなり同じ声は出ないものです。それを手癖のように作れるようになれば、声を操作する上できっと役に立つ技術として、今後の練習にもプラスになるはずです。